第6回京アニフェスDAY1のレポート、ENOZで3回泣いたw

星島てる
アニメ好きの20代。ライターで生活費を稼ぎながら、アニメ聖地の旅に出ている者です。アニメ作品の視聴数は600作品以上。

2023年11月、第6回京都アニメーションファン感謝イベントということで、京都アニメーションが贈る音楽フェス「京アニフェス」が2回目の開催となった。

京アニフェスは2023年11月11日・12日に京都ロームシアターで開催される音楽フェスで、その名の通り、京アニ作品の楽曲によるフェスというとんでもないイベントとなっている。

倍率が非常に高く、残念ながら僕は両日ともにライブビューイングでの参加。でも、最初に言っておくと、めちゃくちゃ面白かったし、想像以上に泣いてしまった。笑

ということで2023年京アニフェスDAY1を語っていこうと思う!

目次

2023年京アニフェスDAY1のセトリ

まず京アニフェス2日間を通して、Key三部作が出演するというのが非常に大きな魅力だった。それに加えDAY1ではENOZ、下川みくに、ヒャダインというKADOKAWA作品時代のアーティストの出演が決定。特にENOZに関しては、あの超名曲を聴ける可能性が大ということで、このためだけにチケット代を支払ってもいいぐらいだ。

それだけでなく『ツルネ』や『小林さんちのメイドラゴン』という強力な作品の主題歌を京アニの映像をバックに聴けるということで、ここまで書いていても、やはりとんでもない音楽フェスであることがわかる。

アネモイ / eufonius

トップバッターはeufoniusの『アネモイ』だ。『空を見上げる少女の瞳の映る世界』のOPで、多くのKey楽曲を歌ってきたriyaがボーカルだからか、なんとなくKeyっぽさを感じる。

そして『ムント』シリーズの映像がバックに入るのがめちゃくちゃ良い! 『ムント』シリーズはかなりマイナーな作品だけれど、京アニフェスに集う人々にとっては必修科目。さすがに痺れる。

ユメミタソラ / 相沢舞

続いては相沢舞の『ユメミタソラ』だ。『ムント』シリーズの主人公・ユメミの声を務める相沢舞。その彼女が『ムント』シリーズの劇場版の主題歌を務めたのが『ユメミタソラ』である。

個人的に『ユメミタソラ』はめっちゃくちゃ大好きな楽曲で、メロディーセンスがぶっちぎっていると思う。これは生で聴きたかった……。

『ツルネ』劇伴メドレー / 横山克

『ムント』シリーズの次は『ツルネ』のターン。まずは作曲家・横山克による『ツルネ』劇伴メドレーだ。

『ツルネ』の映像をバックにした生演奏による劇伴メドレーなので、これはライブビューイングだと魅力が4分の1ぐらいに落ちてしまう。弦楽器の響きは生じゃないとなぁ。

それと次のラックライフの準備のための時間稼ぎを、普段表に出てこない横山克が担当することに。このときの雰囲気がめちゃくちゃ面白かった(笑)。実際に見てた人ならわかると思うけどw

Hand / ラックライフ

続いてはラックライフの『Hand』だ。2022年に公開された『劇場版ツルネ -はじまりの一射』の主題歌で、疾走感のあるメロディーが魅力の一曲。でも実際にラックライフの生演奏を聴くと、パッションがめちゃくちゃすごい。爽やかというよりは、やはり疾走感が似合う。

℃ / ラックライフ

次は『℃』だ。『ツルネ』のTVアニメ2期のOPだ。

先ほどの『Hand』と同じく、生演奏だと熱量が凄まじい。CD音源で聞くと爽やかなんだけど、生は本当に熱い。僕は熱い方が好きで、これもやっぱり生で見たかった。サビの盛り上がりとかサイリウムぶんぶんに振り回したら楽しそう。

ヒトミナカ / 丁

ラックライフから丁に代わり、落ち着いたメロディーを奏でる『ヒトミナカ』が演奏される。丁はネットが主戦場のアーティストなので、こうやって表舞台に出ることは中々ない。

ハープを用いた美しいメロディーで、たしかにこれは『ツルネ』にピッタリな曲だ。

愛のシュプリーム! / fhána

ここからは『小林さんちのメイドラゴン』のターン。『小林さんちのメイドラゴン』といったらfhána。ということでまずは『愛のシュプリーム!』が演奏された。この曲は、とにかく楽しい。次に出る『青空のラプソディ』ほどバカ騒はしないので、体をテンポ良く揺らしながら、適度に楽しめる。

青空のラプソディ / fhána

ぶち上げのフェイズ。

『青空のラプソディ』は京アニフェスに限らず、どのアニソンイベントでも必ず盛り上がる間違いなしの名曲だ。……だったのだが、京アニフェスは良くも悪くも民度が高いようなので、ライブビューイングで見ていても、踊っている人はそこまで多くなかった。僕が現場にいたら、踊り狂ってたと思うけどなぁ(迷惑にならない範囲で)。

それにしても『青空のラプソディ』は非常に楽しい曲だと思う。しかもOPの映像がバックで表示されているので、これがもうたまらん。サビで人間が空を飛んでるシーンや、ドラゴンたちが尻尾を振るシーンが挿入されるのだ。最高!

それが、愛でしょう / 下川みくに

『小林さんちのメイドラゴン』の次は『フルメタル・パニック!』のターン。

京アニフェスでは、作品が切り替わるたびに映像で作品紹介的な演出が入るのだけれど、『フルメタ』が表示された瞬間、会場が沸いたのがライブビューイングでもわかった。まあそりゃあ、沸く。京アニ版『フルメタ』は本当に名作だから。

そして『フルメタ』といったら下川みくにだ。1曲目は『フルメタふもっふ』のOP『それが、愛でしょう』だ。『フルメタ』のハードな雰囲気に似合わない爽やかなロックナンバーなのだが、これがたまらないのである。

南風 / 下川みくに

続いては『フルメタ2期』のOP『南風』だ。こちらも非常に爽やかなロックナンバーで、サビのハイトーンが魅力の曲。とはいえ、おそらく年齢的な問題もあり、キーを少し落としての演奏。それでも、十分すぎるほどに爽やか。

バックでは『フルメタ2期』の映像が挿入されているのだけれど、作中の終盤でかなめが宗介に飛び蹴りをかますシーンが印象的だったなぁ。あの動き、ほんと最高だった。

ヒャダインのカカカタ☆カタオモイ-C / ヒャダイン

続いては、京アニ作品屈指の問題児『日常』のフェイズ。もちろん登場するのはヒャダインだ。

まずは前半クールのOP『ヒャダインのカカカタ☆カタオモイ-C』で、ヒャダル子としてfhánaのtowanaが参加した。これほどまでヒャダル子にピッタリなゲストは中々いない。ハイトーンボイスの相性抜群。

ヒャダインのじょーじょーゆーじょー / ヒャダイン

いよいよ登場。『青空のラプソディ』に続くぶち上げソングの『ヒャダインのじょーじょーゆーじょー』だ。こんなの盛り上がらないわけがないのだけれど、僕のライブビューイングの会場は声出しもサイリウムもやらない雰囲気だったので、グッと堪えながら鑑賞した。

『日常』のぶっ飛んだ映像も挿入されるので、現地にいた人は陽キャ系の人は踊り狂っただろうなぁ。

God knows… / 平野綾 with ENOZ

はい、泣きました。僕だけじゃなく、両隣の人も泣いてたし、そのさらに隣の人も涙を拭っていました。

まず作品紹介の動画で『涼宮ハルヒの憂鬱』が登場した時点で、超超超大歓声。超落ち着いた雰囲気だった僕のライブビューイングの会場ですら、雰囲気が一変した。はたしてどれだけの人がハルヒに人生を狂わされただろうか。僕たちにとっても京アニにとっても平野綾にとっても『涼宮ハルヒの憂鬱』は特別な作品。そんな『涼宮ハルヒの憂鬱』の1曲目は、平野綾 with ENOZによる『God knows…』。もちろん、あの伝説のライブシーンの映像がバックに映し出されている。

もちろん僕は泣くんだけど、平野綾も相当に涙ぐんでた。パフォーマンスのために無理矢理に泣くのを我慢していたのがわかるぐらいだ。会場一帯が赤色のペンライトで光り、楽曲が挿入された時点で大歓声で、イントロで定番のコール。ライブビューイングでも伝わってくるぐらいの凄まじい熱量だった。

Lost my music / 平野綾 with ENOZ

そして『God knows…』の次は『Lost my music』。エモい、エモすぎる。『God knows…』の次の『Lost my music』っていうのがヤバすぎる。個人的に『God knows…』よりも『Lost my music』派だったから尚更だ。間奏のギターソロが最高だった。

そして何よりも粋なのは、平野綾 with ENOZのMCのときに、作中と全く同じセリフをハルヒの声で喋り始めるのである。

パフォーマンスの時もそうだったんだけど、平野綾の技術力の高さは半端じゃない。最近はミュージカルに活躍の場を広げていることもあって、むしろより強化されている。それでいて、もう10年以上前の作品なのに、声が変わらない。完全にハルヒ。これはもう続編を期待しちゃっていいんですよね?

鳥の詩 / Lia

怒涛のパフォーマンスが終わり、「次は何がくるかなぁ」と思ってたら、ついに『AIR』が登場。しかも作品紹介動画のBGMが『夏影』。ここで僕はもちろん号泣。『夏影』の破壊力、ヤバすぎ。

そして楽曲はもちろんLiaの『鳥の詩』だ。京都ロームシアターで国事行為(国歌斉唱)が執り行われた。

Liaはやっぱり本物のパフォーマーで、さすがグラミー賞受賞者という感じだ。『AIR』の映像がバックに映し出される『鳥の詩』は、正真正銘で京アニフェスじゃないとできない体験だ。

Farewell song / Lia

次は『AIR』のEDテーマである『Farewell song』だ。これもエモすぎる。

まあなんというか、さっきの『Lost my music』もそうなんだけど、有名曲よりもマイナー曲が演奏される方がエモく感じるの、わかりますか? 『Farewell song』が2023年に映像付きの本人歌唱で聴けるってヤバすぎです。

Last regrets / 彩菜

『AIR』の次は『Kanon』。『AIR』『CLANNAD』に比べるとややマイナーな『Kanon』だが、Key作品ということで、楽曲のクオリティは相変わらず。

1曲目は『Last regrets』だ。Key特有の幻想的な雰囲気が光っていて、ボーカルの彩菜も全く色褪せていない。全体的に落ち着いたメロディーなのだが、その裏側で重低音を響かせまくっている曲なので、体を揺らしながら聴くのが正しいんじゃないかなぁと勝手に思っている。

風の辿り着く場所 / 彩菜

2曲目は『風の辿り着く場所』だ。いやぁ、これもエモすぎるって。最初の1分間ぐらいあるイントロが最高。バックでは、あゆが雪の中を走るシーンがもちろん挿入されている。

メグメル 〜cuckool mix 2007〜 / eufonius

いよいよラストの作品。『AIR』『Kanon』と続き、残された作品はあと1つなので、もうあれしかない。そう、『CLANNAD』である。作品紹介の動画では『だんご大家族』の原型であるBGM『渚』が挿入されていて、しかもダイジェスト的な感じになっていたので、感動シーンがたくさん登場。ここでも僕は号泣します。

そしてトップバッターだったeufoniusが再び登場し『メグメル 〜cuckool mix 2007〜』を披露。汐が奈の花畑を走るシーンとかがバックに映し出されていて、もうとにかく最高だった。

時を刻む唄 / Lia

eufoniusが早々に退場した後、トリはLiaの『時を刻む歌』。もう、説明不要。

てとてとて / Day1出演アーティスト

アンコールの後にDay1出演アーティストが総出で登場し『バジャのスタジオ〜バジャのみた海〜』の主題歌である『てとてとて』が披露された。

『バジャのスタジオ』は京アニの伝説的なアニメーター・三好一郎の最後の監督作品で、『ムント』シリーズと同様に、京アニにとっては非常に大切な作品だ。当然、京アニフェスに参加している京アニが大好きなアニメファンにとっても大切な作品で、『てとてとて』はラストの曲としてふさわしいだろう。

全体的な感想

DAY1の全体的な感想は「まさかこんなに泣くとは思っていなかった」である。『涼宮ハルヒの憂鬱』のターンでは作品紹介と『God knows…』と『Lost my music』の3回泣いて、あと『AIR』と『CLANNAD』の作品紹介で泣いた。あ、あと記憶には残っていないけど『フルメタ』も感極まるものがあった。

やはり『涼宮ハルヒの憂鬱』のときの盛り上がりは異常で、とんでもないことになっていた。ハルヒは作品そのものは別に泣けるものじゃないんだけど、でも流石に実際に楽曲を聴くと、ちょっとエモすぎるよなぁ……。

選曲に関しては、非常に無難だったと思う。基本的には主題歌を歌唱する流れになっていて、そこからあと一歩踏み込むことがなかった。前回の京アニフェスやアニサマみたいなサプライズはほとんどなし。個人的には下川みくにが『tomorrow』を歌ったり、ENOZが『First Good-Bye』でも歌ったりしたらいよいよとんでもないことになっていたと思うけど、流石にそこまでの冒険はしないようであった。

それにしても、京アニフェスは京アニ作品の映像が自由に使い放題だからずるすぎる。作品紹介の演出も、権利を有している京アニだからこそできるものだ。「チケット代が高い!」という意見もあったけど、個人的にはもっとガンガン上げていいと思う。それぐらいの価値が京アニフェスにはある。

【さいごに】DAY2の予想

DAY1のボリュームは全19曲+劇伴メドレーという構成になっていて、1作品につき2〜4曲という割り振りのイメージ。

DAY1に引き続き登場する『ムント』シリーズはおそらく楽曲変更はなし。

問題はKey三部作だ。DAY1ではラストでKey三部作が登場するんだけど、もし仮にこのままDAY2でもラストで登場するとして、全く同じ楽曲を披露するのは考えにくい。特に『CLANNAD』に関してはLiaの『TORCH』があるし、eufoniusを解体してriyaだけ取り出せば一気に選択肢が広がる。だからDAY2のKey三部作は、何かしらのサプライズがあるんじゃないかなと思っている。『小さなてのひら』とか『青空』が来たら激アツだなぁ。

DAY2では劇伴メドレーを『Free!』が担当して、『ユーフォ』で2曲、『境界の彼方』で3曲、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』が3曲というのが無難だろうか。そしてSOS団と平野綾の『涼宮ハルヒの憂鬱』のフェイズで合計3曲やる。そうすれば全19曲+劇伴メドレーの流れに落ち着く。でもだとすると茅原実里の出番が多すぎるから(別にそれでもいいんだけど)、『境界の彼方』で1曲削って『ユーフォ』を増やすかも。DAY2で唯一続編で確定しているのが『ユーフォ』だし。

ということで、僕のDAY2セトリ予想(願望込み)はこんな感じである。

  1. アネモイ / eufonius
  2. ユメミタソラ / 相沢舞
  3. 『Free!』劇伴メドレー / 加藤達也
  4. Daisy / STEREO DIVE FOUNDATION
  5. 境界の彼方 / 茅原実里
  6. 会いたかった空 / 茅原実里
  7. DREAM SOLISTER / TRUE
  8. サウンドスケープ / TRUE
  9. ミチシルベ / 茅原実里
  10. Sincerely / TRUE
  11. WILL / TRUE
  12. 冒険でしょでしょ? / 平野綾
  13. Super Driver / 平野綾
  14. ハレ晴レユカイ / SOS団
  15. 鳥の詩 / Lia
  16. 青空 / Lia
  17. Last regrets / 彩菜
  18. 風の辿り着く場所 / 彩菜 →ワンちゃんでLia&彩菜&riyaで『だんご大家族』?
  19. TORCH / Lia
  20. 小さなてのひら / riya

ん〜、どうだろう。『涼宮ハルヒの憂鬱』とKey三部作の順番がめちゃくちゃ難しい。というかSOS団が1曲で終わるかも微妙で『止マレ!』もやるかもしれないなぁ。『Free!』と『境界な彼方』が序盤で出てくるのは間違いないと思うけど『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』と『響け!ユーフォニアム』の順番がめちゃくちゃ難しいところではある。

てかここまでまとめてみてわかったけど、DAY2のセトリのレベルが高すぎ。このセトリだったら本当に3万ぐらい支払えちゃうかも。ハルヒとKeyのせいで『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』とか『響け!ユーフォニアム』が霞んで見えちゃうもんなぁ。

ということで、はたしてこのセトリが当たっているのかどうか! 

まあ実際はセトリ予想はどうでもよくて、DAY2こそはとびっきりのサプライズを期待したいと思う。

この記事をシェア
目次