【めざせポケモンマスター感想】僕の青春、サトシとピカチュウが終わる

めざせポケモンマスター
星島てる
アニメ好きの20代。ライターで生活費を稼ぎながら、アニメ聖地の旅に出ている者です。アニメ作品の視聴数は600作品以上。

今回は『ポケットモンスター めざせポケモンマスター(以下、めざせポケモンマスター)』について語っていく。

1997年からTVアニメが始まった『ポケットモンスター』が約26年に渡って放送され続ける。そしてサトシとピカチュウの物語の完結編として、2023年冬クールに『めざせポケモンマスター』が放送された。

アニメ制作はOLMが担当している。

目次

『めざせポケモンマスター』の評価

※ネタバレ注意!

作画 45点
世界観・設定60点
ストーリー50点
演出40点
キャラ70点
音楽75点
※個人的な評価です

作画

作画のクオリティは、キッズアニメの平均点という感じ。戦闘シーンも、特別力が入っているわけではなかった。

世界観・設定

ラストの旅ということで、タケシとカスミと一緒に旅することに。放送当時をリアルタイムで視聴していた人からしたらたまらないだろうな……。ただ、もう少し一捻り欲しかった感じはする。

ストーリー

ストーリーも平凡。最終回もサトシらしいといえばサトシらしいけれど、やはり無難な終わり方だった。まあアニメ作品の中で最も大衆向けな作品の一つだから、やはり無難なストーリーにはなるだろう。

演出

演出も無難。演出ぐらいはもっとエモーショナルなものにしていいと思うけどなぁ。最終章なわけだし。

そしてまさか『水の都の護神』のアルトマーレが登場するとは思わなかった。カノンとかラティアスとか。ここはさすがに感慨深いものがある。

キャラ

やっぱりキャラは印象的。サトシだけでなく、カスミやタケシも登場し、ロケット団もあいかわらずだ。オーキド博士の声が変わってしまったことだけが悔やまれるけれど、これはしょうがない。

音楽

OPが『めざせポケットマスター』で、EDは『ひゃくごじゅういち』や『タケシのパラダイス』や『ラプラスにのって』や
『前向きロケット団!』。そして最終回は『タイプ:ワイルド』。曲自体は最高だけれど、せっかくだからEDは全部毎曲入れ替えでもよかったなぁと思う。

『めざせポケモンマスター』の感想

※ネタバレ注意!

想像以上にクオリティは低い

僕は熱心なアニポケファンというわけではないので、TVアニメの全エピソードを追っかけてるわけではない。それどころかサトシがポケモンチャンピオンになるシーンもリアルタイムで視聴していたわけではない(一応、後日視聴した)。

とはいえ、『めざせポケモンマスター』は想像以上にクオリティが低かった。最終章だからめちゃくちゃ力入れるのかなと思っていたけれど、そういうわけではなさそうだったのだ。多分、サトシがチャンピオンになるダンデ戦がピークだったのだと思う。

『めざせポケモンマスター』は、おそらく予算がそんなに投下されていない。長年支えてくれたファンのことを想って、これまでの利益を還元するかのごとく、たくさんの予算を『めざせポケモンマスター』に投下して欲しかったけれど、残念ながらそのような粋な演出はなかったようだ。

もし、たくさんの予算を投下することができたら、いろんなことができたと思う。ED主題歌を毎話変えることもできたし、最終話の演出も、もっとエモーショナルにできたはずだ。毎話のキャラの動きをセンスあるものにしたり、それこそヌルヌル動くような作画もできる。

もはや、新宿駅のディスプレイ広告の方が遥かに粋だった。「なんで本編よりも広告の方が粋なんだよ!」と思うけれど、どちらにせよ、本編のクオリティに関しては低いと断言できる。

一つの時代が終わった

今回の『アニポケ』完結は、多くの人に衝撃を与えた。僕は新宿駅の広告を見に行ったけれど、多くの人が広告を眺めていて、それだけ『アニポケ』が多くの人の心に残っているのだと実感した。

『アニポケ』が始まったのは1997年で、2023年まで約26年間放送されたことになる。そうなると、初代ポケモン世代は既に子持ちになっていて、親子共々ポケモンファンというのも全く珍しくなくなってきているだろう。

そして僕自身は2000年生まれだから、まさに生まれてからずっと『ポケモン』に親しんでいることになる。これで『ポケモン』も完結で、あとは『ONE PIECE』が完結したら、僕の青春は全て終わりを告げる。

それにしても『アニポケ』は、まさに一つの時代だった。四半世紀にも渡って放送されてきた『アニポケ』は、日本で最も売れたアニメの一つであり、ゲームなどを含めると2021年までに約10兆円のお金が動いたらしい。とんでもないコンテンツだ。

そんな『アニポケ』も終わりを告げ、新シリーズが新しく放送されることが決まっている。新シリーズのスタッフ・キャストは荷が重いだろうけれど、頑張って欲しい。

さいごに

『アニポケ』も、ついに終了。一応、ここ最近なアニポケの映画を見まくっているけれど、全作品視聴するまでもう少し時間がかかりそうだ。

問題は、新シリーズとなるポケモン。別にクオリティが不安なわけではなく、この新シリーズのポケモンを視聴し続けるかどうかで非常に悩んでいる。前作からキャストはかなり変えているから、これまでのアニポケとは違ったテイストになることは間違いない。というかそもそも女主人公を採用する時点で、テイストが違うことは明らか。

とりあえず様子見するのが一番かなぁ。

この記事をシェア
目次