【城下町のダンデライオン感想】大家族×王族×特殊能力のきららアニメ

城下町のダンデライオン
星島てる
アニメ好きの20代。ライターで生活費を稼ぎながら、アニメ聖地の旅に出ている者です。アニメ作品の視聴数は600作品以上。

今回は『城下町のダンデライオン』について語っていく。

『城下町のダンデライオン』は2012年からまんがタイムきららミラク(芳文社)で連載されている漫画が原作だ。そして2015年夏クールにTVアニメが放送された。

アニメ制作はプロダクションアイムズが担当した。

目次

『城下町のダンデライオン』の評価

※ネタバレ注意!

作画69点
世界観・設定70点
ストーリー70点
演出68点
キャラ79点
音楽80点
※個人的な評価です

作画

作画のクオリティはまずまずといったところ。アニメ制作を担当しているプロダクションアイムズは『城下町のダンデライオン』の前後で『新妹魔王の契約者』を制作しているが、この作品の作画はちょっと酷かった。それに比べると『城下町のダンデライオン』は、とりあえず作画崩壊は無かったし、ダンスシーンでの作画も頑張っていた印象を受ける。

世界観・設定

王族、大家族、特殊能力という強烈な設定がてんこ盛りの作品だった。当初は「特殊能力の設定はいるのか?笑」と思っていたけれど、まあこのカオスな感じが”きらら系”の良いところだと思うのでOK。設定はごちゃごちゃしているけれど、そこからの広げ方が良かったのも好印象。

ストーリー

ごちゃごちゃした設定だったけれど、そこから上手い感じにストーリーを繰り広げた。「カオスな設定を作ってからストーリーを展開する」という作り方もありなのかな。

家族をテーマにしていることもあってちょっと感動的なストーリーもあったし「他の人とは違う」という悩みも上手く描けていたのではないかと思う。

演出

想像以上にストーリーが良かったので、あとは演出がもう少し頑張っていたら、もっと良かったのではないかと思う。個人的には、感動シーンがあまりにもサクッとしすぎているように思える。”きらら系”だからほのぼのとした日常&コメディを重視したのかもしれないけど、一回ぐらいは本気で感動シーンを演出してもよかったんじゃないかなと思う。

キャラ

キャラはかなり良い。”きらら系”のアニメにしては珍しく男性キャラも登場する作品で、特殊能力もあるため、キャラの個性も強い。一方で、キャラデザ自体は割と普通というか、特に高校生キャラはかなり一般的な見た目をしていると思う。

ちなみに僕は、茜が捨てがたい一方で奏が推しです。

音楽

主題歌も挿入歌も小倉唯をガンガン押している感じ。僕は小倉唯が大好きで、しかも小倉唯楽曲の中でも一番好きかもしれない『Honey♥Come!!』が主題歌なので、本当は97点ぐらい付けたかったけど、一旦冷静になって客観的な視点に立って、なんとか80点に抑えることができた。

OPは小倉唯と石原夏織のユニット・ゆいかおりによる『Ring Ring Rainbow!』で、多分、ゆいかおり楽曲の中でもトップを争うほどの人気曲だと思う。実際、非常に可愛らしいし盛り上がる。

EDの『Honey♥Come!!』は作曲を務める俊龍が作り出したメロディーが素晴らしくて「ハニカムー!」の中毒性がヤバい。声優の中でも屈指のパフォーマンスを誇るアイドル声優・小倉唯と、作中の櫻田光を重ねた作詞であるのは間違いない。

『城下町のダンデライオン』の感想

※ネタバレ注意!

“きらら”ってやっぱおもしれぇわ……

僕が『城下町のダンデライオン』を見ようと思ったきっかけは、小倉唯が主題歌を務めていたからだ。というのも、2023年11月に小倉唯のライブが開催されるからである。特に『Honey♥Come!!』が大好きだったので、居ても立っても居られなくなり、まずは『城下町のダンデライオン』を視聴することにした。

とはいっても、僕は”きらら作品”は全部見ると決めていたので、小倉唯関係なしに『城下町のダンデライオン』は”いつか”見ていたとは思う。でも、”きらら作品”の中でも『城下町のダンデライオン』はマイナーな部類に入るので、優先順位は後ろの方だった。

しかし、やはり『城下町のダンデライオン』はおもしろい。僕が”きらら作品”が好きということもあるかもだが、でも『城下町のダンデライオン』はおもしろい。やっぱり”きらら”ってすげぇってなった。

“きらら作品”ってなんでこんなにおもしろいのだろうか。色々と理由を考えてみたけど、ほかの日常系アニメと間違いなく違うのは、4コマ漫画を原作にしていることだ。とてもシンプルなシナリオ構成である起承転結が続いていくので、それで中々飽きないのかもしれない。もちろん、ただただ日常を描いていてもありきたりなので、萌えと突き抜けた設定をミックスさせることで、刺激を生み出している。『城下町のダンデライオン』の場合は王族と大家族と特殊能力の設定が盛り込まれていて、この時点で個性を生み出すことに成功している。

大家族について語ろうじゃないか

一般的に”きらら作品”では百合が描かれることが多い。ほとんど女の子しか登場しないからだ。では『城下町のダンデライオン』はどうなったか。なんと、シスコンとブラコンが描かれる。

特に怪しいのは遥×岬、茜×修、修×奏だろうか。やっぱり双子は熱い。個人的には修と奏の関係性が好きで、それはまあ、僕が奏のちょっと優しい部分が好きだからというのが大きい。

ちなみにネットやSNSで人気キャラを軽く調べてみると、有力なアンケートは見つからなかったが、まあ大方、茜が一番人気っぽい感じがある。花澤香菜効果が大きい。そしてそこから無難に葵や奏が上位にくる感じだろうか。
もちろん、光や栞も人気はあるが、やはり年齢的に背徳感が凄まじい。が、光に関しては年齢操作で女子高生の姿になり、しかもめちゃくちゃ良い感じに成長するので、まあギリセーフ。栞推しは完全にアウトだ。もはや小学生じゃない。

僕は奏がNo.1で、次点で茜という感じである。僕は二次元だと、奏みたいなタイプのツンデレの方が好きなのかもしれないなぁ。ちょっと腹黒い感じもあるやつ。

さいごに

最初は小倉唯目的で見始めた『城下町のダンデライオン』だが、普通に面白い作品だった。というかやっぱり”きらら作品”は面白い。全部視聴しようと思う!

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