たとえばラストダンジョン前の村の少年が序盤の街で暮らすような物語(ラスダン)評価:感想

今回は『たとえばラストダンジョン前の村の少年が序盤の街で暮らすような物語(以下、ラスダン)』について語っていく。タイトル長いなぁ。

目次

あらすじ

都会から遠く遠く離れた村で暮らす少年・ロイド。
軍人になる夢を抱く彼は何を隠そう「村で一番弱い男」。
そんな彼が軍人を目指すことに周囲の村人は大反対。
けれどもロイドの決意は固く、王都へと旅立っていきました。
しかし、彼を含む村の人々はある重大な事実を知らなかったのです。
自分たちがかつて世界を救った英雄の末裔で、
全員が人間離れした力を持っていること。
そして「村で一番弱い」ロイドも一般的には常識外れに強いことを……。

『たとえばラストダンジョン前の村の少年が序盤の街で暮らすような物語』公式サイトより引用

『ラスダン』の感想

ここでは『ラスダン』の感想について語っていく。ネタバレもしていくので、未視聴の人は気をつけてほしい。

感想①:クオリティはぶっちゃけ低い

『ラスダン』はクオリティが低い。下の中か下の上ぐらいだ。
しかも2021年冬クールは、いつも以上に高クオリティのアニメが放送されている。定番の「リゼロ」や「転スラ」はもちろんのこと、新作の『蜘蛛ですが、なにか?』や『ワンダーエッグ・プライオリティ』のような作品も登場している。そんなハイレベルのクールなので、『ラスダン』の低クオリティは余計に目立つ。

低クオリティの割には多くの人が楽しんでいるようだ。『ラスダン』はなろう系ではないのだが、内容はなろう系といっても過言ではない。僕はもう主人公最強系には飽きているのだが、現代のアニメ好きの方々にはまだ一定の需要がある。タイトルが面白そうということで視聴する人が多いのだろう。

感想②:ほのぼの要素が強い

今までの異世界系のアニメは、かなりキツイ内容だった。一方で最近は、ほのぼの系の異世界系の作品が頭角を現している印象だ。『神達に拾われた男』もそうだし、『スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました』といった作品だ。これらの作品は発行部数もちゃんと稼いでいる。

僕はこれらの作品の面白さがあまり理解できない。『のんのんびより』や『ごちうさ』みたいに、ギャグがある程度面白くて、そこそこ感動するのであれば分かる。だが、これらの作品はギャグセンスも微妙だし、心に響く内容でもない。

そこで僕は思いついた。時間に追われている若者にとって、これらの作品は現実逃避に使いやすい作品なのかもしれない。異世界に転生して、そこで自由気ままに生きる生活スタイル。これは多くの時間に追われている若者が、望んでいることだ。一定の需要がある。
これはいわゆる『ヒーリングアニメーション』だ。多くの若者は『ARIA』や『のんのんびより』のような作風に抵抗がある。だが、異世界要素がある『ラスダン』や『神達に拾われた男』なら見やすいのかもしれない。

僕としては今の若者にこそ、『ARIA』や『のんのんびより』を見てほしい。だが、「完全な日常系アニメはどこか物足りない」と感じているのかもしれない。1クール我慢して見てもらえば、日常系アニメの面白さが分かるのに。アニメ好きの意識改革が必要かも。笑

『ラスダン』の評価

ここでは『ラスダン』のアニメとしてのクオリティについて、個人的な目線で評価していく。

作画35点
世界観・設定80点
ストーリー60点
演出50点
キャラ60点
音楽80点

作画

作画はちょっと雑な印象。作画枚数が明らかに少ないことが分かる。

世界観・設定

多くの視聴者を獲得した要因はタイトルと、そのタイトル通りの世界観だろう。ラストダンジョンというパワーワードは良かったけど、思っていたよりもしょぼかった。笑

ストーリー

ストーリーは終始ほのぼのしてたので、それはそれで一定の需要がありそう。ワンパンマンみたいなイメージ。

演出

演出はほぼ皆無。良くも悪くもなかったので50点。

キャラ

キャラデザも好きになれなかった。唯一、フィロは可愛いと思えた。

音楽

最近のアニメは音楽のクオリティが高い。というか僕好みの曲であることが多い。EDは特に好きだ。

さいごに

『ラスダン』のいいところをあまり説明できていないが、僕はめちゃくちゃ面白いとは感じなかった。アニメを見る時間を確保しているから見ていたという感じ。1日1時間しかアニメを見る時間を確保できなかったら、迷わず切っていたと思う。

一方で、ここ最近の若者が求めているアニメだということが分かったので、これは良い収穫だった。

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