今回は『フルーツバスケット 1st season(以下、フルバ1期)』について語っていく。『フルバ1期』は1998年から2006年まで花とゆめで連載された少女漫画が原作だ。累計発行部数は3,000万部を突破している。
2001年に一度アニメが放送されており、そのフルリメイク版が今回の『フルバ1期』だ。こちらは2019年春クールから2クールにかけて放送されている。アニメ制作会社はトムス・エンタテインメントだ。
『フルバ1期』の感想
感想①:本田透を中心とした温かい物語
『フルバ1期』のストーリーは、主人公の本田透(CV.石見舞菜香)を中心に様々なキャラが織りなす人情物語となっている。本田透は少女漫画にありがちな残念系のヒロインで、不幸にめげずに前向きに物事に取り組んでいく。その本田透に、草摩家の人たちが関わっていく。
草摩家の人間は異性と抱きついてしまうと十二支の動物に変化してしまう設定がある。この設定の影響もあってか、どこか弱みを持っているケースが多い。それに対して本田透が優しく手を差し伸べていく。
このような設定は現代でもあまりお目にかかれない。しかも、十二支という性質上、12人の個性的なキャラが登場することになるので、かなりの大所帯だ。
雰囲気は少女漫画全開なので、男性の僕が慣れるのにはかなり時間がかかった。『フルバ1期』の前半は全然没入できなくて、視聴するのに半年以上かかったほどだ。笑 だが、一回慣れてしまえばスムーズに視聴することができる。ギャグも結構面白い。
感想②:ラブコメ展開はまだこない
少女漫画といえばラブコメだが、『フルバ1期』ではまだラブコメ展開が出てこない。しかし『フルバ1期』のラストに、ラブコメ展開を示唆するエピソードが挿入されていたので、『フルバ2期』ではラブコメ全開でくるのだろう。
『フルバ1期』では、本田透の親友の魚谷ありさ(CV.種崎敦美)と花島咲(CV.佐藤聡美)や、ヤンチャ男子の草摩夾(CV.内田雄馬)の深掘りがされた。だが、肝心の草摩由希(CV.島崎信長)の深掘りがされていない。
他にも草摩家の十二支の呪いのエピソードや、本田透の母親の本田今日子(CV.沢城みゆき)の過去も気になるところだ。
はやく『フルバ2期』を視聴しようと思う。
『フルバ1期』の評価
作画 | 65点 |
世界観・設定 | 70点 |
ストーリー | 65点 |
演出 | 65点 |
キャラ | 70点 |
音楽 | 60点 |
作画
作画は普通。とても安定した制作となっている。
世界観・設定
十二支とラブコメを掛け合わせた世界観は唯一無二のものだろう。とても面白い。
ストーリー
前半はストーリーにハマれなかったが、徐々に『フルバ1期』の世界観にハマっていった。『フルバ2期』からはもっと楽しめそうだ。
演出
演出はぼちぼち。特別泣かせにきているわけではなく、温かい雰囲気が演出されている。
キャラ
キャラに完全にハマり切ったわけではないが、キャラの立ち位置とかは上手いと思う。
音楽
音楽は良曲ばかりだが、女性をターゲットにしているので僕にはあまり響かなかった。
さいごに
2019年に放送された『フルバ1期』だが、2020年に『フルバ2期』が放送されている。制作ペースがめちゃくちゃ早いのが心配だが、それなりのクオリティに仕上がっているだろう。
なんせ『フルバ』は世界一売れた少女漫画なのだ。アニメ好きなら『フルバ』の視聴は必須だろう。