結城友奈は勇者である -鷲尾須美の章-/-勇者の章-(ゆゆゆ2期)評価:感想

今回は『結城友奈は勇者である -鷲尾須美の章-/-勇者の章-(以下、ゆゆゆ2期)』について語っていく。『ゆゆゆ1期』が2014年秋クールに放送されたわけだが、その3年後の2017年秋クールに『ゆゆゆ2期』が放送された。アニメ制作会社は引き続きStudio五組となっている。

目次

『ゆゆゆ2期』の感想

感想①:以前1期を見たときよりも印象が良かった

『ゆゆゆ2期』は、1期に比べて印象がかなり良くなった。僕が『ゆゆゆ1期』を視聴したのは『ゆゆゆ2期』を視聴する1年ぐらい前なので、その間に僕が『ゆゆゆ』を楽しめる脳になったのかもしれない。確かに以前に比べると読書量が増えて、僕はそのぶん教養を身に着けた。その影響で神道への興味が増し、『ゆゆゆ2期』の世界観を最大限楽しめたのではないか、と僕は予想している。

とはいえシンプルに、1期と比べて『ゆゆゆ2期』が面白くなった説もある。日常シーンのエッジも効いているし、戦闘シーンの迫力も増した。普通に3日間ぐらいで全話視聴してしまった。

感想②:日常シーンがレベルアップ?

『ゆゆゆ2期』はやはり日常シーンがレベルアップしている。その理由の一つとして、『鷲尾須美の章』で登場した乃木園子が挙げられる。この園子はぶっ壊れキャラで、唐突もないタイミングでギャグをかましてくる。そのギャグもぶっ壊れているので、本当にぶっ壊れキャラだ。声優が花澤香菜というのもあるかもしれないが、このキャラが日常シーンにも登場したことで、日常シーンの演出のバリエーションがかなり増えた。

それと、やはり『ゆゆゆ1期』で壮絶な鬱を見せられているということもあって、日常シーンがより強調されたのもデカイ。『ゆゆゆ』は日常シーンから鬱へと視聴者を落とし込むのが最大の魅力なのだが、その逆の順序、つまり鬱シーンから日常シーンへと戻ることで、強い安心感みたいなのが芽生えるようになる。これが『ゆゆゆ2期』では強く発揮されたのではないかな、と僕は思う。

感想③:1期よりも孤独

『ゆゆゆ2期』の後半の『-勇者の章-』は非常に苦しい展開だった。主人公の結城友奈は、東郷美森を救い出すために自らを犠牲にする。その犠牲というのが天の神のタタリだ。これによって友奈は事実上の余命宣告をされるようになる。しかもこの事実を周囲の人に話してしまうと、このタタリが伝染してしまう。だから、友奈はこの悩みを一人で抱え込んでしまうのだ。
それに加えて、「神樹さまと結婚する」というめちゃくちゃ過ぎる案を提示される。自分の命を引き換えに世界を救うことができると言われるのだ。僕は男性なのだがそれでも、女性が結婚に対して特別な感情を持っていることぐらいは理解している。
当時女子高生のキャラが、余命宣告されてそのことを周囲の人に話せず、自分の命を犠牲に神様と結婚すれば世界を救えると言われて、まともな精神状態を保てるわけがなかろう。

『ゆゆゆ1期』ではキャラ達による団結力が問われていたようにも思えるが、今回の『-勇者の章-』に関していえば、ほぼ孤独。見ているこちらも非常に辛かった。

『ゆゆゆ2期』の評価

作画77点
世界観・設定75点
ストーリー70点
演出68点
キャラ75点
音楽60点

作画

作画はとても良かった。特に戦闘シーンのCGの使い方のセンスが良い。

世界観・設定

神道をモチーフにした世界観は相変わらずだし、画への落とし込みのセンスも良かった。

ストーリー

なんだかんだで引き込まれるストーリーだった。ショッキングな展開が多いし、視聴者を鬱に落とし込むのも上手い。

演出

僕は『ゆゆゆ』みたいにバッドな雰囲気の状態で泣くっていうことがあまりない。だから『ゆゆゆ』の演出で感情を揺さぶられることはなかったのだが、人によっては十分魅力的な演出なのかもしれない。ちなみに日常シーンの演出はとても良かった。

キャラ

一応、日常系アニメという解釈もできそうな作品ということもあり、キャラへの愛着も湧いてきた。

音楽

音楽はあまり心に響かなかった。僕にしては珍しくOP・EDをあまりスキップしなかったのだけど、心に残るメロディーではなかった。

さいごに

2017年から4年が経って2021年秋クール、『ゆゆゆ3期』がついに放送される。完結編になるのかはまだ分からないが、サブタイトルは『-大満開の章-』。『大満開』って絶対ヤバいに決まってる。『ゆゆゆ』が好きな人は絶対視聴だろう。

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