今回は『平穏世代の韋駄天達』について語っていく。『平穏世代の韋駄天達』は天原先生が原作の漫画だ。また、現在連載されている漫画はクール教信者先生が作画となっている。これが2021年夏クールにアニメ化された。アニメ制作会社はMAPPAだ。
『平穏世代の韋駄天達』の感想
感想①:アニメとしてのクオリティが高すぎる
『平穏世代の韋駄天達』はアニメとしてのクオリティが高すぎる。アニメ制作会社のMAPPAの実力が存分に発揮されている感じだ。
まずは戦闘シーン。すごくポップな世界観とキャラデザなのだが、それなのに戦闘シーンが超本格的だ。このギャップで多くの人の度肝を抜いた。まるでドラゴンボールのような戦闘なのだけど、ドラゴンボール(TVアニメの時)の何倍もクオリティが高い。
それにキャラデザがブレることは基本的にない。それでいて感情を豊かに表現できているのだから凄い。
さらに『平穏世代の韋駄天達』において最も注目するべき点として、色彩を用いた演出が挙げられる。『平穏世代の韋駄天達』は大胆な色使いをする。時にはピンクを基調としたり、時には色を反転させてみたり。とにかく様々な色使いをすることで、雰囲気を演出することができている。インスピレーションが刺激される演出だ。
感想②:生物社会を考えさせられる世界観
『平穏世代の韋駄天達』は一見すると過激なシーンを楽しむ作品のように思える。ただ、最終回付近にもあったのだが、生物社会や倫理観について考えさせられる世界観となっている。
『平穏世代の韋駄天達』では人間・魔族・韋駄天(神)の3種類の勢力がある。そしてそれぞれの勢力において生きるための術があるわけだ。例えば、魔族の場合は人間を利用しないと繁殖することができない。ということなので戦争をして勢力を拡大させていかないと、魔族が繁栄することは基本的にない。しかし一部の人間の中には平和を信じるものがいる。ただ、それはあくまで理想論に過ぎず、やはり魔族を駆逐しなければ、人間にとって真の平和が訪れることはないだろう。それを十二分に理解?しているのが韋駄天であり、彼ら彼女らは戦うことに特化した性能を保有している。
やたらとセックスシーンが描かれているのも、”繁栄”や”生き残る術”みたいなのがテーマになっている気がしている。
生物社会は殺し合いの世界だ。僕たち人間は平和ボケしてしまっているが、生身でライオンやクマに勝てるわけではない。もちろん人間同士で争うのはもってのほかなのかもしれないが、実際に僕たち人間はライオンやクマのような動物、それに加え植物をある程度駆逐することで生物社会の頂点に君臨しているわけだ。
これを忘れてはいけない。『平穏世代の韋駄天達』を視聴してみてから、色々と考えることができた。
『平穏世代の韋駄天達』の評価
作画 | 85点 |
世界観・設定 | 80点 |
ストーリー | 80点 |
演出 | 85点 |
キャラ | 77点 |
音楽 | 80点 |
作画
作画はトップレベル。特に戦闘シーンは素晴らしい。
世界観・設定
世界観・設定も面白い。そして世界観も上手く演出できている。
ストーリー
全体的なストーリーも良かった。続きがとても気になる内容だ。
演出
色彩を交えた演出が冴えていた。流石、MAPPA。
キャラ
キャラも個性派揃いで、全然飽きない。
音楽
OP・ED、どちらも良かった。映像も良かったね。
さいごに
『平穏世代の韋駄天達』はぜひとも続編制作をしてほしいところなのだが、おそらく原作のストックがあまり無いと思われる。気長に待とうと思う。