『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』の感想→3DCGがヤバい!

ドラゴンボール超スーパーヒーロー

今回は『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』の感想を述べてみる。

前作の『ドラゴンボール超 ブロリー』が2018年に公開され、その4年後の2022年6月に『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』が上映される。

アニメ制作会社は東映アニメーションだ。

目次

『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』の感想

ネタバレしているので、未視聴の人は気をつけてください。

3DCGアニメーションのクオリティが高かった

僕は『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』を視聴して、3DCGアニメーションの時代が到来することを確信した。

今まで「日本のアニメにおいて、3Dアニメーションは手描きアニメに勝てないだろう」と誰もが思ってきた。そもそも、この世の3DCG技術のほとんどが、実際の人間をリアルに再現する方向で進歩が進んでいたからだ。手描きのキャラを3DCGで表現する方向性で動いていなかった。

ただし、メタバースの影響でこれが大きく変わった。誰もがアバターを所有する時代を見越して、手描きキャラを3DCGで魅せる需要が増えたのだ。

そして『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』では、手描きか3DCGか見分けがつかないぐらい、クオリティが高い3DCGだった。ポイントは多分、キャラクターの線の太さにある。キャラの線が細いと3DCGっぽくなるけど、線が太いと手描きっぽく見える。

そういえば東映アニメーションは最近、線が太いキャラクターデザインをするようになっていた。これがもし、3DCGアニメーションの布石なのだとしたら、今後は一気に3DCGアニメーションで攻めてくるかもしれない。

2022年秋には『スラムダンク』の劇場が公開される。『スラムダンク』でも3DCGを中心に制作されるようだ。これには賛否両論あるが、もし『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』と同レベル以上の3DCGであるなら、十分期待してもいいと思う。

テクノロジーは、必ず標準化される

アニメーションにおける作画は職人技だ。だが、3DCGはスキルである前にテクノロジーの一つである。そしてテクノロジーは必ず標準化される。50年前は一部の人しか使っていなかったコンピュータも、今となっては誰もが(スマホに形を変えた)コンピュータを使いこなしている。

それと同じように、3DCGも必ず標準化される。『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』の戦闘シーンを再現するのは難しくても、ちょっとした動きであれば誰でも作れるようになるだろう。

そして誰もが3DCGクリエイターになれるとき、アニメーションの時代は大きく変わることになる。今までの「原作をとりあえずアニメ化してみました」ぐらいのクオリティのアニメは、全て3DCGに置き換わるだろう。具体例を挙げるなら、なろう系のアニメとかね。

また、『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』では、Unreal Engineで背景が制作されていた。これも、Unreal Engineがアップデートされるごとに、背景のクオリティが高まり、標準化も進むだろう。

そうなってくると、手描きアニメーションは、手描きにしかできない表現を重視する必要が出てくる。キャラの繊細な表情描写だったり、水彩画やクレヨン調の背景といった感じにだ。

どちらにせよ、アニメーション技術はどんどん標準化されていく。そんな時代に重要になってくるのは、言うまでもなく、演出・作画のセンスにある。どれだけセンスの良いアニメーションを作れるか(思いつけるか)が勝負になってくるのだろう。

『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』の評価

作画95点
世界観・設定80点
ストーリー85点
演出88点
キャラ90点
音楽70点

作画

手描きアニメーションのような3DCGだった。このクオリティでの制作が標準化されるようになれば、多くのアニメが3DCGに置き換わるかも。

世界観・設定

レッドリボン軍が復活するという胸熱設定。そのため、間接的にレッドリボン軍との関係があったセルの要素も取り入れられているのも熱い。

ストーリー

テンポ間のあるストーリーだった。今回は悟空とベジータが活躍せず、それ以外のキャラが頑張るストーリー。悟飯が好きな人にとっては最高だろうな。

演出

悟飯が魔貫光殺砲を放つ際の演出は素晴らしいものがあった。マジで感動したよ。

キャラ

なんだかんだで良いキャラしてるのが『ドラゴンボール』の特徴だ。特に『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』では、悟飯とピッコロの姉弟関係や、母親の顔をしているブルマや18号の微笑ましい様子が描かれる。『ドラゴンボール超 ブロギー』が実質的に、悟空とベジータとブロリーだけの登場だったから、尚更賑わっているように見えた。

音楽

ED主題歌をBGMにするという試みが実行されていた。BGMにした理由は分からないけど、多分、海外展開を考慮したのではないだろうか。

さいごに

『ドラゴンボール』は、やっぱり面白いなぁと思う。しかも『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』では、悟空とベジータはそこまで活躍していない。それでも面白いのだ。特に悟飯とピッコロが最高すぎる。ブルマ、ビーデル、そしてパンも可愛かったなぁ。

『ドラゴンボール』は定期的に映画化されるだろうし、鳥山明先生が亡くなられても映像化が進む気がする。それほど『ドラゴンボール』は国民的なコンテンツだし、やっぱり『ドラゴンボール』は男の子の憧れの存在なのだった。

この記事をシェア
目次