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『AIR』評価:感想→京アニ屈指の名作&最高傑作と名高いkey原作アニメ

今回は京都アニメーションが手掛けた名作、『AIR』について語っていく。

私は現在(2021年2月)大学3年生。だが、同世代のアニメ好きのほとんどが『AIR』を見ていないどころか、存在すら知らないようだ。

正直言って『AIR』を見ていないどころか知らないというのは、にわかアニオタのレッテルを貼られていることに等しい。

本記事を読んでいる人のほとんどが、『AIR』を視聴済みだと思う。
だが、もし『AIR』を見ていない人がいるのなら、とにかく『AIR』を見て欲しい。この素晴らしい世界観を堪能して欲しい。

あらすじ

その町には夏が訪れていた。

人形を操るひとりの青年。
その周りには子供がふたりだけ。
観客の興味を引くには、青年の芸は退屈すぎた。

子供たちは興味を失い、その場を走り去った。

青年は旅のひと。

彼の道連れはふたつ。
手を触れずとも歩き出す、古ぼけた人形。
「力」を持つものに課せられた、はるか遠い約束。

そんな彼に、話しかけるひとりの少女。
人なつっこく、無邪気に笑う。

彼女との出会いをきっかけに、この土地での暮らしが始まる。

夏の情景に包まれて、穏やかに流れる日々。
陽射しの中で繰り返される、少女たちとの出会い。

夏はどこまでも続いてゆく。
青く広がる空の下で。

彼女が待つ、その大気の下で。

引用:Key公式サイトより

『AIR』の感想

ここから「AIR」を語りまくるが、多くのネタバレが含まれている。まだ『AIR』を見ていない人は、引き返してアニメを見よう。

感想①:雰囲気が素晴らしすぎる

「AIRは芸術」

これは、ネット上の掲示板で書き込まれた言葉の一つ。元々は「AIRは芸術、CLANNADは人生、Fateは文学」みたいな感じだったと思う。真偽は定かではないが。

そして僕もまさにそう思う。『AIR』は芸術だ。アニメという枠組みを超えて、一つの作品として完成されている。音楽は壮大で、ストーリーはめちゃくちゃ泣ける、作画も2005年制作とは思えないほどの出来。そしてこれらが重なり合ってできる雰囲気が、何よりも素晴らしい。

夏の青い空と青い海が描かれた作画。ノスタルジックな雰囲気を漂わせながら、美しいメロディーを紡ぐ楽曲の数々。母と娘の固い絆を切なく表現したストーリー。そして、これこそファンタジーともいえる壮大な世界観。
『AIR』にしか作ることが出来ない「雰囲気」だろう。

改めて述べるが、この「雰囲気」が「AIRは芸術」と言われる所以だと僕は考えている。

感想②:泣かせる演出が巧みすぎる

『AIR』は泣きアニメの代表格だ。『AIR』はkeyというゲームブランドのエロゲー原作。アニメファンの人ならkeyのことはもちろん知っているだろう。keyは泣きゲーで有名だ。代表作は『AIR』以外にも『CLANNAD』『Angel Beats!』がある。

元々泣けるシナリオなのだが、それを京都アニメーションがアニメにするのだから泣けないはずがない。
僕は原作のゲームをやったことはないけれど、間違いなくゲームより泣けるはず。

『AIR』でも泣ける回はいくつかあるのだが、僕は第11話「うみ -sea-」が一番泣けた。
「家族ものは卑怯だろ」と思うのだが、めちゃくちゃ泣ける。シナリオももちろん素晴らしいのだが、なんといっても演出が良かった。特に「音」の使い方が素晴らしい。

ヒロイン・神尾観鈴(CV.川上とも子)の叔母・神尾晴子(CV.久川綾)が、「ママ〜!」と叫ぶ観鈴のところに駆け寄るシーン。このシーンの海の音の強弱の付け方、観鈴の叫びのタイミング、BGMの挿入のタイミング等、様々な要素がかけ合わさってできた神演出。「素晴らしい」の一言だ。

泣けるシーンというものに、BGMや挿入歌は必要不可欠になっているし、僕もその演出で泣くことは多々ある。しかしどれも、「盛り上がるところに曲を入れる」というシンプルなもの。『AIR』のような緻密さはない。
どちらの演出の方がいいかは個人的に違ってくるとは思うが、僕は断然『AIR』の演出の方が好きだ。

感想③:見る人を選んでしまうアニメでもある

最後まで見てしまえば、『AIR』に欠点など存在しないと断言できる。もし内容の難しさが欠点だというなら、それはファンタジーものの見方を間違えている。ファンタジーは説明不可能な現象が起こり得るからだ。

とはいえ、内容が難しいだけに最後まで見ることができない人は多そう。シナリオだけでいうと、僕も序盤は見ることが厳しかった。もちろん最後まで見てからだと、評価は一変するが。
実際に最後まで見ても、『AIR』の世界観を完全に掴むことができない。アニメ界の中でもかなり内容が難しいアニメだ。見た後にネットでストーリーを調べることをオススメする。

それに加えて、圧倒的萌え要素によるキャラデザが見る人を選んでしまう。少なくとも本当にアニメが好きじゃないと手を出せないキャラデザだ。そもそもアニメオタクの中でも見るのをためらうぐらいなのだから。
しかし、ぶっちゃけキャラデザは誰でも慣れるし気にしなくなる。作画崩壊までされると厳しいが、『AIR』は京アニが制作している。表情表現も多彩だ。

僕も『AIR』のキービジュアルを見たときは、視聴するのをためらった。しかし見始めてしまえば、キャラデザにも慣れ、もはやこのキャラデザじゃないと『AIR』が成立しないぐらいになっていた。ヒロインの観鈴の「ぶいっ」や「がおっ」の時の表情が、頭に焼きつくほどだ。

このような現象は他のアニメにもある。同じkey作品の『CLANNAD』はもちろんだし、『ジョジョ』シリーズや『このすば』なんかもキャラデザが合わないと思って、見るのを躊躇う人がいる。(このすばはキャラデザ関係なく見る人は多いけれど)

そしてどれも共通しているのが、一度見てしまえばその独特のキャラデザに引き込まれているということ。結果的に作品の雰囲気にのめり込み、心を揺さぶられてしまう。

アニメ好きの人はキャラデザの壁を取っ払って、「まずは見てみる」ということに取り組んで欲しい。

『AIR』の評価

ここでは『AIR』の作品としてのクオリティを、個人的な目線で評価していく。

作画85点
世界観・設定100点
ストーリー95点
演出95点
キャラ75点
音楽100点

作画は「2005年制作」ということを考慮すれば、最高クオリティといえるが現代アニメと比べると少し評価は落ちてしまうのは否めない。
だが、作画枚数が多いことは誰が見ても分かる。それぐらいキャラがヌルヌル動く。これで背景が現代技術でリメイクされたら最高の作画だっただろう。

世界観・設定は完璧すぎる。『AIR』にしか出せない雰囲気を醸し出している。これぞ「ファンタジー」といえる世界観。設定は複雑だが、これがまた雰囲気作りに貢献されている。まさに『芸術』、文句なしの100点満点だ。

ストーリーも素晴らしかった。原作がエロゲーだがエロシーンは丸々カットされている。
これだけの世界観を1クールに収めたにも関わらず、高クオリティなストーリーだった。1クールということで不可解な点も多いのだが、それがまた『AIR』の魅力になってしまっている。

演出も高評価だ。本記事では第11話を取り上げたが、最終回の演出も文句なしのものだった。

キャラに関していうと、特別キャラに魅力を感じるということはなかった。観鈴と晴子の親子の絆は素晴らしい。それぞれのキャラの個性もしっかりある。
しかしキャラ単体の魅力が『AIR』の高評価に、直接的には関わっていないように思える。『AIR』のレビューを見ていても「雰囲気」「ストーリー」「音楽」が取り上げられている。
ということで75点にした。

本記事では具体的に取り上げなかったが、『AIR』は音楽が素晴らしい。『鳥の詩』はアニメファンでは「国歌」とまで呼ばれているが、それも納得。この1曲であの壮大な『AIR』の世界観を表現しているのだから。
他にも『夏影』が有名だ。『AIR』ではボーカル入りの曲は流れなかったが、BGMでよく使用されていた。僕はアニメBGMの中でもNo.1だと思っている。
ここまで夏をうまく表現したBGMが他にあるだろうか。そもそも、ここまで頭に焼きつくほどのBGMが他にあるだろうか。なんとも不思議なBGMだ。

さいごに

『AIR』を見ているか見ていないかは、アニメ好きの中で一つの線引きだと僕は思う。それは優劣の線引きではなく、時代の線引きだ。

最近になって生まれたアニメ好きの多くは、『リゼロ』を代表とした異世界ものや、『SAO』や『俺ガイル』のような2010年代が全盛期のアニメをよく見る。辛うじて『とあるシリーズ』や『とらドラ』、『ハルヒ』を抑えてるぐらいだろう。

その一方で『AIR』や『Kanon』のように、全盛期が2000年代のアニメを、現代のアニメオタクが見てくれると僕は嬉しい。これらの作品は、時代を超えて愛されるべきアニメだからだ。

といっても僕がアニメ好きになったのは2020年5月ぐらい。ぶりぶりの現代アニメ好きだが、なるべく過去のアニメを見るようにしている。いずれはガンダムシリーズも抑えようと思っている。

「昔のアニメだからなぁ」という理由で、見るのを避けるのはもったいない!少なくとも神アニメと名高い『AIR』は抑えておくべきだ。

ということでみんなで少しずつ『AIR』を布教していこう。

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