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氷菓(TVアニメ)→この世に存在するアニメで最も万人受けする

氷菓

今回は『氷菓(TVアニメ)』について語っていく。『氷菓』は米澤穂信先生の小説『古典部シリーズ』が原作だ。これが2012年春クールから2クール、TVアニメが放送された。アニメ制作は京都アニメーションが担当している。

『氷菓』の感想

ネタバレしているので、未視聴の人は気をつけてください!

感想①:青春ミステリーの面白さ

『氷菓』は角川文庫で刊行されたミステリー小説が原作だ。ということで、ライトノベル原作のアニメと比べても、ストーリーの質が極めて高い。それに加え、通常のミステリー小説とは異なり、高校が舞台となっていて、しかも人が死なない。

『氷菓』の「愚者のエンドロール」では「人を死なせたくなかった」というテーマ性が登場する。実はこれは、原作者の米澤穂信先生の心情でもあり、『氷菓』の絶対的なテーマだったのではないかと、僕は考えている。

そして「さりげなく問題を解決する折木奉太郎(CV.中村悠一)」という設定を活用して、高校生の青春を描いている点にも注目した。高校生特有の嫉妬や傲慢が上手に表現されている。
『氷菓』は青春ミステリーの1つの完成形だ。『氷菓』のような作品がライトノベルから生まれることを期待したい。

感想②:この世に存在するアニメで最も万人受けする作品

『氷菓』の面白さは正直言って異常だ。原作のクオリティが非常に高いことに加え、それを京都アニメーションが映像化しているのだから、面白くないわけがない。

京都アニメーションは数々の名作を生み出している。しかしその中でも『氷菓』は最も万人受けするアニメだといっていいだろう。制作されてから10年経つのに、未だに絶大な人気があることが、それを証明している。僕がアニメ初心者にアニメを紹介するなら、まずは『氷菓』を薦める。

『氷菓』を見ていて特に注目したのは、演出面だ。ミステリーは、それなりに頭が良かったり、ミステリーの経験値がないと十分に楽しむことができない。そこで『氷菓』はミステリー初心者でも楽しめるように、ビジュアル面での演出を工夫した。これによって、視聴者を謎解きの世界に引きずりこむことに成功している。

『氷菓』の評価

作画90点
世界観・設定90点
ストーリー95点
演出90点
キャラ90点
音楽85点

作画

京アニクオリティの作画。絵コンテに相当の労力を割いていることが分かる。『物語シリーズ』のような独特な描写を彷彿とさせるカットも見受けられた。

世界観・設定

ミステリーだけど人が死なない『青春ミステリー』という独自の世界観が形成されていた。これは原作そのものが素晴らしかったのだろう。これを京アニは、萌え要素も取り入れつつアニメ化させた。

ストーリー

ミステリー小説が原作ということで、全体的なストーリーは完璧。細かい部分も作り込まれているのが分かる。おそらく、アニメオリジナル要素も散りばめられているのではないだろうか(原作を読んでいないので断言できないけど)。

演出

キャラが動きまくるし、細かい部分でも演出にこだわっていた印象。特に文化祭編のモブキャラの動き方とかリアルすぎて…。

キャラ

一見すると地味なキャラデザだけど、ヒロイン2人は可愛いし、男性キャラ2人も良い感じのキャラをしている。省エネ主義という属性も、折木奉太郎唯一の個性だろう。

音楽

OPとEDはどちらも良い曲だった。個人的には後半OPの『未完成ストライド』がめちゃくちゃ好み。AppleMujicに登録されていないのが残念だけど…。
それと『氷菓』は劇伴のクオリティが高い。『G戦上のアリア』や『月光』などのクラシック音楽の名曲が採用されていて、使い方もめちゃくちゃ上手いのだ。

さいごに

『氷菓』はぜひとも続編制作してほしいところだ。だが、原作のストックが足りないのと、「自社レーベルを重視する京アニがKADOKAWA作品と手を組むのか?」という疑問があるため、『氷菓』の続編を制作するのは難しいと予想している。
「それでも『氷菓』の続きが見たい!」という人は、原作小説を読んでみていいだろう。『氷菓』をきっかけにミステリー小説にハマってみるのも悪くない。僕も機会があったら『氷菓』を始めとしたミステリー小説にハマってみようと思う。

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