【ハイスコアガール1期感想】3DCG×ラブコメの名作アニメ

ハイスコアガール
星島てる
アニメ好きの20代。ライターで生活費を稼ぎながら、アニメ聖地の旅に出ている者です。アニメ作品の視聴数は600作品以上。

今回は『ハイスコアガール』のTVアニメ1期(以下、ハイスコアガール1期)について語っていく。

『ハイスコアガール』は『月刊ビッグガンガン』で連載されていた漫画が原作だ。そして2018年夏クールにTVアニメ1期が放送される。

アニメ制作はJ.C.STAFFが担当した。

目次

『ハイスコアガール1期』の評価

ネタバレ注意!

作画70点
世界観・設定80点
ストーリー80点
演出80点
キャラ78点
音楽80点
※個人的な評価です

作画

3DCGのモデリングなどはまずまず。また、実際のゲーム画面が引用されていたのが特徴的だった。Wikipedia先生によると、ゲーム画面を引用するために、3DCGのシーンのフレームレートを一般的な24fpsではなく60fpsにしたとのこと。その甲斐あって全体的に滑らかだった。

世界観・設定

90年代の対戦型格闘ゲームブームをモチーフにしたラブコメ作品。これがドンピシャだった。

その上で、原作漫画の独特な雰囲気が3DCGによって巧みに表現されている。この雰囲気は、まさに唯一無二だ。

ストーリー

ストーリーは王道のラブコメ展開。そしてどこか暖かさがある。あと、自然な形で90年代のゲーム事情が語られる。これが不思議と相性抜群で、おそらくノスタルジーを感じさせるだと思う。よくよく考えてみると、世代ごとに流行っていたゲームって違うんだよね。僕は2000年生まれだからWiiとかPSPとかが全盛だったけど、90年代の場合はアーケードゲームや初代プレステということなのだろう。

演出

3DCGにしかできない演出が連発されていた。特にキャラとキャラの距離感の出し方が非常にいい。手と手が触れ合う瞬間とか、最高だ。

キャラ

まず、主人公の矢口春雄が良い。やはり優れたラブコメは主人公も大体好感が持てる。そしてメインヒロインの大野晶も、雰囲気に慣れてくるとめちゃくちゃ可愛く見える。あと、もう一人のメインヒロインである日高小春は、とても健気で、ビジュアルも普通に可愛い。

全体的にキャラデザが特徴的だけど、原作漫画の雰囲気を残しながらも、良い感じにデフォルメされていると思う。

音楽

ゲームがテーマになっているということもあり、OPもEDも電子音楽の要素が強い。僕好みの楽曲に仕上がっている。あと劇伴だと、OPの『New Stranger』のオルゴール版が印象的だった。

『ハイスコアガール』の感想

ネタバレ注意!

3DCGとラブコメの相性がいい

3DCGアニメーションといえば、ディズニーやピクサーを始めとする海外アニメや、『ラブライブ!』のようなアイドルアニメのダンスシーンが印象的だ。近年は3DCGのクオリティが飛躍的に向上していて、『THE FIRST SLAM DUNK』のような表現も可能になった。

ということで基本的には、動きが強烈なアニメで3DCGが多く採用される。だが『ハイスコアガール』はラブコメであり、動きも少ない。そんな作品で3DCGを使うメリットがあるのだろうか。

答えは「YES」だ。まずラブコメ関係なしに、3DCGには独特の雰囲気がある。それが『ハイスコアガール』にピッタリだった。

そして3DCGはキャラとキャラの距離感を正確に表現することができる。手と手を触れ合うシーンやキスシーンなどは、3DCGとの相性が抜群なのだ。

僕は『ハイスコアガール』を視聴する前に、『死神坊ちゃんと黒メイド』を視聴していて、その時の感想ブログでも同じことを書いた。やはり3DCGとラブコメの相性は抜群なのだ。

ちなみに『ハイスコアガール』と『死神坊ちゃんと黒メイド』は、キャスト構成を見る限り、J.C.STAFFの中でも同じ制作チームが担当していると考えられる。

クリエイティブな作風

『ハイスコアガール』は、非常にクリエイティブな作品だと思う。

まず、3DCGでラブコメ作品を制作するという思考が多くの人にはない。そして90年代の対戦型格闘ゲームブームの舞台設定がニッチだ。僕なんかは2000年生まれなので、90年代の格ゲーブームなど知る由もない。

だから『ハイスコアガール』のような発想を抱ける人は本当にごく少数なはずだ。原作者の押切蓮介の想いがビンビン伝わってくる。

そしてそれを忠実に再現しようとしたアニメ制作チームにも賞賛を贈りたい。Wikipedia先生によると、『ハイスコアガール』のアニメーション制作統括の松倉友二が、当時のゲーム画面や筐体のサイズ感を再現するために、様々な会社に赴いて許可を取得したようだ。たしかに、ゲーム画面を引用するには権利の問題が発生する。しかもマジで色々なゲーム会社が登場してるので、本当に苦労したことだろう。

その甲斐あって『ハイスコアガール』が素晴らしいクオリティの高さで制作されたのだ。個人的にはJ.C.STAFF作品の中でも上位5番目以内に来るアニメだと思う。

さいごに

『ハイスコアガール』は間違いなく名作ラブコメだ。最近はラノベ原作や少年マガジン発のラブコメが人気だけれど、その裏では3DCG×ラブコメが熱くなっていた。

そしてTVアニメ2期でしっかり完結するようなので、いち早く視聴して感想をブログに投稿しようと思う。

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