今回は『ラブライブ!サンシャイン!!』のTVアニメ2期(以下、サンシャイン2期)について語っていく。
2016年夏クールに『サンシャイン1期』が放送された後、2017年秋クールに『サンシャイン2期』が放送された。アニメ制作はサンライズが担当している。
https://terukun.blog/lovelive-sunshine1/『サンシャイン2期』の感想
ネタバレしているので、未視聴の人は気をつけてください。
感想①:『花咲くいろは』みたいな設定 ※『花咲くいろは』のネタバレあり
『サンシャイン』の主人公・高海千歌(CV.伊波杏樹)は、『サンシャイン2期』になると「わたしたち、輝きたい!」みたいな発言を連発するようになる。この「輝きたい!」というのが『サンシャイン2期』におけるメインテーマだった。
「輝きたい!」といえば、僕は『花咲くいろは』の主人公の松前緒花(CV.伊藤かな恵)を思い出してしまう。緒花も終始「輝きたい!」という抽象的な発言を繰り返していた。
また、『サンシャイン』と『花咲くいろは』には、もう1つ、大きな類似点がある。それは廃校だ。『サンシャイン2期』では結局、入学希望者を集めることができず、浦の星女学院が統廃合になってしまった。『花咲くいろは』も同様に、旅館が廃館になった。
そしてどちらも最終回で、廃校になった学校とのお別れシーンが挿入された(『花咲くいろは』の場合は廃館になった旅館とのお別れ)。
しかも千歌の姉である高海美渡は、伊藤かな恵が声を担当している…。これって偶然なのだろうか?
感想②:結局、Aqoursは輝けたのだろうか
結局、Aqoursは「輝くことができた」ようだ。しかし、この辺の説明がアニメでは抽象的だったので、ここで今一度、私見たっぷりに整理(考察)してみようと思う。
まず、これは僕の個人的な考えではあるが、Aqoursは設立当初から、とっくに輝いていた。これはもう間違いないと思っている。千歌の「スクールアイドルをやりたい!」という強い思いが、メンバーの心を掴んだのだ。この時点で千歌は既に十分すぎるほど輝いていた。と僕は思う。
そもそも、μ’sとAqoursはスクールアイドル部設立の経緯が異なる。μ’sは学校を存続させるためにスクールアイドル部を設立したのに対し、Aqoursは千歌の「やりたい!」という想いからスクールアイドル部が設立されている。「学校存続」という目的は、後付けされたものだ。
そして『サンシャイン2期』の最終話で、千歌はやっと理解する。Aqoursは既に輝いていたのだと。正確に言うなら、「既に輝いていたことを千歌自身が認識するようになった」とするべきだろうか。全てが終わって、いざ過去を振り返ってみると、そこにはAqoursの輝かしい時があったのだ。
だからどんな結末だとしても、Aqoursが夢に向かって走り続けていたのであれば、それはもう、輝いていたとしか言いようがない。こうやって考えてみると、『ラブライブ!』って結構深いんだよな…。
『サンシャイン2期』の評価
作画 | 75点 |
世界観・設定 | 70点 |
ストーリー | 70点 |
演出 | 70点 |
キャラ | 83点 |
音楽 | 75点 |
作画
作画は『サンシャイン1期』と変わらないレベル。相変わらずダンスシーンのクオリティが高い。
世界観・設定
『サンシャイン』のテーマが「輝きたい」というもの。そして学校が廃校になる設定。『花咲くいろは』との類似点が多すぎる(笑)。
ストーリー
μ’sとは異なり、Aqoursは学校を存続させることができなかったというストーリーになっていた。そこでμ’sとは差別化されてる感じ。
演出
演出はぼちぼち。μ’sの時は泣けたけど、Aqoursは泣けなかった。そういう意味では、演出面では無印の『ラブライブ!』に劣るのかもしれない。
キャラ
相変わらずキャラが良い。『ラブライブ!』シリーズの最大の魅力は、チームメンバー全員が深掘りされる点にある。『サンシャイン』でも、その魅力がしっかり継承されていた。
音楽
今のところ、音楽に深い思い入れがない。μ’sの時はSnow halationがあったけど、Aqoursには絶対的な名曲がない印象だ。ただ個人的に、『ラブライブ!』の楽曲は、ストリーミングで聴けば聴くほど思い入れが増していくので、アニメで登場した楽曲は全部プレイリストに追加して、しっかり聴いてみようと思う。
さいごに
『サンシャイン2期』の続編である『ラブライブ!サンシャイン!! The School Idol Movie Over the Rainbow』が2019年に上映されている。こちらもしっかり視聴して、感想をブログ記事にまとめようと思う。
https://terukun.blog/lovelive-sunshine-movie/