今回は『コードギアス 反逆のルルーシュ Ⅰ 興道(以下、コードギアス興道)」について語っていく。『コードギアス興道』はコードギアス放送10周年記念プロジェクトによる劇場総集編3部作の第1弾だ。2017年に上映された。
TVアニメのカットを残しつつも新規カットも差し込まれていて、声も撮り直しているとのこと。熱心なギアスファンであればひとまず見ておいて損はないはずだ。
『コードギアス興道』の感想
感想①:よくまとまってるなと思う
『コードギアス興道』の第一印象としては「よくまとまってるな」と思った。TVアニメ1期の中盤までの部分が、2時間ちょっとの尺で綺麗に収まるわけがないのだが、重要な部分を残しつつ上手くまとめていると思う。TVアニメを見ていない人は置いてけぼりにされそうだけど、TVアニメを見ている僕からしたらちょうどいい復習になった。
特に僕は一度見たアニメを見返す習慣がない人間なので、「序盤のこのセリフが終盤のあのシーンに繋がっているのか…」みたいなことを感じることができたのでいい経験になったと思う。
「『復活のルルーシュ』を見たいんだけど、TVアニメ1期の部分がうろ覚え…」って人にとっては見ておいて損がない内容だと思う。
感想②:ちょっと印象変化がある
ちょっとだけTVアニメとは印象が違う部分があった。C.C.との共依存がより強調されていたように感じたのだ。僕は『コードギアス2期』を語っている記事で、不完全燃焼のキャラがいることを指摘していた。
特にC.C.やカレンのようにルルーシュに恋心のようなものを抱いていたキャラは、TVアニメラストでは不完全燃焼となっていたと思う。本記事執筆時点で『復活のルルーシュ』を見ているわけではないのだが、ここらへんのエピソードを『復活のルルーシュ』で出していきたいのであれば、C.C.のエピソードを強調しておくべきなのだろう。
といったように『復活のルルーシュ』を最大限楽しむための布石を、劇場総集編3部作にさりげなく散りばめていることが分かった。やはり『復活のルルーシュ』を楽しむのであれば、劇場総集編3部作に時間を捧げた方がよさそうだ。
『コードギアス興道』の評価
作画 | 80点 |
世界観・設定 | 80点 |
ストーリー | 75点 |
演出 | 75点 |
キャラ | 80点 |
音楽 | 80点 |
作画
TVアニメの使い回しもありつつ、「あ、これ新規カットだな」と感じさせない作画だった。それはそれで良かったと思う。
世界観・設定
総集編にした割にはギアスの設定をきちんと説明できていた気がする。
ストーリー
カットしまくっているので流石にストーリーは駆け足。だが、おさらいとしては十分楽しめた。
演出
時間の都合もあって長ったらしい演出は排除。終盤以降のダイジェストのところの演出は、退屈しのぎには良かった。
キャラ
カレンとC.C.を大事にしていた感があったのは良かった。
音楽
OPに『COLORS』を持ってきたのは良かったけど、だったらEDには『モザイクカケラ』を流してほしかったなぁ。
さいごに
『コードギアス興道』はそこそこ楽しめた。2時間ちょっと時間を持ってかれるのが唯一の欠点だが、復習しながら楽しめると考えれば悪くない投資だ。第2弾の『コードギアス叛道』もしっかり視聴しようと思う。
https://terukun.blog/geass-movie2/