今回は『私に天使が舞い降りた!(以下、わたてん)』について語っていく。『わたてん』は『コミック百合姫』で連載されている4コマ漫画が原作だ。これが、2019年冬クールにアニメ放送される。アニメ制作は動画工房が担当している。
『わたてん』の感想
ちょこっとネタバレしているので、未視聴の方は気をつけてください。
感想①:設定が犯罪的
『わたてん』は設定が犯罪的だ。JDの主人公・星野みやこ(CV.上田麗奈)がJSたちにコスプレをさせる…、というのが『わたてん』のストーリーとなっている。それでみやこが発情しかけているのだからとにかく犯罪だ。そしてそれを眺めている僕も”いけないことをしている”気になってくる。
しかし、これが百合系作品の面白さだったりするから不思議だ。なんで百合が面白いのか具体的に言語化できないのが悔しい。だが、アニメ好きの僕たちからしたら、女の子がほのぼのと日常を過ごしているというのが逆に非日常なのだと思う。
『まどマギ』や『ゆゆゆ』のように女の子が戦い続ける作品も存在している。そんな作品とのギャップが『わたてん』のような非日常的な日常を生み出しているのかもしれない。
感想②:最終回で本気を出してきた
『わたてん』は終始、ほのぼのストーリーが続いていく。ところが、最終回の第12話「天使のまなざし」では、御涙頂戴の学芸会が展開される。JSがミュージカル系の劇を披露するのだ。そしてそのミュージカルのクオリティが非常に高いものとなった。
最終回のAパートの間、ずっとミュージカルが展開される。その間、なんと8曲も挿入されるのだ。JSのロリ声にエコーがかかった歌声で、なんとも言えない雰囲気に包み込まれていく…。学芸会だと分かっていても、少し感動してしまっていた自分がいた。
これで特段、何かが学べるわけではない。だが、エンターテインメントとして非常によくできているのは間違いなく、いつの間にか作品の中に没入してしまった。動画工房の本気が垣間見えるエピソードだった。
『わたてん』の評価
作画 | 75点 |
世界観・設定 | 70点 |
ストーリー | 70点 |
演出 | 70点 |
キャラ | 75点 |
音楽 | 75点 |
作画
作画は終始安定していた。動画工房がしっかり仕事してくれてる。
世界観・設定
JD×幼女の怪しい設定だけど、萌え要素がたっぷりだったので普通に楽しめた。
ストーリー
きらら系作品に似たコメディ展開で、飽きずにサクサク見ることができる。
演出
背景が水彩画になっていたりと、ほのぼの日常の雰囲気をしっかり演出していた。また、最終回の学芸会の演出では、動画工房の本気を見れた気がする。
キャラ
キャラがとにかく魅力的だった。幼女たちはもちろんのこと、主人公の星野みやこが良いキャラをしている。
音楽
OPの『気ままな天使たち』が良い。動画工房らしくダンスシーンを織り交ぜていたのも良かった。
さいごに
『わたてん』は2022年に劇場版が公開される予定だ。タイトルは『私に天使が舞い降りた!プレシャス・フレンズ』。こちらもしっかり鑑賞しておこうと思う。