今回は『劇場版 花咲くいろは HOME SWEET HOME(以下、劇場版花咲くいろは)』について語っていく。
TVアニメの『花咲くいろは』が2011年春クールから2クールにかけて放送。その後、2013年3月30日に『劇場版花咲くいろは』が上映された。ちなみに、『花咲くいろは』の舞台となった石川県では、2013年3月9日に先行上映されている。
アニメ制作会社はP.A.WORKSで、メインスタッフに大きな変更はない。
https://terukun.blog/hanairo/『劇場版花咲くいろは』の感想
『劇場版花咲くいろは』では親子関係がフォーカスされている。主人公の松前緒花(CV.伊藤かな恵)と松前皐月(CV.本田貴子)はもちろんのこと、皐月と四十万スイ(CV.久保田民絵)、押水菜子(CV.豊崎愛生)と母親の押水佳代子(CV.新井里美)の関係性が深掘りされていた。
基本的には「家族よりも仕事を優先する母親」に対して、娘が気持ちを爆発させるというシナリオ構成だ。僕の親も仕事を優先するタイプだったので、感情移入しやすかった。
だが、「母親が何のために仕事をしているのか」というと、それはやはり、子どもを育てるためだろう。緒花、皐月、菜子はそれに気づくことができ、また一つ、大人の階段を登った。
このようにして、『劇場版花咲くいろは』では親子関係の心情描写がしっかり描かれていた。
ちなみに、親子関係とか一切ない鶴来民子(CV.小見川千明)、和倉結名(CV.戸松遥)、輪島巴(CV.能登麻美子)は、盛り上げ要員として活躍していた。個人的に結名が推しなので、全員が活躍できるシナリオ構成にしてくれたのは嬉しい。
『劇場版花咲くいろは』の評価
作画 | 80点 |
世界観・設定 | 80点 |
ストーリー | 80点 |
演出 | 75点 |
キャラ | 80点 |
音楽 | 75点 |
作画
TVアニメと変わらないレベルの作画。高校生の時の皐月の写真の絵がすごい良かった印象。
世界観・設定
家族愛に深掘りした設定も良いし、OVA的な要素(お色気シーン)がしっかり挿入されてたのがよかった。
ストーリー
60分という短い尺だったけど、ほのぼの日常もシリアスシーンもしっかり描かれていた。あっという間だったな。
演出
菜子と、妹の押水麻奈(CV.慶長佑香)が再開するシーンの演出にはグッとくるものがあった。
キャラ
主なキャラ全員が活躍してくれたのが嬉しい。妹の麻奈も良いキャラしてた。
音楽
『花咲くいろは』といえば、やっぱりnano.PIRE。『劇場版花咲くいろは』でも主題歌『影踏み』が提供された。
さいごに
『花咲くいろは』シリーズは『劇場版花咲くいろは』で終わらない。TVアニメ終了から7年後が描かれた『花咲くいろは〜いつか咲く場所〜(小説)』がP.A.BOOKSで刊行されている。機会があれば全巻読んで、感想記事も投稿してみようと思う。こちらもぜひ読んでみてほしい。