今回はTVアニメ第1期『CLANNAD』について語っていく。
『CLANNAD』は2007年にTBSで放送。「伝説」として語られるアニメだ。『CLANNAD』は『AIR』『Canon』に続く、京都アニメーション×keyの3部作の最後の1作で、多くの人を泣かせてきた泣きアニメだ。特に第2期の『CLANNAD AFTER STORY』が凄まじいのだが、第1期もクオリティが非常に高い。
あらすじ
進学校に通う高校3年生の岡崎朋也は、無気力な毎日を送っている。毎日同じことの繰り返し。周りのみんなのように学校生活を楽しむこともできず、毎日遅刻ばかり。そのためか、校内では浮いた存在になっていた。ある日、朋也は学校まで続く坂道の下で、一人の少女と出会う。
『CLANNAD』公式サイトより
『CLANNAD』の感想
ここからは『CLANNAD』の感想について語っていく。ネタバレをするので、まだ未視聴の人は気をつけてほしい。
感想①:風子のエピソードがめちゃくちゃ良かった
『CLANNAD』は3つのパートに別れていて、『伊吹風子編』『一ノ瀬ことみ編』『恋愛編』といった感じになっている。そして序盤の伊吹風子(CV.野中藍)のエピソードがとてつもなく良かった。
僕は正直『CLANNAD』の1期にはあまり期待していなかった。ネット上の評価を見ていて、「CLANNAD1期を見るのが苦行」だと勝手に思っていたからだ。しかしよく考えてみれば、とりあえず外れがない京アニが作っているのだから、つまらないはずないのだ。
そして第9話「夢の最後まで」で号泣させていただいた。ありきたりというか展開は見えていたけど、それが逆に号泣に繋がったのかもしれない。
特に京アニやkeyらしく音楽がめちゃくちゃいい。風子と岡崎朋也(CV.中村悠一)と古河渚(CV.中原麻衣)の3人の最後の会話のBGMや、風子の姉・伊吹公子(CV.皆口裕子)の前に風子が現れたときのBGMはズルすぎる。最後の全員の「ヒトデ!!」も良かった。ヒトデの伏線は予想できなかったこともあってこれも泣けた。
序盤でこんなに素晴らしいストーリーを見させていただいたので、これ以上のエピソードがドンドン出てくることにワクワクが止まらなくなって、イッキ見してしまった。
感想②:それ以外は泣けなかった…
とはいったものの、風子のエピソード以外は泣けなかった。一ノ瀬ことみ(CV.能登麻美子)のエピソードもよかったし、終盤でヒロイン全員が朋也を諦めるシーンもめちゃくちゃ良かったけど泣くまではいかなかった。めちゃくちゃ青春してたね。
ちなみに『CLANNAD』はラストシーンに一番力が入っていたと思うけど、恋愛エピソードは勢いじゃなくて、しっぽりいくほうが好きだ。『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』の告白シーンや、『とらドラ!』の告白シーンが好み。泣くことは絶対ないけど、心がめちゃくちゃ揺さぶられる。
『CLANNAD』のラストシーンは、自分の中で恋愛の優先順位が高い人や、女性はめちゃくちゃ泣けそう。個人的な予想だけど。
それとやっぱり古河渚に魅力を感じないよね。恋愛のために多少努力をしていた藤林杏(CV.広橋涼)や坂上智代(CV.桑島法子)と比べてみても、やっぱり魅力が感じられない。これは『CLANNAD AFTER STORY』の切なさを軽減させるためなのかも、とか予測してます。
感想③:智代編もよかったね
僕は坂上智代が推しだ。だからなのかもしれないが、『智代編』はとても良かった。アニメとしてのクオリティも高いし、30分でまとめていたから相当カットしているとは思うけど、違和感なかった。しっぽりしたラストだったので、個人的には本家のラストシーンより好きだ。
何よりも原作のゲームを購入したくなってきてしまったのだ。僕は基本的にアニメからはいって、気に入った作品は原作を購入するようにしているのだが、ゲーム原作はまだ手を出したことがない。『智代編』を視聴したことがきっかけで、他のヒロインとはどのような展開になるのか気になったのだ。どうせネットのネタバレ記事を読むよりは原作をプレイしたほうが絶対いい、と思うからだ。
『CLANNAD』の評価
ここでは『CLANNAD』のアニメのクオリティについて個人的な目線で評価していく。参考までにどうぞ。
作画 | 90点 |
世界観・設定 | 80点 |
ストーリー | 90点 |
演出 | 95点 |
キャラ | 80点 |
音楽 | 85点 |
作画
作画はさすが京アニといった感じ。作画は全く隙がない。だが、『CLANNAD AFTER STROY』に余力を残しているのか、『AIR』ほどのクオリティではなかった気もする。
世界観・設定
世界観・設定は全貌が明らかになっていないこともあって、この点数に。ゲーム原作はマルチルートだから、それをアニメにするとキャラの魅力を全部伝えづらいっていう欠点もある。実際、朋也と智代は本編と智代編で結構違ったりしたし。
ストーリー
ストーリーはよかった。後に続く『Angel Beats!!』や『Charlotte』よりも完成度はやっぱり高い。伏線の回収の仕方が上手い。
演出
演出もいわずもがな。京アニとkeyが手掛けているのだから外れるわけがない。次回予告も意図があって、視聴者が楽しめる仕掛け満載だった
キャラ
先程も述べたが元々マルチルートなので、1つのルートしかストーリーを作れないTVアニメだと、キャラの魅力をすべて伝えることは難しいのだと思う。陰に隠れているが藤林椋(CV.神田朱未)も魅力的なキャラなのかもしれないし。
音楽
音楽はEDが良かった。ネット上の評価を見ると2期を見た後に『だんご大家族』を聞くと泣けるらしい。楽しみにしておく。
さいごに
今回は『CLANNAD』のTVアニメ第1期について語ってみた。皆さんご存知だろうが『CLANNAD AFTER STROY』が本番だといえるのだが、1期も十分面白いと思う。少なくとも『Angel Beats!!』とかよりは絶対面白い。