交響詩篇エウレカセブン(TVアニメ)評価:感想→イカした世界観・設定

今回は『交響詩篇エウレカセブン』について語っていく。『交響詩篇エウレカセブン』はアニメ制作会社ボンズによるアニメオリジナル作品だ。2005年4月から2006年の4月まで放送された。

目次

『交響詩篇エウレカセブン』の感想

ネタバレするので、未視聴の人は読まないように…。

感想①:SFロボット×カウンタカルチャー

『交響詩篇エウレカセブン』の最大の特徴は、SFロボットにカウンタカルチャーを組み込んだ世界観・設定にある。

カウンタカルチャーは以下のような意味である。

対抗文化。社会のメインストリームを形成する支配的な文化に対置される反権威的な文化の総称。

コトバンクより引用

『交響詩篇エウレカセブン』の支配的な文化が軍や”スカブとの対立”だとすれば、対抗文化はゲッコーステイトや”スカブとの共存”だ。ゲッコーステイトはカウンタカルチャーを拡大させるために、雑誌「ray=out」を展開している。そして作品全体にカウンタカルチャーが組み込まれており、主題歌やBGMにテクノの要素を意図的に組み込んでいる。

中でも、『交響詩篇エウレカセブン』独自の設定である”トラパー”を生かして、空の上でサーフィンする”リフ”が、まさにカウンタカルチャーの象徴だった。

特に、第2話『ブルースカイ・フィッシュ』。主人公のレントン(CV.三瓶由布子)がリフをするシーンで、SUPERCARの『storywriter』が流れる演出は痺れた。このシーンがあったから、全50話を全部しっかり見ることができたのだ思う。

感想②:セカイ系のストーリー展開

『交響詩篇エウレカセブン』はセカイ系のストーリーだ。レントンとエウレカ(CV.名塚佳織)のボーツミーツガールとなっている。ラストもセカイ系らしく、”2人が別宇宙に旅立つ”という感じで終わる。

そしてレントンとエウレカだけでなく、ホランド(CV.藤原啓治)とタルホ(CV.根谷美智子)、ドミニク(CV.山崎樹範)とアネモネ(CV.小清水亜美)などの”軸”があり、それぞれの視点から物語を楽しむことができる。ドミニクは”もう1人の主人公”といっても過言ではないし、違う視点で見ればホランドも主人公として見ることができる。

数多くのキャラによる様々な思惑が交錯するストーリー展開が『交響詩篇エウレカセブン』の魅力となっているのだ。
特に、タルホが赤ちゃんをお腹の中に宿したことが判明するシーンは、なんか尊かった…。世界が終わりかけていて、そして、世界を救おうとしている男に子どもができようとしているのだ。ボキャ貧で申し訳ないが、とにかく凄いことだと思う。

『交響詩篇エウレカセブン』の評価

作画70点
世界観・設定88点
ストーリー75点
演出68点
キャラ70点
音楽85点

作画

日常シーンの作画は微妙だが、ロボットの戦闘シーンは気合が入っている。

世界観・設定

世界観がめちゃくちゃ面白い。数あるSFロボット作品の中でもトップクラスに好み。

ストーリー

全50話ということで中弛みもあったが、それも含めたストーリー展開が秀逸だった。

演出

リフを楽しむシーンの演出は最高。storywriterが流れる演出は100点満点。ただ、それ以外の名シーンの演出が、個人的に好みじゃなかった。

キャラ

多くのキャラが登場するが、しっかり深掘りされているのがよかった。月光号のメンバーの相関図も面白い。

音楽

FLOWの『DAYS』とSUPERCARの『storywriter』は名曲。『DAYS』は有名だから元々知っていたけど、『storywriter』に出会えたことが、僕の最大の収穫かも。

さいごに

SFロボットといえば『ガンダム』や『エヴァンゲリオン』や『マクロス』があるが、『交響詩篇エウレカセブン』も負けてない。

そして、交響詩篇エウレカセブン』の個性溢れる設定を元に、『エウレカセブンAO』や『ハイエボリューションシリーズ』が展開されている。2021年11月26日(今日だった!)に『ハイエボリューションシリーズ』の最終章が上映開始となるので、絶対にみてほしい。

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