今回は『のんのんびより りぴーと(以下、のんのんびより2期)』について語っていく。
いつも思うが、のんのんびよりの略称は『のんのん』なのだろうか、『のんびり』なのだろうか。
『のんのんびより1期』の記事はこちら
https://terukun.blog/nonnon1/あらすじ
「旭丘分校」の生徒はたった5人。
『のんのんびより りぴーと』公式サイトより引用
学年も性格も違うけれど、お花見をしたり、川で遊んだり、いもほりをしたり、かまくらを作ったり・・・
いつも一緒に春夏秋冬の変わりゆく田舎生活を楽しんでいます。
穏やかで何気ないけれど、笑えて、ほろっとして、心があたたかくなる。
そんなゆるやかでやさしい時間が再びはじまります。
『のんのんびより2期』の感想
ここでは『のんのんびより2期』の感想について語っていく。ネタバレもしていくので、未視聴の人は気をつけてほしい。
感想①:時間軸がループする設定はどうなのか?
『のんのんびより2期』はループ制、いわゆるサザエさん方式となっている。
そもそも、日常系アニメは時間の進みがメリハリになっていることが多い。
例えば、『ごちうさ』は1クールごとに1年進んでいくので、卒業や進学が話題になる。『ARIA』も、今までの日常が過ごせなくなる、という時間の流れの残酷さを上手く表現している。
日常系アニメは日常をテーマにしているのでメリハリをつけづらい。ということで、時間の進行による出会いや別れを活用していく必要があるのだ。
だが、『のんのんびより2期』は『のんのんびより1期』同様に、蛍が引っ越してくる時間からスタートする。そして春夏秋冬を満喫してラストを迎えていく。しかも舞台は田舎町だけだ。この設定の中で様々なアイデアを駆使して、ストーリーを構成していくのが『のんのんびより』の特徴だ。
つまり、『のんのんびより』は本当の意味で日常系アニメなのかもしれない。時間が進まないので日常パートのみのストーリーになるからだ。しかもキャラ設定をよく見てみると、主要人物の4人は最高学年ではない。卒業イベントすら発生しないようなキャラ設定になっている。
別れのエピソードというものはとても心苦しいエピソードなのだが、『のんのんびより』には別れのエピソードという概念はない。視聴者からすると、本当に安心して作品を見れるというメリットもある。
『のんのんびより』が他の日常系アニメとひと味違うのが、『のんのんびより2期』の1話目で理解できた。
感想②:サブキャラも活躍
『のんのんびより』の主な登場人物である、れんげ、蛍、夏海、小鞠。この4人以外のサブキャラも『のんのんびより2期』では活躍した。特にれんげの姉のひかげ、駄菓子屋の楓が活躍していた。
ひかげは宮内家の他の姉妹と真逆の性格で、やんちゃで都会に憧れる女の子だ。小さい頃はよく夏海とつるんで問題を起こすエピソードもある。ひかげは東京の高校に通っているため、夏休み、年末年始、春休みにしか登場しない。だが登場する度に毎回笑いを生んでくれる良いキャラだ。
そして『のんのんびより2期』で脚光を浴びたのが、駄菓子屋の楓だ。楓とれんげのエピソードはヒット率100%。特に『のんのんびより2期』第10話『すごく練習した』は心温まるお話だ。見た目がヤンキーっぽくて、普段はそっけない態度を取る楓だが、めちゃくちゃ優しいことが分かる。ギャップを活かしているエピソードだ。
感想③:こまちゃん可愛すぎないか?
『のんのんびより2期』になって感じたことだが、こまちゃんが可愛すぎないか?現在、僕の中ではぶっちぎりでこまちゃんがNo.1だ。他のアニメ作品と混ぜて、好きなキャラランキングを作ってもTOP3には入ると思う。
『のんのんびより2期』からやたらこまちゃんの出番が多い気もする。そしてとても可愛い。しかも蛍が量産しているこまぐるみもめちゃくちゃ可愛い。あれは完全に商品化を狙っているに違いない。ファンなら絶対に購入する。
『のんのんびより2期』の評価
ここでは『のんのんびより2期』のアニメとしてのクオリティについて、個人的な目線で評価していく。
作画 | 75点 |
世界観・設定 | 85点 |
ストーリー | 80点 |
演出 | 85点 |
キャラ | 90点 |
音楽 | 85点 |
作画
作画は相変わらずとても安定している。そして背景もとても綺麗だ。
世界観・設定
1年ループは僕はとてもいいアイデアだと思う。これによって視聴者は安心して楽しめる。
ストーリー
1年ループになっているので、単調になりがちだが、上手くアイデアを出してマンネリ化を防いでいる。キャラの魅力が強いので、会話のネタさえあれば成立するシステムなのも良い。
演出
第12話「一年がかかった」の後半パートで、1ショットで3分以上かかった演出があった。視聴者もこの表現を楽しめたし、何よりもアニメーターがサボれるという素晴らしい演出だ。
キャラ
2期になってくると、キャラの個性を把握して魅力を感じるようになる。『のんのんびより2期』の場合、サブキャラも魅力的だと感じた。
音楽
OPに関しては1期よりもよかった。OP映像の中毒性も影響しているだろう。EDは1期ほどではないが、EDの入り方はやっぱりめちゃくちゃ好きだ。
さいごに
日常系アニメは2期になってから本当の面白さが分かってくる。特に『のんのんびより』はそれぞれのキャラの人間関係が面白い。メイン4人だけでなく、サブキャラも物語に密接に関わってくる。
次回の『のんのんびよりばけーしょん』では、登場人物が勢揃いしてみんなで大はしゃぎする。その中でも夏海が活躍するエピソードになっている。ぜひ見てほしい。