キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦(キミ戦)評価:感想

今回は『キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦』、略して『キミ戦』について語っていく。

『キミ戦』は2020年10月に放送。原作はKADOKAWAのファンタジア文庫、ライトノベルだ。アニメーション制作はSILVER LINK.が手掛けている。

目次

あらすじ

科学技術が高度に発達した機械仕掛けの理想郷「帝国」。
超常の力を駆使し、“魔女の国”と恐れられる「ネビュリス皇庁」。
百年にわたる戦争を続けてきた両国には、二人の英雄がいた。

最年少にして帝国の最高戦力となったイスカ。
ネビュリス皇庁の王女にして“氷禍の魔女”の異名を持つアリスリーゼ。

戦場でめぐり逢った二人は、命を賭して戦う宿敵となった。
国を、家族を、仲間を守るため、決して譲れない矜持と矜持をぶつけ合う。

しかし、激闘の中で互いの素顔に触れた二人は、 その生き方に、その理想に惹かれてしまう。 ともに歩むことはできず、残酷な運命に翻弄されるとわかっていても。

……そんな二人を嘲笑うかのように、世界の緊張はなおも高まり、 大国の謀略が交錯しようとしていた。

分断された世界、それでも少年と少女は想いを募らせていく――。

『キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦』公式サイトより引用

『キミ戦』の感想

ここからは『キミ戦』の感想について語っていく。ネタバレもするのでまだ見ていない人は気をつけてほしい。

感想①:タイトルは面白そうなのに…

正直かなり微妙だった。僕は一応最後まで見れたので、クソアニメってほどではないとは思う。だが人にオススメはしないだろう。

そもそもなぜ僕が『キミ戦』を見ようと思ったのかと言うと、やはりタイトルだった。よくある長文タイトルだが面白そうだなぁと思ったのだ。
だが本編を見てみると、思っていたのと違いすぎた。「キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦」っていうのだから、主人公とヒロインがお互いを愛しながらも戦う『バジリスク』みたいなものかと思ったが、そういう展開にもならずに最終話を迎えて終了してしまった。

僕はてっきり序盤に主人公とヒロインが戦い、戦争が終わった後の物語をメインにするかと思っていた。それだったら序盤でインパクトを惹きつけられると思ったし、タイトルの意味も理解できるからだ。
しかし、『キミ戦』は序盤どころか最後までタイトル回収をしなかった。もしかしたら原作だともう少し後にタイトル回収がされるかもしれないし、最後まで取っておいているのかもしれない。しかし、そこまでアニメ化するわけにもいかないから、プロモーション目的で1クールで放送したというところだと思う。
んー、なんだかやるせない気持ちになってしまう。

感想②:何もかも中途半端すぎる

『キミ戦』はどこが見どころなのか全くわからない。バトルシーンなのか、日常シーンなのかよくわからない。そもそも主人公とヒロインの禁断の恋をストーリーにするのであれば、「切ない雰囲気で進行して、最後にハッピーエンドで締めくくる」というのがオーソドックスだとは思う。

だが、『キミ戦』は割と日常シーンも楽しそうなのだ。誰かが死んだり重症を負うこともほとんどない。主人公とヒロインは頻繁に出くわしている。そして日常シーンが特別ギャグセンスに富んでいるわけでもない。やはり中途半端だ。

だとしたらバトルシーンはどうだろう。確かに良くも悪くも安定しているSILVER LINK.が制作していることもあって、バトルシーンはそこそこカッコいい。だが、前クールに放送された『魔王学院』とは違って、凄みを感じない。どうやら主人公は中々強いらしいのだが、それがイマイチ伝わってこない。これもやはり中途半端だ。これならまだそこらへんの主人公最強系の方がマシな気がする。

『キミ戦』の評価

ここでは『キミ戦』のアニメとしてのクオリティについて、個人的な目線で評価していく。

作画70点
世界観・設定50点
ストーリー35点
演出40点
キャラ30点
音楽50点

作画

作画はとても安定した。動きが良いとかキャラデザがめちゃくちゃいいということもなく、とにかく安定。さすが、SILVER LINK.といったところ。

世界観・設定

世界観・設定はタイトルで期待していた分、ガッカリしてしまった。しかし長期的なスパンで見ると可能性がある世界観だとは思う。現代コンテンツにおいて出だしが一番大事だと思うが。

ストーリー

ストーリーは微妙と言わざるを得ない。これがアニメ制作の問題なのか、原作の問題なのか分からないのがなんとも言えないところ。

演出

バトルシーンの演出は最低限のクオリティを保っているものの、この手のものは正直見飽きた。

キャラ

キャラ以外の問題もあって中々作品に入り込めなかったのでキャラの魅力を感じることが出来なかった。

音楽

音楽はめちゃくちゃいい線いってる気もするけどなんかパッとこない印象。アニソンらしさがないのが原因かもしれない。

さいごに

僕はこの記事を書くにあたって、酷評しかしていないがある程度は面白かった。というか最後にタイトル回収するのかなと思って楽しみにしていた。期待は裏切られたわけだが。

ただ低い可能性だとは思うけど、2期を制作するのであればタイトル回収されるかもしれないから見るかもしれない。

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