今回は『その着せ替え人形は恋をする(以下、着せ恋)』について語っていく。『着せ恋』は『ヤングガンガン』にて2018年から連載されている漫画が原作だ。これが2022年冬クールにアニメが放送される。アニメ制作はCloverWorksが担当した。
『着せ恋』の感想
ネタバレしていないので、未視聴の人でも読めます。
感想①:コスプレにハマりそうになる
『着せ恋』は冴えない男子高校生とイケイケJKによる王道のラブコメストーリーだ。そこに「コスプレ」という独自要素が加わるのが、『着せ恋』の最大の特徴だといえる。
実際、アニメ界ではコスプレ界隈が存在していて、とても盛り上がっている。コミケではオタクたちがコスプレイヤーに群がるし、ハロウィンの仮装でもアニメキャラで仮装する人々が非常に多い。
しかし、多くの人がコスプレに興味があったかといえば、答えは「No」だろう。少なくとも僕の周りの人にはコスプレ趣味がある人はいなかったし、ネガティブに捉えられていることがほとんどだった。
だが、『着せ恋』を視聴していると、ついついコスプレしたくなってしまう。まあ流石にコスプレは恥ずかしいけど、コスプレイヤーを追いかけてみるのも悪くないかなと思い始める。実際、『着せ恋』を視聴した影響で、僕はAnimeJapan2022のコスプレ会場にも足を運んでみた。いつかはコミケにも訪れてみようと思う。
感想②:食わず嫌いしそうなアニメ
『着せ恋』は、食わず嫌いされそうなアニメだと思う。まずタイトルがちょっと微妙だ。『その着せ替え人形は恋をする』というタイトルは、青年漫画や少女漫画っぽい印象を与えてしまい、“少年漫画とライトノベル好きが好きな男性”というボリュームゾーンを見逃しやすい。まあ実際、『着せ恋』は青年漫画なのだけれども…。
そしてメインヒロインの喜多川海夢(CV.直田姫菜)が、食わず嫌いされそうなキャラだ。正直、ギャル系の女の子ってアニオタからは好かれない気がする。だが実際に『着せ恋』を視聴すると、全然そんなことはない。海夢はマジで可愛い。だが、食わず嫌いが発動しそうなキャラだし、キャラデザも食わず嫌いしそうだ。
ただ、これだけ話題にもなれば、流石に『着せ恋』を視聴せざるを得ない気がする。どちらにせよ、名作はちゃんと多くの人に見てもらうべきだと思う。
『着せ恋』の評価
作画 | 75点 |
世界観・設定 | 75点 |
ストーリー | 80点 |
演出 | 75点 |
キャラ | 75点 |
音楽 | 65点 |
作画
作画は中の上ぐらい。とても丁寧に仕上がっている。ただ、超高クオリティかと言われるとそういうわけでもない。
世界観・設定
高校ラブコメに「コスプレ」の要素を取り入れた設定は、今まであるようでなかった。おかげさまで僕も「コスプレ」の世界を垣間見ることができた。
ストーリー
ストーリーは王道のラブコメ。三角関係がテーマになっておらず、基本的に一本道のラブコメになりそう。
演出
演出はとても良かった。キャラデザの崩し方が上手いし、シリアスな場面も緊張感があって良かった。
キャラ
人によって好みが分かれそうなキャラだった。僕は好きでもないし嫌いでもないし、という感じ。ただ、ハマる人はめちゃくちゃハマりそうだ。ちなみに僕は乾紗寿叶推し。
音楽
OP・EDは普通。よくある感じの楽曲だった。
さいごに
『着せ恋』は、ほぼ間違いなく続編制作すると思う。原作の発行部数も鰻登りだし、実績のない声優を多く起用しているのが怪しい。続編が制作されたら、そちらもしっかり視聴しておこうと思う。