『涼宮ハルヒの憂鬱』原作ライトノベル全巻感想

涼宮ハルヒの憂鬱(ラノベ)

2023年11月に開催された京アニフェスで、ENOZ、平野綾、SOS団が登場。ライブビューイングで視聴していた僕は、ハルヒの楽曲に感動し、これをきっかけに「いつか読もう」と思っていた『涼宮ハルヒの憂鬱』の原作ライトノベルを読むことにした。

目次

『涼宮ハルヒ』の原作ライトノベル全巻感想

※ネタバレ注意!

涼宮ハルヒの憂鬱

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「ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。以上」。入学早々、ぶっ飛んだ挨拶をかましてくれた涼宮ハルヒ。そんなSF小説じゃあるまいし……と誰でも思うよな。俺も思ったよ。だけどハルヒは心の底から真剣だったんだ。それに気づいたときには俺の日常は、もうすでに超常になっていた――。第8回スニーカー大賞〈大賞〉受賞作、ビミョーに非日常系学園ストーリー!

『涼宮ハルヒの憂鬱』より引用

僕はこれまでちょっとだけラノベを読んできたけれど、1巻単位だけで見たときに、この『涼宮ハルヒの憂鬱』が一番面白いと感じたし、もはや最高傑作なのではないかと思う。あとがきで「満場一致で大賞が決まった」とのことだったが、それも納得である。ライトノベルの肝であるキャラクターが抜群に優れているし、世界観・設定の調理方法がとんでもないことになっている。”世界がつまらない”と感じるようになったハルヒに対する解決策もオシャレだった。

ライトノベルとしても優れているし、1つのSF小説としても優れている。ラノベの1つの完成形と言っていいかもしれない。

また、文章力も高い。キョンの一人語りを読んでいるだけで、思わず笑ってしまう。キャラクターのセリフに対して、地の文で返すやり方も面白い。そしてこれらの表現を完全にアニメ化してしまった京アニも素晴らしいと思う。こうやって改めてライトノベルを読むと、放送話シャッフルの構成がとてつもなくハイセンスなことに気付かされる。始まりが「ミクル伝説」で、ラストがキスシーンだもんな。ヤバい。

涼宮ハルヒの溜息

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宇宙人未来人超能力者と一緒に遊ぶのが目的という、正体不明な謎の団体SOS団を率いる涼宮ハルヒの目下の関心事は文化祭が楽しくないことらしい。行事を楽しくしたい心意気は大いに結構だが、なにも俺たちが映画を撮らなくてもいいんじゃないか? ハルヒが何か言い出すたびに、周りの宇宙人未来人超能力者が苦労するんだけどな――スニーカー大賞〈大賞〉を受賞したビミョーに非日常系学園ストーリー、圧倒的人気で第2弾登場!

『涼宮ハルヒの溜息』より引用

『涼宮ハルヒの溜息』は、文化祭の映画撮影のエピソードが描かれた。TVアニメ2期の新規エピソードでもある『涼宮ハルヒの溜息』は、ハルヒの傍若無人ぶりが強烈に描かれていて、少なくともアニメ版では、ちょっと胸糞悪い印象も見受けられた。だがライトノベルでは、その点に関しては、思っていた以上に胸糞悪さが薄い印象を受ける。もしかしたらアニメ版では、ストレスフルな雰囲気を演出で強調したのかもしれない。『涼宮ハルヒの消失』のために。

さて。今回の『涼宮ハルヒの溜息』は、メタ的な要素が取り扱われていた。ハルヒが映画作りするのが、ハルヒの頭の中にあるフィクションが現実にも作用するという話。また、長門、みくるちゃん、古泉の3人にそれぞれで思想があり、その点においても、あらためてメタ的な印象を受けた。もしかしたら裏側で長門が孤軍奮闘していたのかもしれないし、みくるちゃんと古泉とでも熾烈な駆け引きがあったのかもしれない。でもそれを、キョンや僕たち読者は認識できないので、真実が定かになることはない。

要するに、『涼宮ハルヒ』の世界では常にゆらぎが発生していて、でもそれは、量子力学の観点では、僕たちの世界でも同じだと言える。数百年までは、宇宙の中心は地球だったわけで、そもそも僕たちが「宇宙」を知り得たのも、宇宙を認識できるようになったためである。結局は、認識できるかどうかなのだ。

でもそれ以上に、やはり文章力が高く、キョンの地の文がめちゃくちゃ面白い。1ページに最低でも1個はギャグが乗っかってくる感じだ。だから、読むのが止まらなくなってしまう。

涼宮ハルヒの退屈

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ハルヒと出会ってから俺はすっかり忘れた言葉だが、あいつの辞書にはいまだに“退屈”という文字が光り輝いているようだ。その証拠に俺たちSOS団はハルヒの号令のもと、草野球チームを結成し、七夕祭りに一喜一憂、失踪者の捜索に熱中したかと思えば、わざわざ孤島に出向いて殺人事件に巻き込まれてみたりして。まったく、どれだけ暴れればあいつの気が済むのか想像したくもないね……。非日常系学園ストーリー、天下御免の第3弾!!

『涼宮ハルヒの退屈』より引用

『涼宮ハルヒの退屈』は短編集だ。草野球チームを結成する『涼宮ハルヒの退屈』、ハルヒにとって特別な日である『笹の葉ラプソディ』、失踪者を捜索する『ミステリックサイン』、そして孤島の殺人事件に巻き込まれる『孤島症候群』だ。

『涼宮ハルヒ』に限らず、個人的に、短編集は好きである。1つ1つのエピソードが短くて、飽きずに楽しめるからだ。そして『涼宮ハルヒの退屈』も例外なく面白い。全部アニメ化されているエピソードだけれど、やっぱり原作の方が面白い。

基本的にシリアスパートはほとんどないのだが、長門有希が少しずつ感情を手に入れていく過程が入っていた。特に『孤島症候群』で。これが『涼宮ハルヒの消失』に繋がることになる。

また、『笹の葉ラプソディ』での伏線回収が秀逸すぎる。ハルヒが北高に来た理由や、キョンとみくるちゃんのタイムスリップまで。『涼宮ハルヒ』って思いの外、伏線回収が秀逸。

それと、長門有希がSFを担当していて、古泉がミステリーを担当しているというメタ的な表現も面白い。長門有希は本作をSF作品として盛り上げてくれるのに対し、小泉は本作をミステリー作品として盛り上げてくれる役割がありそうだ。じゃあ、みくるちゃんは? 言うまでもない。萌え担当だ。そしてこれら含めて、全部ハルヒの無意識の思惑なのかも。

涼宮ハルヒの消失

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「涼宮ハルヒ? それ誰?」って国木田よ、そう思いたくなる気持ちは解らんでもないが、そんなに真顔で言うことはないだろう。だが他のやつらもハルヒなんか最初からいなかったような口ぶりだ。混乱する俺に追い打ちをかけるようにニコニコ笑顔で教室に現れた女は、俺を殺そうとし、消失したはずの委員長・朝倉涼子だった! どうやら俺はちっとも笑えない状況におかれてしまったらしいな。大人気シリーズ第4巻、驚愕のスタート!

『涼宮ハルヒの消失』より引用

『涼宮ハルヒの憂鬱』と肩を並べるほどの名作が『涼宮ハルヒの消失』だ。涼宮ハルヒが教室から消失したところから物語が始まり、その代わりに朝倉涼子が座っているという衝撃的な幕開けから始まる。

“涼宮ハルヒが北高校に通わない世界”は長門有希によって作られたものであり、キョンだけが以前の世界の記憶を引き継いでいたのは、長門がキョンに選択権を与えたからであった。要するに、特殊能力満載の世界か、普通の世界か。そのどちらかをキョンに選ばせた。

だから『涼宮ハルヒの消失』という作品は、長門がキーパーソンのように見えて、実はキョンがキーパーソンの作品なのだと思う。これまでのキョンはハルヒの傍若無人ぶりや厄介すぎる特殊能力者3人に囲まれて憂鬱そうにしていたが、でもそれはそれで楽しかったよね? という問いかけ。長門が作り出した普通の世界でも、ハルヒ、みくるちゃん、古泉、長門は存在していて、あのままの流れだったら別の形でSOS団ができたことだろう。だが、それでもキョンが”特殊能力満載の世界”を選んだということに大きな意味があると思う。

ただし『涼宮ハルヒの消失』が非常に高い評価を得ているのは、上記のような設定部分というよりは、シンプルにストーリーのクオリティが非常に高いからだと思う。最初から最後まで視聴者を飽きさせない。「ハルヒが消失した!」という衝撃、「ハルヒがいた!」という衝撃、「犯人は長門だった!」という衝撃、「朝倉に刺された!」という衝撃。ありとあらゆる衝撃があり、その度に高度な伏線回収が実施されていた。アニメ映画の上映時間162分でずっと飽きなかったのも納得である。

涼宮ハルヒの暴走

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夏休みに山ほど遊びイベントを設定しようとも、宿敵コンピ研が持ちかけてきた無理無茶無謀な対決に挑もうとも、ハルヒはそれが自身の暴走ゆえとはこれっぽっちも思っていないことは明白だが、いくらなんでもSOS団全員が雪山で遭難している状況を暴走と言わずしてなんと言おう。こんなときに頼りになる長門が熱で倒れちまって、SOS団発足以来、最大の危機なんじゃないのか、これ!? 非日常系学園ストーリー、絶好調の第5巻!

『涼宮ハルヒの暴走』より引用

今回の『涼宮ハルヒの暴走』は短編集で『エンドレスエイト』『射手座の日』『雪山症候群』が収録されている。

『エンドレスエイト』と『射手座の日』はどちらもアニメ化がされていて、特にエンドレスエイトの8話連続放送はもはや伝説だ。とはいえ、この2つのエピソードは長門の変化を描くために必要不可欠なもので、これが『涼宮ハルヒの消失』へと続くことになる。

そして今回の短編集でまだアニメ化されていないのが『雪山症候群』だ。これがめちゃくちゃ面白かった。『涼宮ハルヒの消失』のあとの年末を舞台にしたエピソードで、最後の最後まで犯人が明らかにならない状態で終了する。長門が熱を出すという未だかつてないピンチの状況。また、ハルヒがハルヒらしくないような言動を見せるなど、これはこれでアニメで見たいなぁと思わされる内容だった。雪山症候群の犯人は、まさかの異世界人なのか。そしてキョンが3年前に戻るのはいつなのだろうか。

涼宮ハルヒの動揺

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幻にしておきたかった自主映画だとか突然のヒトメボレ告白、雪山で上演された古泉渾身の推理劇や朝比奈さんとの秘密のデート。SOS団を巻き込んで起こる面白イベントを気持ちいいくらいに楽しんでいる涼宮ハルヒが動揺なぞしてる姿は想像できないだろうが、文化祭のハプニングであいつが心を揺らめかせていたのは確かなことで、それは俺だけが知っているハルヒの顔だったのかもな――。お待ちかね「涼宮ハルヒ」シリーズ第6弾!

『涼宮ハルヒの動揺』より引用

『涼宮ハルヒの動揺』では、朝比奈ミクルの冒険や、文化祭ライブなどのTVアニメエピソードと、まだTVアニメ化されていない「ヒトメボレLOVER」「猫はどこに行った?」「朝比奈みくるの憂鬱」が描かれた。個人的に気になったのは文化祭ライブと「朝比奈みくるの憂鬱」だ。

TVアニメの文化祭ライブでは、ハルヒが神演奏を見せてくれるのだけれど、当たり前だが文章では表現不可能。その一方で、人に褒められることに慣れていないハルヒが小説で描かれていて、それがめちゃくちゃ可愛かった。

「朝比奈みくるの憂鬱」に関しては、長門有希や古泉と同様に、朝比奈みくる含めた未来人の中でも対立関係があることが明らかにされた。

『涼宮ハルヒの憂鬱』という作品は、やはりキャラ設定の使い方が素晴らしいと思う。本当にライトノベルの究極形と言えるかもしれない。

あとは「ヒトメボレLOVER」の長門有希もかなり良かった印象。

涼宮ハルヒの陰謀

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年末から気にしていた懸案イベントも無事こなし、残りわずかな高一生活をのんびりと楽しめるかと思いきや、ハルヒがやけにおとなしいのが気に入らない。こんなときには必ず何かが起こる予感のそのままに、俺の前に現れたのは8日後の未来から来たという朝比奈さんだった。しかも、事情を全く知らない彼女をこの時間に送り出したのは、なんと俺だというのだ。未来の俺よ、いったい何を企んでいるんだ!? 大人気シリーズ怒涛の第7弾!

『涼宮ハルヒの陰謀』より引用

TVアニメ化されていないエピソードの中で初めての長編。今回の主役は朝比奈さんだ。

これまでの『涼宮ハルヒシリーズ』の中でも、”伏線回収”がテーマになっていて、とても読み応えがあった。これまでの『涼宮ハルヒ』の中で最もボリュームの多いエピソードだったらしいけれど、あっという間に読めてしまった。

そして、ストーリー自体も怒涛の展開が繰り広げられている。未来のキョンが朝比奈さんを過去に飛ばしたかと思いきや、突然新キャラが登場したり、朝比奈さん(みちる)が誘拐されたり、鶴屋さんが思ってたよりも重要ぽかったりなど、色々な新設定が登場している。

今回の『涼宮ハルヒの陰謀』で、あらためて”SOS団”が強調されていたと思う。これまでの『涼宮ハルヒ』は、未来人(朝比奈さん)と宇宙人(長門)と超能力者(古泉)でちょっとした対立関係があったけれど、現在は、SOS団に帰属意識を抱いているようである。それでいてSOS団の敵っぽいキャラが新たに登場したことで「SOS団VS〇〇」の図式が描かれるようになっている。もちろん、これがハルヒに内緒なのは相変わらずで、それがまたおもしろい。

そしてラブコメ要素が強化され始めるのもこのエピソードからだ。鶴屋さんが「宇宙人と未来人のどっちがいい?」とキョンに投げかけたり、朝比奈さんと長門がこっそり火花を散らしていたり、そしてやっぱりハルヒがキョンを意識していたり。ここからめちゃくちゃおもしろくなりそうな予感がある。

涼宮ハルヒの憤慨

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涼宮ハルヒが暇を持て余してたらそれこそ天地が逆になる騒ぎだろうが、むやみに目を輝かせてるのも困った状況ではある。それというのも生徒会長なるお方が、生徒会はSOS団の存在自体を認めないなどと言い出しやがったからで、意外な強敵の出現にやおら腕章を付け替えたハルヒ“編集長”の号令一下、俺などという苦行の真っ最中なわけだ。天上天下唯我独占「涼宮ハルヒ」シリーズ第8弾!

『涼宮ハルヒの憤慨』より引用

今回の『涼宮ハルヒの憤慨』は「編集長☆一直線!」と「ワンダリング・シャドウ」の2つの中編で構成されている。

前回の『涼宮ハルヒの陰謀』で「SOS団VS〇〇」の構図が示唆されて、それから早速、今回の「編集長☆一直線!」で”生徒会長”という明確な敵が現れた(が、これは古泉の策略)。そこでハルヒ編集長の下、SOS団が読み物を書くことに。文章は人の本性をむき出しにすると言われているが、実際に、SOS団のキャラが、作品を通して深掘りされていたように思う。

「ワンダリング・シャドウ」では、ついに”幽霊”が登場するかと思いきや、実際は地球外生命体で、これも中々におもしろいストーリーだった。地球上に”生命”という概念が登場したのは、もしかしたら地球外生命体によるものかもしれないんだよなぁ。

涼宮ハルヒの分裂

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桜の花咲く季節を迎え、涼宮ハルヒ率いるSOS団の面々が無事に進級を果たしたのは慶賀に耐えないと言えなくもない。だが爽やかなはずのこの時期に、なんで俺はこんな面子に囲まれているんだろうな。顔なじみのひとりはいいとして、以前に遭遇した誘拐少女と敵意丸出しの未来野郎、そして正体不明の謎女。そいつらが突きつけてきた無理難題は、まあ要するに俺をのっぴきならない状況に追い込むものだったのさ。大人気シリーズ第9弾!

『涼宮ハルヒの分裂』より引用

『涼宮ハルヒの分裂』というタイトル通り、ストーリーが分裂してしまっている。αシナリオがシリアス軽めの路線で、βシナリオが超シリアス展開。どちらも「佐々木」というキョンの中学時代の同級生が登場するのだけれど、βシナリオでは佐々木と密接に関わっていく中で、βシナリオではほとんど登場しない。

また、SOS団が進級したばかりの頃が舞台ということもあって、新入生歓迎が別パートで動いている。

「SOS団VS〇〇」が強烈に展開されているのが印象的。しかも「佐々木」というハルヒのライバル的な存在が登場したのもおもしろい。はたしてαシナリオとβシナリオがどのように展開されるのか。気になるところだ。

涼宮ハルヒの驚愕(前)

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SOS団の最終防衛ラインにして、その信頼性の高さは俺の精神安定に欠かさざる存在であるところの長門が伏せっているだと? 原因はあの宇宙人別バージョン女らしいんだが、そいつが堂々と目の前に現れやがったのには開いた口も塞がらない心持ちだ。どうやら、こいつを始めとしたSOS団もどきな連中は俺に敵認定されたいらしいな。上等だ、俺の怒髪は天どころか、とっくに月軌道を超えちまってるんだぜ? 待望のシリーズ第10巻!

『涼宮ハルヒの驚愕(前)』より引用

SOS団の後輩にあたるヤスミが新キャラとして登場。SOS団に新メンバーが加わるのは予想できない。しかもαパートで活躍した後に「間違えた」と言ってβパートにも登場。古泉の言う通り、本当にヤスミは普通の人間なのだろうか?

また、佐々木の台詞回しが中々にツボ。ハルヒとはまた違ったかわいさがあると思う。これは映像化してほしい!

今回もキョンが物語を解決するのは間違いなさそうだけれど、はたしてシナリオの分裂を引き起こしたのは一体誰なのだろうか。これが現時点で全く予想できない。ハルヒなのか、佐々木なのか、ヤスミなのか、それともキョンなのか。未来人の藤原にとっては、このシナリオの分裂も既定路線なのか。全てに決着がつく次巻をいち早く読もうと思う。

涼宮ハルヒの驚愕(後)

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団長閣下による難関極まりないSOS団入団試験を突破する一年生がいるとは思わなかったが、俺に押しつけられた「雑用係」という不本意な肩書きを譲渡できる人員を得た幸運を噛みしめるのに、何のはばかりもないはずだ。なのに、ハルヒ同席のあのぎこちない再会以来、佐々木たちが顔を見せていないことが妙に引っかかるのはどうしてかね。類い稀なる経験に裏打ちされた我が第六感は、何を伝えたいんだ? 圧巻のシリーズ第11巻!

『涼宮ハルヒの驚愕(後)』より引用

やはりシナリオの分裂を引き起こしたのはハルヒだった。そしてハルヒが、SOS団を守るために、自身の分身であるヤスミを作り出したのだ。

また、今回も基本的には、なんだかんだで「未来人」のシナリオだったと思う。今回の『驚愕』で明らかになったのは「シナリオは分岐することもある」ということである。基本的には1つのシナリオに終着するけれど、その途中段階でシナリオが分岐することがあり、その2つのシナリオはどちらも存在しているということだ。今回の分裂もこれに該当するらしく、それと藤原と朝比奈さん(大)の関係性も、このシナリオの分岐が関係しているっぽいのである。

あと、キョンがハルヒの大学生時代や、ハルヒのベッドの上にタイムトリップするシーンは、ぜひとも映像化してほしいと思う。やっぱりキョンとハルヒの恋愛パートが絶妙なバランスで描かれているのが『涼宮ハルヒ』の魅力だと思う。

ということで大長編になった『涼宮ハルヒの驚愕』もひとまず終わり。そしてここから新作が発刊するまで約9年半かけることになる。

涼宮ハルヒの直観

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不思議も異変もない日常を、ハルヒとSOS団の「直観」が読み解く!250ページを超える完全書き下ろし「鶴屋さんの挑戦」に、画集・雑誌に収録された2編の短編を加えた待望の「涼宮ハルヒ」シリーズ最新刊(2020年10月時点)!

『涼宮ハルヒの直観』より引用

約9年半ぶりとなる新作。当時、ネット上でめちゃくちゃ話題になっていたのが記憶に新しい。

ということで今回は短編『あてずっぽナンバーズ』『七不思議オーバータイム』に長編書き下ろし『鶴屋さんの挑戦』が収録されている。

『あてずっぽナンバーズ』は、ヒロインの着物姿や、キョンがハルヒをおんぶするということで、まあこれはこれで激アツな展開になっている。映像化を期待。

『七不思議オーバータイム』は、ハルヒが何かやらかすまえに、SOS団メンバーで七不思議をあらかじめ作っておくというストーリー。ということでハルヒはほとんど登場せず、基本的にSOS団メンバー(主にキョンと古泉)が活躍する。それにしても朝比奈さん(メイド姿)が微笑ましいなぁ。

そしてなんと言っても目玉は『鶴屋さんの挑戦』だ。古泉が大好きなミステリー作品になっている。というかこれはいわゆる青春ミステリーってやつでは?

叙述トリックをふんだんに使いまくっているけれど、この感じだったら映像化もできそうなので、ぜひとも映像化してほしいと思う。

そして個人的に気になるのは、伏線だ。一応『鶴屋さんの挑戦』に登場したミステリー的な伏線は全て回収されているのだけれど、鶴屋家のオーパーツなど、本編に関わりそうな伏線が新たに登場していて、これは続編の期待があるかも!という感じである。

それで案の定『涼宮ハルヒの劇場』が制作中であることが発表。でもこれも多分、本編から少し離れた日常パートなんだよなぁ。まあシリアスパートより日常パートの方が好きだからいいんだけどね。

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