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グッバイ、ドン・グリーズ!(ドングリーズ)評価:感想→男の子版『よりもい』

ドングリーズ

今回は『グッバイ、ドン・グリーズ!(以下、ドングリーズ)』について語っていく。

『ドングリーズ』はマッドハウスによる劇場オリジナルアニメ作品だ。監督はいしづかあつこが担当。ということで『よりもい』を制作したマッドハウス×いしづかあつこのコンビとなっている。

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『ドングリーズ』の感想

ネタバレしているので、未視聴の人は気をつけてください。

感想①:『よりもい』との違いは?

やはり僕はどうしても『ドングリーズ』と『よりもい』を比べてしまう。これはもう嫌でも避けられないだろう。

『よりもい』との違いとしては登場人物が男の子だったり、舞台が森の中という点が挙げられる。その中でも僕が一番印象的だったのは、目的地の有無だ。

『よりもい』では最初からゴール(南極)が決まっていた。しかし、『ドングリーズ』は明確なゴールが存在しない。一応「ドローンを拾う」という目的はあるものの、「ドローンを拾っても意味があるのか?」という不安が常につきまとうのだ。

そして『ドングリーズ』では、「レールから降りた世界」というキーワードが明確にされていた。大人や社会によって敷かれたレールを進むのではなく、そこから外れても良いのではないのか? 自分がやりたいことを最優先するべきじゃないのか? そんなことを考えさせられる。

感想②:冒険した結果、得たものとは?

『ドングリーズ』における3人の冒険は、大冒険したようで全然大冒険していなかったという形で終わる。しかし、その過程で得たものはとても大きかった。

『ドングリーズ』のキャッチコピーは「さあ、宝物を見つけに行こう。」だ。だが、宝物を見つけるのは至難の業だし、そもそも宝物が何なのかも分からない。だからといって動き出さないのではなく、動き出してから宝物が何なのかを考えても良いのだ。

『ドングリーズ』において印象的だったのはトト(CV.梶裕貴)の存在だ。トトは序盤、常に批判的な意見だけ述べていた。それも、親の言いなりになって医者を目指しているのだという。そんな中、トトは冒険に出掛けると、親の言いなりになって医者を目指すのが馬鹿馬鹿しく思えてくる。
そして、ドロップ(CV.村瀬歩)が死亡した後、そこで初めて命の重さに気づくのだ。その後のトトの進捗は語られていないが、おそらくドロップの死をきっかけに、医者を本気で目指すようになったのではないだろうか。

トトは当初「自分は医者を目指すべきなのかな」と悩んでいたのだろう。そしておそらく、「自分は医者になりたくない」と考えていた。しかし冒険をした結果、医者を本気で目指すという覚悟を手に入れたわけだ。そう考えると、やはり冒険してみないと宝物は分からない。宝物が何かを考えるのではなく、まずは行動して、自分の信じる道を駆け抜けなければいけないのだ。

『ドングリーズ』の評価

作画85点
世界観・設定85点
ストーリー90点
演出88点
キャラ80点
音楽85点

作画

作画は高クオリティ。そして広大な背景が映画館のスクリーンに大きく映し出されて、とても綺麗だった印象。

世界観・設定

生き方を変えるための設定が散りばめられた世界観だった。3人の冒険は全然大したことないスケールなのに、大冒険っぽく見せているのも興味深い。

ストーリー

尺がちょっと足りないように感じた。しかし、あの感動は映画館ではないと演出できないだろうからしょうがない。

演出

演出はいい感じ。個人的にはドローンの空撮の動画がすごく良かった。なんぜドローンにはまってしまう人が続出するのか、分かった気がする。

キャラ

キャラの立ち位置がしっかりしていたので、それを理解できるとキャラの魅力を強く感じることができる。

音楽

挿入歌の洋楽が良い。やっぱり男性が歌うのであれば、洋楽風な音楽が、挿入歌にピッタリなのかもしれない。

さいごに

『ドングリーズ』は、洋画の名作『スタンド・バイ・ミー』に似た感じの作品なのだという。これをきっかけに『スタンド・バイ・ミー』を鑑賞してみてもいいかもしれない。

それと『ドングリーズ』のストーリーを見るに、今後も『ドングリーズ』の世界観でストーリーが続く気がする。特に、ヒロインのチボリの深掘りはできると思う。『ドングリーズ』ではあまり登場しなかったチボリは、どう考えても深掘りするべきキャラのはずだ。そちらの展開にも注目していきたい。

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