死神坊ちゃんと黒メイド(TVアニメ1期)評価:感想→3DCGが良い!

星島てる
アニメ好きの20代。ライターで生活費を稼ぎながら、アニメ聖地の旅に出ている者です。アニメ作品の視聴数は600作品以上。

今回は『死神坊ちゃんと黒メイド(以下、死神坊ちゃん1期)』について語っていく。死神坊ちゃん1期』はサンデーうぇぶりで連載されているWeb漫画が原作だ。2021年7月時点で累計発行部数は150万部を突破している。これが2021年夏クールにアニメが放送される。アニメ制作会社はJ.C.STAFFだ。

目次

死神坊ちゃん1期』の感想

感想①:3DCGの使い方が上手い

死神坊ちゃん1期』は3DCGの使い方が上手い。これに尽きると思う。

ここ最近、アニメ界は積極的に3DCGを取り入れていく流れとなっている。TVアニメでもフルで3DCGを使う作品が増えてきた。最近だと『蜘蛛ですが』は3DCGの比率が大きい。だが、手書きの絵に慣れている我々日本人にとって、やはり3DCGは違和感の塊だ。そのため、どれだけ自然な形で表現するかが3DCGの肝となってくる。

死神坊ちゃん1期』は正直、自然な形で表現できているとは言えない。だから僕も当初は死神坊ちゃん1期』を低く評価していた。

だが、死神坊ちゃん1期』において重要な要素は距離感だ。主人公の坊ちゃんは生物に触れてしまうとその生物を殺してしまう呪いにかけられている。この呪いを気にせずに平気で近づいていくるのがヒロインのアリスだ。

この距離感を演出するのに最も適した表現方法が3DCGだったのだ。3DCGであれば物の距離をリアルに表現することが可能なので、死神坊ちゃん1期』と非常に相性が良い。これに気づけると死神坊ちゃん1期』の見方が大きく変わってくると思う。

また、3DCGを用いている割にキャラの表情が大きく崩れる点にも注目だ。3DCGを活用したキャラは表情が崩れることがほとんどないが、『死神坊ちゃんと黒メイド』では目が飛び出したりとギャグ漫画並の崩れ方をする。

感想②:サブキャラがいい味を出してる

死神坊ちゃん1期』はサブキャラがいい味を出している。正直、坊ちゃん、アリス、ロブだけのやり取りは退屈に感じていた。だが、妹のヴィオラ、魔女のカフ、魔法使いのザインが登場し始めるあたりから日常パートに面白さが出てくる。

ヴィオラはロリキャラの癖して枯れ専なのが良いし、カフは超ボーイッシュで結構可愛く、ザインはシュールなギャグで笑いを取ってくれる。これらのサブキャラの登場のおかげで、坊ちゃんとアリスが映えている。

個人的にはカフとザインの絡みが好きだ。死神坊ちゃん』は続編制作が決定しているので、この2人の深堀りもされることだろう。

死神坊ちゃん1期』の評価

作画73点
世界観・設定70点
ストーリー70点
演出70点
キャラ70点
音楽68点

作画

3DCGの作画は普通に良かった。どれだけのコストがかかっているかによる。

世界観・設定

背景が油絵風になっているなど、世界観の作り込みが感じられる。

ストーリー

日常パートのストーリーが面白い。

演出

世界観を構築するための演出のレパートリーが多くて飽きなかった。最初のあらすじとか色々な工夫を感じる。

キャラ

キャラデザがもう少し可愛くなってくれたら…というのもあるが、あれはあれで良いのかもしれない。

音楽

音楽は普通。踊らせてみても良かったかも。

さいごに

『死神坊ちゃんと黒メイド』は見事、続編が制作されている。個人的に気になるのはどれだけのコストがかかっているのかという部分だ、決して高クオリティな3DCGではないが、低クオリティというわけではない。通常のアニメを制作するときと同じぐらいの相場だったら、3DCGは全然アリだと思う。

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