劇場版 Free!-the Final Stroke-前編 評価:感想(レビュー)

Free!FS前編

今回は『劇場版 Free!-the Final Stroke- 前編(以下、Free!FS前編)』について語っていく。

『Free!3期』が2018年夏クールに放送された後、2021年9月に『Free!FS前編』が上映される。そして2022年3月には『Free!FS前編』の4DXでのリバイバル上映も実施された。ちなみに僕は4DXで鑑賞した。

目次

『Free!FS前編』の感想

ネタバレしているので、未視聴の方は気をつけてください!

感想①:壮大な伏線

『Free!FS前編』では世界大会が描かれる。『Free!3期』で気になるラストを迎え、ずっと気になっていた全日本選抜の結果は、遥が2位で凛が落選。そして世界大会では、凛と郁也は予選敗退で、遥だけが準決勝に進出した。しかし、準決勝でアルベルトと対決してしまい、再び、決定的な敗北感を味わうことになる…。

『Free!FS』において重要なワードがある。それは「10で神童。15で天才。20過ぎれば、ただの人」だ。遥はずっと「ただの人」になりたがっていた。しかし周囲はそれを認めず、「ハルは特別だよ」と言い続けていた。

『Free!1期』の第1話から登場しているこの言葉が、まさかここまで壮大な伏線になるとは思わなかった。『Free!FS後編』では遥が20歳になる間際になることが予想される。そして『Free!FS前編』冒頭の遥に対するビデオメッセージが非常に気になる。以上のことから、『Free!FS後編』でとんでもない演出が待ち受けているのではないかと思う。そう考えるとめちゃくちゃワクワクする。

感想②:競泳生活の終わりを示唆している

『Free!FS前編』では、競泳生活の終わりがテーマになっていた。遥も凛も郁也も、限界まで泳ぎ続けるために、どのように水泳に向き合っていくのかがテーマとなっていた。そして凛と郁也はプロになることを決意する。しかし、その決意を聞いた遥は闇落ちし、アルベルトと同様に結果を追求するようになってしまう…。

まず、『Free!FS』のストーリー構成を考えれば、遥が再び「Free!」になり、次の世界大会でアルベルトを圧倒する泳ぎを見せることは間違いない。ただし、その後はどうなのだろうか。「20過ぎれば、ただの人」という言葉の通り、そのまま引退するストーリーも考えられる。『Free!FS』のタイトルがあるだけに、遥にとっての最後のスイムが描かれるのだとしたら…。

遥がどのような選択をするのか。『Free!FS後編』でしっかり見届けたい。

『Free!FS前編』の評価

作画90点
世界観・設定85点
ストーリー80点
演出80点
キャラ80点
音楽75点

作画

作画のクオリティは相変わらず高い。また、4DXで試聴したため、大画面大音量特有の迫力があった。

世界観・設定

『Free!FS前編』では、「水泳生活の終わり」がテーマとして意識されていた。凛や郁也はプロの道を歩むことを決めるが、遥はどうなるのか…。

ストーリー

プロスポーツを視野に入れたストーリーで、プロとアマチュアの狭間の葛藤が描かれている。また、日常面でのストーリーも相変わらず面白い。

演出

演出もいつも通り妥協されていなかった。また、4DXで鑑賞していたため、より強く演出を体感することができた。

キャラ

『Free!FS前編』のキーキャラクターだったアルベルトの立ち位置が興味深い。アルベルトは遥のように、周囲に影響を与えるスイムをすることができる。しかし遥とは違い、「結果を出すための泳ぎ」を浸透させる効果がある。これが遥との対比になっていて、かつ絶対的なラスボス感を醸し出している。

音楽

主題歌の『We could be free』は、歌のないメロディーだけとなっている。円盤を売り上げるために主題歌を作っておくのが普通なので、これはちょっと意外。

さいごに

『Free!FS前編』は4DXで鑑賞することができたので、作品にしっかり没入することができた。『Free!FS後編』でもしっかり映画館で鑑賞して、作品にしっかり没入し、遥のラストスイムを見届けようと思う。

https://terukun.blog/free-movie6/
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