今回は『Dr.STONE』について語っていく。
ちなみに僕は既に原作を読んでいるほど、『Dr.STONE』は大好きだ。
あらすじ
超人的な頭脳を持つ根っからの科学少年・千空と体力自慢でまっすぐな性格の親友・大樹。幼馴染の杠に、長年片想いし続けている大樹は、千空にからかわれつつも、ついに杠への想いを告げようとする。しかし、突如、空がまばゆい光で覆われ、世界中の人類が一瞬にして全て〝石化〟してしまう謎の現象が起こる……!!それから約3700年後――。文明が全て消えた〝石の世界〟(ストーンワールド)〟で、石化から解放された千空と大樹は再会を果たし、ゼロから文明を作り出すことを誓う!
『Dr.STONE』公式サイトより引用
『Dr.STONE』の感想
ここでは『Dr.STONE』の感想について語っていく。ネタバレもしていくので、未視聴の人は気をつけてほしい。
感想①:めちゃくちゃ科学の勉強になる
『Dr.STONE』の醍醐味はやはり科学だ。科学を使ってドンドン文明を発展させるストーリーとなっている。その科学がリアルに基づいているので、勉強になる。大人となった僕でもめちゃくちゃ面白い内容なのだ。
「え、原始時代で車なんて作れるの?」とか思ってしまった。作業時間があまりにも短すぎるので、そこはSFということなのだと思う。とはいえ、現代社会でありふれた科学をゼロから説明してくれるので、非常に勉強になる。
そもそも科学は歴史と共に発展してきた。細菌から身を守るために石鹸を作ったり、蒸気機関の誕生で人間の生活スタイルそのものが変わった。『Dr.STONE』では原始時代から文明を築き上げるので、どのような経緯で現代の科学が成り立っているのかも理解できるようになる。素晴らしい教育アニメだ。
感想②:原作よりも面白いタイプ
僕は常々、原作を超えるほど面白いことが、アニメの成功条件だと思っている。実際、京都アニメーションが手掛けるアニメのほとんどが「原作を超えているんじゃないか」と思えるぐらい面白い。
そんな中、『Dr.STONE』も原作よりも面白い。『Dr.STONE』はしっかり尺が確保されているので、ストーリーの省略もない。そして、原作よりも感動できるのだ。
『Dr.STONE』は何千年もの時を超えた物語。そんな中、主人公・千空(CV.小林裕介)の父・石神白夜が、千空が数千年後に生き返っていることを信じ、命を懸けてメッセージを残していく。このシーンの演出はとてもシンプルなものだったが、心打たれるものだった。
そう、原作をアニメ化でパワーアップしたようなものだ。リリアンの曲も実際に聞けたわけだし。
原作の面白さをしっかりキープしながら、+αでアニメにしかできない演出を作り上げている。これは意外と難しいこと。ほとんどのアニメはこれができていない。
最近のジャンプ原作のアニメは、原作を超えるようなアニメを制作することを心がけている。この動きがアニメ界全体に流れると、もっと面白くなるはずだ。
『Dr.STONE』の評価
ここからは『Dr.STONE』のアニメとしてのクオリティについて、個人的な目線で評価していく。
作画 | 85点 |
世界観・設定 | 90点 |
ストーリー | 90点 |
演出 | 80点 |
キャラ | 75点 |
音楽 | 80点 |
作画
原作の癖をアニメに反映させつつも、作画は安定していた。原作と変わらないペースで見ることができた。
世界観・設定
誰もが納得する設定だ。それも作ろうと思って作れる設定ではないと思う。さすが、稲垣理一郎先生といった感じ。
ストーリー
設定を大事にしながらも、無駄のないストーリーだった。伏線回収も見事で、原作を知っていても鳥肌が立つ。
演出
演出は決して素晴らしいものではない。とてもシンプルなものだった。だからこそ、『Dr.STONE』の雰囲気を壊すことなく、それでいて心打たれる内容になった。
キャラ
キャラは萌え要素が一切ない。深夜アニメが好きな人からしたら微妙だったのかもしれない。ちなみに僕はコハク推しだ。
音楽
OP・EDどちらも曲としてのクオリティが高く、映像がとても綺麗だった。
さいごに
『Dr.STONE』は続編制作が既に決定している。ぶっちゃけ『Dr.STONE』に関しては、ラストまでアニメ化されると思う。それでいて勢いは一切落ちないので、続編も視聴することをオススメする。