映画『虹ヶ咲完結編第1章』の感想:かすみんのライブはどこへ!?

虹ヶ咲完結編第1章
星島てる
アニメ好きの20代。ライターで生活費を稼ぎながら、アニメ聖地の旅に出ている者です。アニメ作品の視聴数は600作品以上。

今回は『ラブライブ! 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 完結編 第1章(以下、虹ヶ咲完結編第1章)』について語っていく。

『虹ヶ咲』は『ラブライブ!シリーズ』の第3作で、2020年秋クールにTVアニメ1期、2022年春クールにTVアニメ2期が放送された。そして2024年9月に本作が上映される。アニメ制作はサンライズが担当している。

目次

『虹ヶ咲完結編第1章』の評価

※ネタバレ注意!

作画86点
世界観・設定・企画80点
ストーリー80点
演出80点
キャラ88点
音楽85点
※個人的な評価です

作画

正直、キービジュアルを見たときには、作画に期待してなかったのだけど、実際に本編を見てみると、想像以上に予算が投下されていた。とにかく動く止まっているシーンがほとんどない。

じゃあ、だからよかったのかと言われると、そういうわけではないのが、アニメ制作の難しいところだと思う。確かにキャラはよく動いていたが、逆に動きすぎて不自然だった。映像に気を取られすぎて、ストーリーが頭に入ってこなかった。

世界観・設定・企画

沖縄を舞台にしたのは、いいチョイスだと思う。作品全体の雰囲気に特別感があったし、海外からのアニメツーリズムも期待できる。

また、三部作に分けることで、それぞれのキャラクターのソロライブにフォーカスできるようにもなっている。しかもちゃんと予算が割り振られているようだから、ファンからすれば、文句のつけどころがないだろう。

ストーリー

先ほども述べた通り、映像に意識を奪われてしまったので、頭の中に入ってこなかった。元々、虹ヶ咲は競争を避ける形で個性を主張するのがテーマになっていて、今回は競争が絡んでくるから、そこら辺を主張したいところなのだと思うけど、やっぱり映像に意識を奪われた。笑

演出

やっぱり動きすぎ問題は、絶対にある。もし仮に予算と人手を確保できた場合に、それをどのように配分するかが重要になりそうだ。本作の場合、全体的にクオリティが高く、ライブシーンはいつも通り最高だったが、日常シーンで突き抜けた部分はなかった。

抜くところは抜いて、突き抜けるところは突き抜ける。みたいな方が、いいのかもしれない。

キャラ

『虹ヶ咲』は3部作で劇場版をやるということで、最初の第1章では歩夢、かすみん、しずく、彼方、エマ、ランジュの6人が活躍する。一応、ちょっとしたストーリーはあるが、全体としてはファンムービー的で、それぞれの推しの可愛さを楽しめる感じ。

ちなみに僕は、これまでもこれからもかすみん推し。

音楽

色々な曲調の音楽を楽しめるのが『虹ヶ咲』の魅力で、今回だけでも6曲ぐらいあったのでは?

現時点(2024年9月12日)で、まだ楽曲が配信されていないのだけど、主題歌の『どこにいても君は君』は、やっぱりいい曲で、ちゃんと絵があるのがいいし、エモい。それと多分この感じだと、毎回、主題歌は違う感じかな。

『虹ヶ咲完結編第1章』の感想

※ネタバレ注意!

あれ、かすみんのライブは?

一応、説明しておくと、そもそも『虹ヶ咲』という作品は、グループではなくソロ活動がメインになっているのが特徴であり、これは『ラブライブ!シリーズ』の中でも異色である。

そして本作は劇場版3部作に分けることで、12人もいるメンバーのソロライブを小分けで描き切ろうとしている。どうやら第1章で6人、第2章でも6人やって、最終章で全員という感じらしい。

それで、まあ普通に本作でもソロライブが描かれるのだが、なぜかかすみんがライブをやってないではないか!

一応、かすみんは終始、存在感のあるキャラになっていた。ちゃんと空回りしてる感じが、相変わらず可愛らしい。僕がかすみん推しというのもあるかもしれないが、どう考えても今回の映画で一番目立っていたのは、かすみんだ。

そんなかすみんが、なぜかライブをやってないのである。これはどういうことだろうか?

かすみんを担当する声優・相良茉優は体調が悪いわけでもなく、むしろ新曲4ヶ月連続配信をこなすなど、バリバリに働いている。

ということは、制作陣が意図的にかすみんをハブった可能性が高い。一体何を仕込んでいるのだろうか。または、何か問題があってライブシーンができないのか。普通に気になるので、最終章までお付き合いすることが確定した。

終わる気配はしない

一応、今回の映画三部作は『完結編』なので、あと2回上映されたら『虹ヶ咲』は完結するということになる。でも、全然完結する雰囲気はない。

そもそも、このスクールアイドルGPXが一体どのような展開になっていくのかが読めない。この感じだと、多分メンバーは沖縄と、もう1つどこかの観光地に行っているのだろうけど、そこからどんな感じに合流するのだろう。

一応、これまでの『ラブライブ!』は終わり方がとても綺麗だったから、やはり『虹ヶ咲』にも一定のハードルはある。「メンバーが卒業する」っていうのをフックにする感じでもなさそうだから、はたしてどんな感じになるのだろうか。

スクールアイドルGPXという「順位決め」をやっている以上、個人的には、白黒はっきり順位をつけて欲しい。同率1位が12人てことはないだろう。この流れだと、ワンチャンかすみん!?

さいごに

『虹ヶ咲』の完結編はぼちぼち続いていくようだから、最後まで見届けたいと思う……。次はかすみんのアニメTシャツ着ていこうかな。笑

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