とある科学の一方通行(TVアニメ1期)評価:感想→打ち止めが可愛い

星島てる
アニメ好きの20代。ライターで生活費を稼ぎながら、アニメ聖地の旅に出ている者です。アニメ作品の視聴数は600作品以上。

こんにちは、てるくんです。今回は「とある科学の一方通行」の感想記事です。

本記事を読むべき人
  • とあるシリーズのファンの人
  • 「とある科学の一方通行」を見ようか迷っている人
  • 一方通行のキャラが好きな人

「とある科学の一方通行」は「とある魔術の禁書目録」のスピンオフ作品で、初登場時は悪役側だったアクセラレータ(一方通行)が主人公です。禁書でも大人気キャラのアクセラレータがスピンオフ作品に展開して、遂にアニメ化してしまいました。

2018年の禁書3期、2019年の一方通行、2020年の超電磁砲3期はとあるプロジェクトとして始動しました。禁書3期では主人公級の活躍を見せますが、「とある科学の一方通行」ではしっかり主人公しちゃいます。

それでは早速、「とある科学の一方通行」の魅力ポイントを紹介します。

「とある科学の一方通行」の魅力ポイント
  • アクセラレータが相変わらずカッコいい
  • 普段のとあるシリーズとは一味違う雰囲気
  • 曲もかなりダークな雰囲気

こんな感じです。

時系列は禁書1期の後になりますね。アクセラレータサイドのストーリーということで暗部中心のダークだ雰囲気が伝わってくるストーリーです。ですが、ラストオーダー(打ち止め)が適度に登場するので、バランスが取れてます。

それでは魅力を解説していきます。

目次

「とある科学の一方通行」のキャラ

アクセラレータ(CV.岡本信彦)

「とある科学の一方通行」のタイトルにも含まれているアクセラレータ(一方通行)です。アクセラレータは本名ではありませんが、本人曰く本当の名前を忘れたそうでアクセラレータと名乗っています。

学園都市の七人の「超能力者(レベル5)」の中でも文句なしの第一位で、圧倒的な実力差があります。能力はあらゆる力の向きを変える「ベクトル操作」で自身の演算能力の高さを活かして、エネルギーの向きを自在に操ります。

しかし、とある事件でラストオーダーを助けた代償に脳の一部を損傷し、サポートなしに高い演算能力を使えなくなってしまいます。それでも圧倒的な実力であることは変わらず第一位をキープしています。

アクセラレータは基本的には悪党を名乗っていますが、自分なりの正義を持っており、その根源はラストオーダーです。ラストオーダーを守るため、笑顔を守るために日々奮闘しています。

また、アクセラレータの心の奥底には「とある魔術の禁書目録」の主人公である上条当麻の存在もあるでしょう。実際、上条当麻との出会いがアクセラレータを変えており、心のどこかで上条当麻を尊敬しているようにも見えます。

https://terukun.blog/index/

ラストオーダー(CV.日高里奈)

ラストオーダー(打ち止め)は20001体目の「シスターズ(妹達)」で、ミサカネットワークを統べる「シスターズ」のトップです。ですが、とある事件で成長途中で覚醒してしまったため、見た目も中身も幼い状態となっています。

アクセラレータに助けられたことでアクセラレータにめちゃくちゃ懐きますが、その様子がめちゃくちゃ可愛いです。御坂美琴の幼い時の見た目をしているので可愛くないわけがありません。

てるくん

ただ、僕が個人的に気が食わないことがあるのは今回の「とある科学の一方通行」で全く活躍していないのです。本編の禁書の方が活躍しているんじゃないかぐらい「とある科学の一方通行」で活躍しません。

せっかく、アクセラレータのためのスピンオフ作品をやるのであれば、「アクセラレータとラストオーダーの日常が見たかったなぁ」というのが本心です。

「ミサカはミサカは〜」を久しぶりに聞けたのでヨシとしましょう。

エステル=ローゼンタール(CV.久保エリカ)

エステル=ローゼンタールはとある実験のために、魔術サイドから招かれたネクロマンサーです。とある事情でラストオーダーを守っているということで一方通行と協力関係を結びます。

ネクロマンサーの能力自体はかなり強力なもので、単純に考えて蘇生をすることが可能なのですから、凄まじいですね。「とある科学」とタイトルがついているのに魔術サイドの能力を展開してきたのは意外でしたが、本作が科学サイドらしいテーマだったので僕としては高評価です。

見た目は帰国子女らしい雰囲気で魔法科高校の劣等生のリーナにそっくりです。笑

スカベンジャー

スカベンジャーは暗部の組織でメンバー構成は探知能力に優れているリーダー(CV.藤田茜)、硬質化した紙を操る戦闘系のナル(CV.古賀葵)、摩擦係数をコントロールできる清ケ(CV.貫井柚佳)、薬品を武器にする薬丸(CV.西田望見)です。

禁書で活躍する暗部のアイテムにメンバー構成が似ていますが、MAXレベルは「強能力者(レベル3)」なので、数段実力は落ちます。実績も不安定で乏しいようで、今回も気合を入れて依頼に望みますがアクセラレータに遭遇してしまいます。。。

「とある科学の超電磁砲」の3期でも登場するのでそちらもチェックしてみてください。

「とある科学の一方通行」はとあるシリーズの闇をより体感できる

超電磁砲とは真逆の雰囲気

「とある魔術の禁書目録」の大人気スピンオフ作品である「とある科学の超電磁砲」とは真逆の雰囲気を醸し出しています。

https://terukun.blog/railgun/

「とある科学の超電磁砲」は大人気ヒロインである御坂美琴を初め、白井黒子、初春飾利、佐天涙子の4人が事件を解決しながら明るい日常シーンを描いています。学園都市の光サイドという感じで微笑ましいです。

一方で「とある科学の一方通行」は学園都市の闇を描いています。主人公であるアクセラレータは元々「絶対能力進化(レベル6)」計画で1万人以上のシスターズを虐殺してしまった過去を持っています。ラストオーダーはミサカネットワークの統率者ということで暗部に狙われ続けます。そのためにアクセラレータは学園都市の闇の権化ともいえる暗部組織と対峙したり、暗部組織に加入までします。

同じ科学サイドでも天と地の差ともいえるでしょう。ただ、御坂美琴もアクセラレータも上条当麻に大きな影響を受けているという共通点があり、それぞれ自分の正義を貫く芯の強さがあります。

王道主人公ものですが、それがとあるシリーズの良さだと改めて気付けますね。

作画:キャラデザは微妙だけど演出は良かった

とあるシリーズは総じてJ.C.STAFFがアニメーション制作を担当しています。もちろん禁書、超電磁砲、一方通行で監督は違うのですが、キャラクターデザインに関していうと、禁書と超電磁砲は同じ人がキャラクターデザインを担当していますが、一方通行だけ違う人を起用しています。

その影響もあって一方通行だけキャラクターデザインがかなり違った雰囲気となっています。それが個人的には微妙だったかなぁというイメージ。。差別化はできているのでアリだとは思います。

ただ、演出に関しては僕高評価でした。アクセラレータとスカベンジャーのバトルシーンの構成は良かったです。加えて終盤の彩度を少なくした演出もいい雰囲気を出せていましたし、白黒ではなく彩度を落とす演出は新しい表現方法だったと思います。

「とある科学の一方通行」のOP・ED

「とある科学の一方通行」のOP

「とある科学の一方通行」のOPはTHE SIXTH LIE「Shadow is the Light」です。

一方通行らしいメロディーになっています。スラム街のダークな雰囲気が伝わってきますね。めちゃくちゃかっこいいです。

そしてとあるシリーズで男性が歌った初めての曲ですね。

歌詞は一方通行の弱さと強さを表現しています。一方通行は1万人を超えるシスターズを虐殺したことをトラウマに思っています。普段は悪党を演じていますが、それはシスターズを虐殺したことを少しでも正当化しようとしているのでしょう。悪党だから虐殺して同然だというように。

弱さを見栄っ張りの強さで隠している一方通行をしっかり表現しています。

「とある科学の一方通行」のED

「とある科学の一方通行」のEDはsajou no hanaさんの「Parole」です。

最近、頭角を表してきたsajou no hanaさんです。同じJ.C.STAFFの「とある科学の超電磁砲」3期のED、「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」3期のEDを担当しています。

心地よいメロディーと爽やかな歌声が特徴でしたが、Paroleは一方通行らしくダークは雰囲気も混ざりつつ、アップテンポで疾走感がある曲に仕上がっています。

タイトルのParoleは釈放、執行猶予の意味がありますが、罪を背負っている一方通行のようなイメージですね。

「とある科学の一方通行」のまとめ

それでは「とある科学の一方通行」の魅力をまとめていきます。

「とある科学の一方通行」の魅力まとめ
  • アクセラレータは相変わらずカッコいいし、ラストオーダーは可愛い
  • ダークヒーローものでかっこいい
  • 曲もダークな雰囲気でかっこいい

全体的にカッコいいです。笑

ダークヒーローものはだいたいカッコいいって相場が決まってますしね。一方通行がカッコ良すぎました。

さて、一方通行ですが2期があるのではないかと言われています。

結論から言うと2期制作はちょっと厳しい気がします。今回はとあるプロジェクトの一環として一方通行のスピンオフもアニメ化が決まりました。ただ、久しぶりのとあるのアニメ化ということで安定した人気を誇りクオリティも高かった超電磁砲はまだしも禁書と一方通行は思っていたよりも人気が出せませんでした。

といっても人気の指標が円盤の売上枚数でしか示せない状況なのでなんともいえません。実際超電磁砲も円盤の売上枚数は微妙でした。

それ以上に最近のラノベの新作の勢いのなさも目立つので古株のとあるシリーズの4期始動は全然あると思います。ただ、そこに一方通行が食い込むかと言われれば微妙です。しかも禁書の4期は新約からスタートしますが、い方通行の出番がめちゃくちゃ多いんですよね。

なので、一方通行は出ない気もするなぁというのが個人的な見解です。

もし続きがきになるようでしたらコミックスで読めます。

ぜひ購入して手にとってみてください。


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