ARIA The NATURAL(ARIA2期)評価:感想→『素敵』系アニメ

今回は『ARIA The NATURAL(以下、ARIA2期)』について語っていく。OVAにあたる『ARIA The OVA〜ARIETTA〜』も視聴しているのでそちらも含めて語っていく。

前回の『ARIA1期』の記事はこちら。

https://terukun.blog/aria1/
目次

あらすじ

水の星AQUA(アクア)の観光都市ネオ・ヴェネツィアを舞台に、
ウンディーネを夢見る少女、水無灯里。

そんな彼女の柔らかな日常を情感豊かに描いた未来形ヒーリングアニメーション。
「ARIA The ANIMATION」。

そのセカンド・シーズンである「ARIA The NATURAL」は、佐藤順一監督をはじめとする
スタッフ&キャストはそのままに、さらにナチュラルで優しい世界へ視聴者を誘います。

今シリーズのテーマは“出会い”。

出会いを見守る街としてのネオ・ヴェネツィアの『素敵』を描いていきます。

主人公に優しくてちょっぴり切ない物語が広がります。

『ARIA The NATURAL』公式サイトより引用

『ARIA2期』の感想

ここからは『ARIA2期』の感想について語っていく。ネタバレもしていくので、未視聴の人は気をつけてほしい。

感想①:ネオ・ヴェネツィアとは何なのか?

『ARIA』シリーズではアクアという星のネオ・ヴェネツィアという観光都市が舞台となっている。地球でいうヴェネツィアとほとんど変わらない。そこで繰り広げられる日常シーンを描いているのが『ARIA2期』なわけだが、『ARIA1期』と比べてファンタジー要素が強くなっている。
タイムスリップするのはしょっちゅうあるし、パラレルワールドにワープしたりする。このように数多くのファンタジーが登場するが、その中でもケット・シーと呼ばれる巨大な猫のエピソードは印象に残る。

人間の世界が表だとしたら、裏側の世界に君臨するのがケット・シーだ。『ARIA1期』のころから度々登場しているが、2期になってから出番が増える。特に第20話「その 影のない招くものは…」は、一つのクライマックスとなっている。この回では幽霊?に神隠しされそうになった水無灯里(CV.葉月絵理乃)をケット・シーが助けるというエピソードだ。

アリシア(CV.大原さやか)も度々言うのだが、「街の人々もアクアが好きだけど、アクアやネオ・ヴェネツィアも街の人々の優しさが大好きなのではないか?」と感じる。ネオ・ヴェネツィアが具現化したものがケット・シーで、出会いや街を大事にしてくれる灯里のことが大好きなのかもしれない。
この通りだとするのであれば、なんて素敵な物語なのだろう。『ARIA2期』では『素敵』という表現が多く用いられるが、まさにそのとおりだ。

感想②:別れが悲しくなってくる展開

『ARIA2期』は2クール使って、世界観を思う存分に表現している。メインの登場人物だけではなく、サブキャラクターの過去も深堀りされた。そしてそれと同時に『ARIA2期』の中では1年が経った。

『ARIA2期』の終盤では、先輩たちのアリシア、晃(CV.皆川純子)、アテナ(CV.川上とも子)とのお別れの展開に繋がる回もあった。灯里、藍華(CV.斎藤千和)、アリス(CV.広橋涼)が1人前になって、先輩たちから旅立つことを想像してしまうと、とても切なくなる。この展開は『ARIA3期』で描かれるのだろう。

これぞ日常系アニメの醍醐味だろう。時間が過ぎていくと、出会いもあれば別れもある。普段の日常シーンでキャラのやり取りが多く表現される分、別れのシーンになると涙腺を刺激してくるのだ。『ARIA』の場合、『ARIA3期』を合わせると4クールもあったので、その分重みが増す。『ARIA3期』が楽しみになってきた。

『ARIA2期』の評価

ここでは個人的な目線で『ARIA2期』のアニメとしてのクオリティについて評価していく。

作画60点
世界観・設定85点
ストーリー85点
演出60点
キャラ80点
音楽90点

作画

前回の『ARIA1期』に比べると作画がマシになった。というか多分僕の目が慣れてきた。2007年制作なので現代のアニメと比べるのは意味がないことだが、『ARIA』が超高クオリティの作画で表現されたらもっと面白いのに、とは思った。

世界観・設定

ネオ・ヴェネツィアの街の意志が間接的に表現されているのが、とても素敵だ。『ARIA1期』のファンタジー要素は意味不明なところもあったが、『ARIA2期』になると視聴者の中で解釈を持てるようになってくる。

ストーリー

ファンタジー要素が入っている回はもちろん『素敵』だったが、それぞれのキャラが深堀りされた回も良かった。日常系アニメを2クールイッキ見するのはキツイはずだけど、思っていたよりもすんなり入った。

演出

演出がもっとよければ神アニメになっていた。『ARIA』は基本的に本気で泣かせに来ていないので、しょうがないか。

キャラ

ここまで3クールも『ARIA』の世界に浸っているので、キャラへの感情移入も深まっていく。LINEスタンプはほぼ間違いなく購入します。

音楽

『ARIA2期』はOP・EDは『ARIA1期』ほどではないが、挿入歌のセンスが抜群だった。全体的に曲のレベルは高い。

さいごに

『ARIA3期』からは作画が大きく改善されるとのこと。確かに『ARIA』のOVAは水の流れのCGがめちゃくちゃ良くなっていた。『ARIA』のCGに関してはProduction IG が手がけているので、もっと高クオリティになってもおかしくないのだ。

とにかく、『ARIA3期』もイッキ見して次も記事を書いていこうと思う。

https://terukun.blog/aria3/
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