今回も2023年秋アニメの視聴前時点でのおすすめ作品を紹介していく。
2023年秋アニメ期待値ランキングTOP10
ここからは私見たっぷりに2023年秋アニメの期待値ランキングを紹介していこうと思う。
第10位:豚のレバーは加熱しろ
第10位は『豚のレバーは加熱しろ(以下、豚レバ)』だ。
電撃文庫で刊行されているライトノベルが原作で、電撃小説大賞金賞受賞作。2022年12月時点の累計発行部数は25万部とまずまず。アニメ制作はproject No.9が担当する。
まあ良くも悪くも無難に原作通りにアニメ化してきそうな感じがする。ここ最近の電撃文庫作品といえば『エイティシックス』だけど、まあ電撃文庫というかラノベ業界は全体的に意欲的なアニメ制作を実施しない傾向にあるので、本当に良くも悪くも”無難”だ。ラノベ好きならとりあえず『豚レバ』は視聴すべきだと思う。
第9位:アンデッドアンラック
第9位は『アンデッドアンラック』だ。
週刊少年ジャンプで連載されている漫画が原作で、2022年3月時点の累計発行部数は25万部。週刊少年ジャンプ作品なので、ひとまずストーリーやキャラクターが面白いのは間違いなさそう。
アニメ制作は『ジョジョシリーズ』で有名なdavid productionが担当する。これは中々に期待できる。
第8位:魔法使いの嫁 SEASON2
第8位は『魔法使いの嫁 SEASON2』の第2クールだ。
当初はアニメ制作会社がWIT STUDIOからツインエンジンに変更されたことによる懸念点があったが、それはぼちぼち払拭されていると思う。今季の中でもかなり安定感のある作品だ。
第7位:16bit センセーション ANOTHER LAYER
第7位は『16bit センセーション ANOTHER LAYER』だ。美少女ゲーム制作会社・アクアプラスに所属している若木民喜が制作した同人誌が原作だ。
ストーリーは、美少女ゲーム好きの女の子が、美少女ゲームの黎明期だった1992年にタイムスリップしてしまうというもの。
アニメ制作は『僕勉』のst.シルバーが担当している。良くも悪くも期待値は未知数。でも、テーマはすごくいいと思う。
第6位:SPY×FAMILY Season2
第6位は『SPY×FAMILY Season2』だ。アニメ制作は前作に引き続きCloverWorksとWIT STUDIOが担当している。
2023年秋アニメの中で最も無難かつ最も大衆的な作品なのは間違いない。少なくとも”視聴回数”という数字だけ見れば、このあと紹介する『葬送のフリーレン』との一騎打ちになるだろう。
ただし個人的に『SPY×FAMILY』からは新しさをあまり感じないので、好奇心は徐々に薄れつつはある。
第5位:薬屋のひとりごと
第5位は『薬屋のひとりごと』だ。なろう系で誕生したライトノベルが原作で、現在はヒーロー文庫(イマジカインフォス)で刊行中。累計発行部数はなんと2400万部。ただし、この大半はコミックスだ。
非常に人気のあったライトノベルだが、アニメ制作はTOHO animation STUDIOとOLMの共同制作。ぶっちゃけ、なんとも言えないところだが、まあ無難にアニメ化してくれそうな感じはする。
第4位:星屑テレパス
第4位は『星屑テレパス』だ。まんがタイムきららで連載されている漫画が原作の”きらら系”。
アニメ制作はStudio五組が担当するので、まあ悪くない。
女子高生が宇宙にロケットを飛ばすというストーリーで、PVを見る限り、かなり悲壮的な雰囲気が漂っているのが色々な意味で気になる。少なくとも、ほのぼの日常がメインってわけではなさそう……。
ちなみに僕がアニサマ2023に参加したとき、伊藤美来が放送前のプロモーションということでOPの『点と線』を披露していた。当初は「くそ、プロモーションかよ」と思っていたが、案外、曲がめちゃくちゃ良かったので、ちょっと期待している。
第3位:ウマ娘 プリティーダービー SEASON3
第3位は『ウマ娘 プリティーダービー SEASON3』だ。アニメ制作は前作に引き続きスタジオKAIなので問題なし。
ついにキタサンブラックとサトノダイヤモンドが活躍する。これまでの『ウマ娘』通り史実に則るのであれば、ラストは多分”あのレース”だろう。『ウマ娘2期』ラストのトウカイテイオーもがすごかったが、キタサンブラックのラストも超絶期待できる。どんなストーリーを描いてくれるのか、楽しみだ。
第2位:葬送のフリーレン
第2位は『葬送のフリーレン』だ。週刊少年サンデーで連載されている漫画が原作で、累計発行部数は2023年9月時点で1,000万部を突破。久しぶりに期待できるサンデー作品で、現在、最も注目されている漫画の一つだ。
そしてアニメ制作はマッドハウスが担当。盤石。
監督は『ぼっち・ざ・ろっく!」の監督経験がある斎藤圭一郎が担当し、主題歌でYOASOBIとmiletを起用。その上、初回は2時間でしかも金曜ロードショー放送という盛大なプロモーションを展開している。名実ともに、2023年秋アニメの覇権最有力候補だと思われる。
ちなみに、個人的には製作委員会の構造が気になっている。はたして小学館はどれだけ出資できているのか……。
第1位:ブルバスター
第1位は『ブルバスター』だ。
KADOKAWAで刊行されている小説が原作なのだが、アニメ制作はなんとNUTが担当している。『幼女戦記』『フリクリオルタナ』『デカダンス』『BLUE GIANT』など、”超絶アニメ”しか”作れない最高のアニメスタジオだ。確率論では、『ブルバスター』は100%面白い作品になるはずだ。
本当は無難に『葬送のフリーレン』を第1位にしようと思ったが、あまりにも『ブルバスター』が注目されていないので、完全に逆張りで『ブルバスター』を第1位にしてやった。このままだと、ほぼ間違いなく『ブルバスター』はダークホースとして話題になっていくだろう。
また『ブルバスター』は北九州市を舞台にしており、地域プロモーションを相当巧みにやっている印象を受ける。僕は地方におけるアニメのプロモーションの活用方法の答えを探しているところだったのだが、この作品が1つの答えになるかもしれない。
なお、PVを見る限りはヒューマンドラマを中心に描いている感じで、P.A.WORKSが作るお仕事アニメみたいな印象を受ける。
『BLUE GIANT』でNUTに完全に惚れてしまった僕だけど、このいかにも地味そうな『ブルバスター』で前衛的な作品を制作できたら、いよいよ本当に「素晴らしいアニメスタジオ」という称号を与えてやろうと思う。悪い意味ではなく、本当の良い意味で”超絶アニメ”であったら嬉しいなぁ。
さいごに
とりあえず第6位より上位の作品は絶対に見るべきアニメ作品だと言えるだろう。ただし『ブルバスター』に関しては、ちょっと予想できない部分があるため、一旦様子見しても良い。少なくとも新作アニメである『葬送のフリーレン』と『薬屋のひとりごと』は絶対視聴だろう。日常系アニメが好きなら『星屑テレパス』も欠かせない。