【文豪ストレイドッグス1期感想】男性でも楽しめる異能力バトル作品

文豪ストレイドッグス

今回は『文豪ストレイドッグス』の第1シーズン(以下、文スト1期)について語っていく。

『文スト』は『ヤングエース』で連載されている漫画が原作だ。そしてTVアニメ1期が2016年春クールに放送される。アニメ制作はボンズが担当した。

目次

『文スト』の評価

ネタバレ注意!

作画80点
世界観・設定75点
ストーリー80点
演出78点
キャラ75点
音楽75点
※個人的な評価です

作画

「流石ボンズ」ということで作画のクオリティは非常に高い。特に戦闘シーンの迫力は中々で、妥協している様子が一切見られなかった。また、日常シーンのコミカルな作画も良い感じ。『ヒロアカ』に通ずる部分がある。

世界観・設定

歴史上に実在した文豪がモチーフとなっているのが特徴。例えば太宰治は、実際の太宰治をモチーフにしているため、しょっちゅう自殺しようとしたり、『人間失格』という能力を保有していたりする。そしてそれが、『文スト1期』の舞台である”横浜の日本大通りエリア”のレトロな雰囲気とマッチしていて面白い。

ストーリー

ストーリーは中々。キャラクターが女性向けだけど、ストーリー自体は少年漫画系の王道バトル展開だ。キャラが特徴的であるために、キャラを深掘りするだけでもストーリーが面白くなる。

演出

個人的には日常シーンにおけるコミカルな演出が好き。また、戦闘シーンのキャラの動きのクオリティが高く、かつバリエーション豊かで、「これぞボンズ」という感じだった。

キャラ

『文スト』の最大の特徴はキャラにある。文豪をモチーフとしており、それでいて女性ウケしそうなキャラデザだ。だからといって女性ファンに媚びているわけでもなく、普通に可愛い女性キャラも多数登場するので萌え豚の男性でも十分楽しめる。そもそも掲載誌が『ヤングエース』なのだから、普通に男性でも親しみやすいキャラに仕上がっているのだ。

音楽

音楽レーベルはランティスで、『魔法科高校の劣等生』などの個性的な劇伴が特徴な岩崎琢が担当している。ただし『文スト』では、強烈な個性を発揮する劇伴はそこまで多くない。

OPはGRANRODEO、EDはラックライフが担当していて、個人的にはOP『TRASH CANDY』の方が好み。

『文スト』の感想

ネタバレ注意!

思ってたよりも男性が楽しめる内容

「想像以上に男性でも楽しめる!」というのが『文スト1期』の第一印象だった。キービジュアルを見ると、男性キャラが多く並んでいるので、パッと見で「あぁ、これは女性向けだろう」と僕は考えていた。しかし実際にアニメを視聴してみると、ストーリー展開自体は王道の能力バトルだし、女性キャラも多く登場する。

また『文スト1期』が終了した時点で、主要人物である太宰治の実態が計り知れないのもポイントだ。女性から見れば「ミステリアスな男性」という感じで魅力的だし、男性から見れば「本当の強さを隠しているキャラ」という感じでそれはそれで魅力的なのである。

それに文豪がモチーフになっているため、実際にモチーフになった作家の作品を読んでみたくなる。ちなみにAmazonのKindleだと、太宰治や江戸川乱歩の小説が無料で読めるのでオススメだ。

横浜の日本大通りエリアを舞台にするセンス

『文スト1期』は横浜を舞台にしている。よくよく振り返ってみると、横浜をちゃんと舞台にしたアニメは想像以上に少ない。Googleで「横浜 アニメ」で調べてみても、ちゃんと横浜が舞台になっているアニメは『文スト』ぐらいしかなかった。

しかも『文スト1期』は、日本大通りエリアを舞台にしている。横浜の観光といえば赤レンガ倉庫や中華街。そしてその近くには、近代貿易を支えた横浜港の要所がそのままの景観で残されている。そのエリアが日本大通りだ。神奈川県庁や地方検察庁などの官庁街となっている。

この日本大通りのレトロな雰囲気が、近代作家をモチーフとした『文スト1期』の世界観にマッチしているのだ。僕自身、横浜に実家があるので、ぜひとも聖地巡礼してみたいと思うし、そのついでに日本大通りの歴史も学びたいと思わされた。赤レンガ倉庫や中華街に訪れてみてもいいかもしれない。

さいごに

『文スト』は2016年秋クールにTVアニメ2期が放送されているので、そのままの流れで視聴してみようと思う。それと横浜の聖地巡礼をぜひとも実施したい。あと、太宰治などの近代文学作家の代表作も読み進めたいと思う。

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