ARIA The ORIGINATION(ARIA3期)評価:感想→めちゃ感動します

星島てる
アニメ好きの20代。ライターで生活費を稼ぎながら、アニメ聖地の旅に出ている者です。アニメ作品の視聴数は600作品以上。

今回は『ARIA The ORIGINATION(以下、ARIA3期)』について語っていく。
いよいよ最終章となった『ARIA』。どのような結末を迎えたのだろうか。

前回の『ARIA2期』の記事はこちら。

https://terukun.blog/aria2/
目次

あらすじ

プリマ・ウンディーネを夢見る少女、水無灯里。
「ARIA」シリーズは、灯里をはじめウンディーネたちの日常を情感豊かに描いた、
未来形ヒーリングアニメーション。
待望のサードシーズン「ORIGINATION」のテーマは『始まり』。
これまで修業に励んできた灯里たちにも、新しい変化が訪れようとしています。
ARIA の物語を紡いできた佐藤順一監督を始めとするスタッフとキャストはそのままに、ARIAを愛する皆さんに未来へ繋がる新しい素敵をお届けします。

『ARIA The ORIGINATION』公式サイトより引用

『ARIA3期』の感想

ここからは『ARIA3期』の感想について語っていく。ネタバレもしていくので、未視聴の人は気をつけてほしい。

感想①:終盤の感動ラッシュ

『ARIA3期』のテーマは『始まり』となっている。これは登場人物たちの新しい生活の始まりを表わしている。『ARIA3期』は灯里、藍華、アリスの3人が、夢にまで見ていたプリマ・ウンディーネになっていくストーリーだ。プリマとは水先案内人の最高峰のランクのこと。

3人がプリマになるシーンでは、それぞれの師匠が手袋を外してくれる。おさらいだが、水先案内人にはペア→シングル→プリマとランク付けがされており、ペアは両手に手袋、シングルは片手に手袋、そしてプリマは完全に手袋を外している。
このエピソードがどれもこれも最高だった。『ARIA3期』は作画や演出のクオリティが向上していることもあって、素敵なシーンとなった。

また、3人がプリマになっていき「今までの日常を過ごすことができなくなる」、という心情が『ARIA3期』では描かれる。時の流れの残酷さを改めて感じる。それに対して悲しみながらも、前向きに頑張っていく少女達に心打たれる。

感想②:アニメのクオリティが大きく向上

僕はdアニメストアで『ARIA』シリーズを視聴していた。『ARIA1期』と『ARIA2期』はアナログ放送時代に制作されていたこともあり、画面サイズは4:3だった。だが『ARIA3期』はデジタル放送が始まる年に制作されたので、僕が慣れ親しんだ16:9の画面サイズだった。

そんな『ARIA3期』だが、作画と演出のクオリティが大きく向上している。
作画では特にCGの技術が大きく向上した。『ARIA』の舞台はまさに水の都で、水の流れはCGで表現される。『ARIA2期』までの水の表現は正直微妙(当時の技術を考えたら普通)だったが、『ARIA3期』からはだいぶまともになった。僕は『ARIA』シリーズを見ていて何度も感じているが、作画に定評があるアニメ制作会社が本気で『ARIA』を制作したら、もっと素晴らしいアニメになると確信している。

演出について印象に残っているのは藍華がプリマになったシーンと灯里のプリマ昇格試験中のシーンだ。藍華のシーンは作画の印象を変えてくる演出だったが、非常に映えていた。灯里のシーンでは挿入歌が流れてきて、街中のみんなが灯里のことを応援するシーンにとても感動した。『ARIA』シリーズ全体のクライマックスのシーンということもあってか、気合が入っていたように思う。

『ARIA3期』の評価

ここでは個人的な目線で『ARIA3期』のアニメとしてのクオリティを評価していく。

作画70点
世界観・設定85点
ストーリー90点
演出70点
キャラ85点
音楽90点

作画

前回の『ARIA2期』に比べて、背景のクオリティが明らかに向上した。CG技術のコスパがよくなったのだろう。

世界観・設定

『ARIA3期』に関していうと、ファンタジー要素が少なかったのだが、そのぶん登場人物たちの心情が引き出されていたよかった。

ストーリー

『ARIA』シリーズのクライマックスということもあって良かった。思い返すと『ARIA』シリーズ全体のストーリー構成は、無駄のない綺麗なものだった。

演出

演出のクオリティも『ARIA2期』から大きく向上していた。『ARIA3期』は2008年制作なので、同じ制作年の『とあるシリーズ』や『とらドラ!』に比べるとどうしても劣るような気もするが。

キャラ

ここまでなんと4クールも『ARIA』のキャラを見てきているので、さすがに愛着が湧く。それぞれの人物の人間関係もよく表現されていた。

音楽

3期になってくると挿入歌が連発されていく。OP・EDは個人的にかなり好きな部類だ。EDは出だしがインパクトがあるので、入れ方をうまくすれば良い演出ができた気もする。

さいごに

ついに『ARIA』シリーズが完結してしまった。『ARIA3期』をもってコミックスの内容は全てアニメ化された。だが、とても人気があるということもあって2015年に『ARIA The AVVENIRE』が上映。そして2021年には『ARIA The CREPUSCOLO』も上映されている。
映画はオリジナルエピソードなのだが、マジで素晴らしすぎるのでぜひ見てほしい。

『ARIA』シリーズはまだまだ続いていくだろう。

https://terukun.blog/aria-movie1/
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