今回は『ポプテピピック TVアニメーション作品第2シリーズ(以下、ポプテピピック2期)』について語っていく。
前作の『ポプテピピック1期』が2018年冬クールに放送され、その後、声優リミックス版が2021年秋クールに再放送された後、『ポプテピピック2期』が2022年秋クールに放送された。
アニメ制作は神風動画がメインで担当している。
『ポプテピピック2期』の評価
作画 | 85点 |
世界観・設定 | 75点 |
ストーリー | 75点 |
演出 | 85点 |
キャラ | 50点 |
音楽 | 70点 |
作画
改めてちゃんとみてみると、やっぱり作画の技術レベルは高い。ある意味クリエイティブに溢れている作画ではある。たまーに見る分にはいいかも。
世界観・設定
以前よりもカオスな世界観。特撮とかやっちゃってるし。ただ個人的には『ポプテピピック1期』の世界観の方が好きだったなぁ。……まあ、そんなのどうでも良くなるぐらいバグってるけど。
ストーリー
『ポプテピピック1期』はショートアニメの連続みたいな感じだけど、『ポプテピピック2期』はそれなりの尺のエピソードが多く登場するようになる。以前よりも大胆にパロってる感じで、スクウェアエニックスとガッツリコラボしたり、サンライズがアニメ制作したりと、色々めちゃくちゃ。
演出
視聴者をガン無視にしてるけど、演出はめちゃくちゃこだわっている。というかかなり遊んでいる。この演出を実現させるために、どれだけのお金を注ぎ込んだのだろうか。
キャラ
測定不能な感じがあるから50点。でも個人的には、出演する声優に絡めたパロディネタが欲しかったぁと思う。例えば第1話のハルヒコンビの時には、ガッツリハルヒでパロディして欲しかった。
あと、蒼井翔太だけでなく西川貴教も登場したのは驚き。
音楽
音楽は思ってたより普通。『ポプテピピック2期』では蒼井翔太がゴリ押し。
『ポプテピピック2期』の感想
ネタバレ注意!
公式パロディがめちゃくちゃ増えた
Wikipedia先生によると『ポプテピピック』という作品は、あまりにもパロディが多いため、責任の所在をハッキリさせるためにキングレコードの単独製作になっているらしい。
たしかに『ポプテピピック』はかなり際どいパロディを取り扱っており、『ポプテピピック1期』では、あの著作権にめちゃくちゃ厳しいディズニーをイジったのが印象的だった。
だが前作でそれなりの信用を得たためか、『ポプテピピック2期』では公式パロディが増えた。
例えば全体を通してスクウェアエニックス開発のゲームのパロディが展開されたり、人気キャラであるチョコボが登場したりした。また、ガンダムのパロディと思われるシーンを本家のサンライズが制作したり、『メイドインアビス』の人気キャラであるナナチが登場したりもした。
こんな感じに、パロディの元ネタサイドを手を組む形でパロディすることが多くなったのが『ポプテピピック2期』の僕なりの第一印象だった。というかそれは公式パロディというより、もはやコラボだよね。
個人的には1期の方が好き
だからなのか、個人的には『ポプテピピック1期』の方が好きだ。見ているこちらとしては、責任問題になりそうな際どいパロディを見たいという気持ちがあるので、公式パロディとしてやってしまうとスリルが無くなってしまう。
パロディ関連の問題といえば『銀魂』が思い浮かぶけど、『ポプテピピック』もちょっとした問題になるぐらいにパロディをかまして欲しいと個人的には思う。
まあ『ポプテピピック』の芸風は、マニアックなパロディで半分以上意味不明だからこそ成立するともいえる。だとすると『銀魂』みたいに大衆向けのパロディを展開するのは、少し雰囲気が違うかもしれない。
とはいえ『メイドインアビス』のナナチが出てきた回は、個人的に『メイドインアビス』が好きなので、中々楽しむことができた。だからもしTVアニメ3期が制作されるのであれば、コラボをガンガン実現させて、ポプ美とピピ美で盛大にイジってほしいなぁ。
それならまずはキングレコード関連のアニメ作品からイジリ倒していいかもしれない。『とらドラ!』とか見たい!
さいごに
『ポプテピピック』は2期になってもクソアニメであり続けてくれた。ただ少し気になるのは、『ポプテピピック』のビジネス面だ。おそらく通常のアニメよりは制作費をかけているように思うけど、ちゃんと採算が取れているのだろうか。笑
でも良く考えてみるとAパートとBパートは使い回しだから、全12話でも3億円とかで済んでいるのかもしれない(もしかしたら2億円ぐらい?)。
しかも今回はPrime Videoの独占配信だから、それなりにお金が動いているのかも。ということは配信数次第で第3期の制作も十分あり得るということだ。
いや、もしかして今度は映画でやっちゃうのかも……。