【政宗くんのリベンジ(TVアニメ1期)感想】豚足が学校一のイケメンに

政宗くんのリベンジ
星島てる
アニメ好きの20代。ライターで生活費を稼ぎながら、アニメ聖地の旅に出ている者です。アニメ作品の視聴数は600作品以上。

今回は『政宗くんのリベンジ』について語っていく。

『政宗くんのリベンジ』は月刊ComicREX(一迅社)で連載されていた漫画が原作。2017年冬クールにTVアニメ1期が放送された。

アニメ制作はSILVER LINK.が担当している。

目次

『政宗くんのリベンジ』の評価

※ネタバレ注意!

作画40点
世界観・設定50点
ストーリー50点
演出60点
キャラ75点
音楽80点
※個人的な評価です

作画

目立った作画崩壊は無かったものの、作画のクオリティは全体的に低い。特に残念なのがOP。あれだけテンポ感の良いOPなのに、キャラクターの動きが全くない。

世界観・設定

まあよくある設定だった。ここ最近のラブコメの設定は中々に際どいから、それに比べると刺激は少なめ。また、何かしら深いメッセージ性があるというわけでもない。良くも悪くも大衆にウケそうな設定だった。

ストーリー

原作6巻分を1クールのアニメにしたこともあってか、ところどころでシナリオの詰めが甘い。特に主人公のリベンジ作戦「デッド・オア・ラブ作戦」はどこに飛んでったのだろうか。主人公からガンガンアプローチしてどうすんねん。

演出

メインヒロインの安達垣愛姫のキャラクターデザインの崩し方が良かった。逆に言うと、良かった演出はこれだけ。ほかは「とりあえずアニメ化してみた」という感じの演出だった。

キャラ

安達垣愛姫がとりあえず可愛かった。こいつだけで『政宗くんのリベンジ』は何とかなってるんじゃないかと思う。

ストーリーが駆け足だからか、キャラの深掘りが甘い。

音楽

OPの『ワガママMIRROR HEART』は大橋彩香らしいエネルギッシュな曲だった。EDの『Elemental World』も中々に良い。やっぱりランティスは手堅い。

『政宗くんのリベンジ』の感想

※ネタバレ注意!

ラブコメとしては面白かった

久しぶりにラブコメで新しい作品に触れた。ラブコメって、どうやって楽しめばいいのだろう。やはりヒロインとの疑似恋愛(いわゆる推し)を楽しむべきなのだろうか。それでいくと、たしかに僕はメインヒロインの安達垣愛姫にハマれた。

全体的に、まず『政宗くんのリベンジ』はラブコメとしては面白かった。もし高校生の僕が『政宗くんのリベンジ』を視聴していたら、きっとそれなりにハマったに違いない。

一方で『政宗くんのリベンジ』はアニメ作品としては微妙だった。「なぜか2期制作されないアニメ」として『政宗くんのリベンジ』が挙げられ続けていたため、僕が期待値を高め過ぎていたというのもあるかもしれない。でもやっぱり『政宗くんのリベンジ』はアニメ作品としては微妙だ。何と言っても動きが微妙だった。

たしかにラブコメは、動きを追求する必要のないジャンルである。でも、少なくとも最低限、まずはOPだけでも動きを魅せてほしいと思う。せっかく良い曲だったのに。僕がこれまで見たアニメの中でもトップクラスにキャラが動かないOP映像だった。

なぜ『政宗くんのリベンジ』の配信が人気なのかと言われれば、やはりストーリーがわかりやすいからだと思う。それなりにストーリーがわかりやすくて、キャラクターが良ければ、円盤は売れなくても配信数は稼げるということなのだろうか。

オタクくんたちはリベンジできる?

この作品から無理やりに教訓を得る必要はないだろうが、共感できることはあった。それは政宗くんのリベンジ意識だ。

幼少期の政宗くんのあの体型は、きっと多くのオタク(萌え豚)たちを象徴しているのだろう。実際、安達垣愛姫は政宗のことを「豚足」と名付けたわけだし。そんなおデブちゃんが学校一のイケメンになるためには、それ相応の努力が必要なのである。当たり前だが。

では、はたしてオタクくんたちは、政宗くんのようにリベンジすることは(誰に?)できるのだろうか。

『政宗くんのリベンジ』が人気なのは、”努力した自分”を疑似体験できるからかもしれない。でも、それはあまりに辛い。せっかくなら現実世界でも努力して「男磨きしてみては?」と思うけれど、結局、それを実行できるのはごく少数なのだろうなぁと思う。

さいごに

2017年冬クールに放送された『政宗くんのリベンジ』だが、2023年夏クールにTVアニメ2期が放送されている。約5年半ぶりということで、ファンの根強い人気が続編制作を決定させたのは間違いない。

僕もTVアニメ1期を視聴してしまった以上、TVアニメ2期も視聴して、ブログにしようと思う。

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