今回は『EDENS ZERO(以下、エデンズゼロ)』について語っていく。『エデンズゼロ』は真島ヒロ先生による漫画が原作だ。2018年から『週刊少年マガジン』で連載されている。これが2021年春クールから2クールに渡ってアニメ化された。アニメ制作会社はJ.C.STAFFだ。
『エデンズゼロ』の感想
感想①:真島ヒロ先生らしいストーリー
『エデンズゼロ』の真島ヒロ先生といえば、『FAIRY TAIL』や『RAVE』でおなじみだ。これらの作品はボーイミーツガールをベースにしたファンタジー作品で、壮大な伏線回収が肝となっている。『エデンズゼロ』もボーイミーツガールのストーリーだが、今までとは異なり宇宙が舞台になっているのが特徴だ。
そして明らかに伏線になりそうなシーンも『エデンズゼロ』には多く散りばめられている。『FAIRY TAIL』で言えばナツの出生、『RAVE』で言えばエリーの出生において壮大な伏線回収が行われたが、『エデンズゼロ』ではシキの出生において重大な秘密がありそうだ。
どのように伏線回収していくのか楽しみになるのが、真島ヒロ先生作品の特徴だ。『エデンズゼロ』もワクワクさせてくれる内容となっている。
感想②:今どき珍しく宇宙が舞台
『エデンズゼロ』は宇宙を舞台にしているが、ここ最近は宇宙を舞台にした作品が異様に少ない。なぜなら、宇宙よりも異世界の方が設定を作りやすいからだ。宇宙を舞台にする際には、ある程度の物理法則を活用する必要があり、これの辻褄を合わせるのが面倒くさいのだと思う。一方、異世界であれば作者の思い通りに設定を作ることができるので、色々とやりやすい。
真島ヒロといえばどちらかというと、異世界系の設定を活用することが多かった。『FAIRY TAIL』や『RAVE』は剣と魔法のファンタジーだったわけだし。しかし『エデンズゼロ』も中々に面白い。僕としては時喰み(ときはみ)の設定がすごく面白く感じた。宇宙を舞台にしたからできる壮大な設定だ。
感想③:もっと力を入れても良かったのでは?
マガジン作品は相変わらずアニメのクオリティが低い。『エデンズゼロ』の場合まだマシなのだが、クオリティを追求するべき作品だったと思う。そもそも真島ヒロ作品ということで、期待値はとても高く、海外からのファンも非常に多いはずだ。それだったらせめて、A-1 Picturesぐらいには制作依頼を出してほしいものだ。
『エデンズゼロ』の場合、戦闘シーンはダイナミックだし、宇宙を背景にしているぶんめちゃくちゃ綺麗な世界を演出できると思う。なんなら『FAIRY TAIL』よりもポテンシャルは感じる、アニメだったらね。続編制作が手堅い作品だろうから、次はA-1 Picturesらへんに制作してほしいと思う。
『エデンズゼロ』の評価
作画 | 65点 |
世界観・設定 | 75点 |
ストーリー | 70点 |
演出 | 60点 |
キャラ | 75点 |
音楽 | 77点 |
作画
作画は安定していたほう。
世界観・設定
世界観・設定は広大で素晴らしい。これをアニメで演出できていたら良かった。
ストーリー
ストーリー構成も良かった。
演出
演出はちょっと微妙だった。
キャラ
キャラは個性的だし、ヒロインは可愛らしい。
音楽
OP・EDも豪華。ラルクとか出してくるのはヤバい。
さいごに
『エデンズゼロ』は続編も制作される雰囲気がある。まあ、マガジンの目玉作品なのは間違いないので、ラストまでアニメ制作される可能性も十分あるだろう。個人的には『FAIRY TAIL』よりも可能性を感じている。長編シリーズになるだろうから、完結するまで長い目で見守っていこうと思う。