今回は『ラブライブ!(以下、ラブライブ2期)』について語っていく。『ラブライブ2期』は2014年春クールに放送された。前回の『ラブライブ1期』が2013年冬クールに放送されたので、約1年ぶりとなる。
アニメ制作会社は『ラブライブ1期』同様にサンライズ。メインスタッフもほとんど変更がない。
https://terukun.blog/lovelive1/『ラブライブ2期』の感想
ネタバレしているので、未視聴の方は気をつけてください。
感想①:卒業がテーマとなっている
『ラブライブ2期』は”卒業”がメインテーマになっていた。第1話「もう一度ラブライブ!」の段階で、卒業が意識させられていたからだ。
そのため、『ラブライブ2期』は常に卒業を意識せざるを得なかった。だからこそ第11話「私たちが決めたこと」は泣ける。駅のホームでμ’sのみんなが我慢できずに泣いてしまうシーンは、もらい泣きしてしまった。
感想②:ミュージカルだと思えば楽しめる
第11話「私たちが決めたこと」は素晴らしかったし、神回といっても過言ではない。だが、それ以外のエピソードはなんとも言えないくらい微妙だった。
アイドルアニメなので、『ラブライブ2期』では多くのライブシーンが挿入されている。そしてそのライブシーンは中々クオリティが高い。
しかし、ライブシーンが挿入されるまでの過程が雑だ。日常シーンとライブシーンが上手く噛み合っていないので、不自然な形になっている。
特に第9話「心のメロディ」の『Snow halation』までのプロセスは酷い。第9話「心のメロディ」はラブライブの最終予選を描いたエピソードだ。
しかし、無理矢理シリアス展開にしたいのか、突然大雪が降ってくる。結局、無事にライブすることができるも、解決方法は「クラスのみんなが雪かきして道を作る」という無茶苦茶なものだった。
『Snow halation』が名曲なだけに、とてももったいない。
こんな感じにストーリー展開に無理があるパターンが、『ラブライブ2期』では多く見受けられた。だがこれも、アイドル系ミュージカルだと思えば、十分楽しめる。見方を変えてアニメを楽しもう!
感想③:みんなで夢を叶える物語だった
結局『ラブライブ』とはどのような物語だったのか。その答えは最終話の第13話「叶え!みんなの夢ーー」にある。
第13話「叶え!みんなの夢ーー」では卒業式が描かれ、最後にμ’sの9人が学校を見て回るエピソードとなっている。そこで高坂穂乃果(CV.新田恵海)が、μ’sの始まりの時を思い出し、「夢をやり遂げた!」と宣言するのだ(実際のセリフとは違う)。
そう、『ラブライブ』はみんなで夢を叶える物語だった。『ラブライブ2期』のラストで、それを思い返すことができる。
思えば、主人公の穂乃果は”考えるよりもまずは行動”の性格で、なんだかんだで起業家精神に満ち溢れている人間だった。そんな穂乃果の想いに惹かれ、どんどんメンバーが集まり、ついには日本一のスクールアイドルになる。そう考えると、『ラブライブ』から学べることは多い気がするのだ。
『ラブライブ2期』の評価
作画 | 70点 |
世界観・設定 | 70点 |
ストーリー | 73点 |
演出 | 70点 |
キャラ | 77点 |
音楽 | 85点 |
作画
作画は普通。ライブシーンはちょっとマンネリ化したかも。そしてたまにキャラデザがエロくなる。笑
世界観・設定
『みんなで叶える物語』であることを再認識させられた。なぜスクールアイドルという設定を作り上げたのかがよく理解できた。
ストーリー
卒業をテーマにしていて、常に終わりを意識させられるストーリーだった。無理な展開が多かったのはちょっと残念。
演出
演出はピンキリ。第11話「私たちが決めたこと」はとても良かった。だが、それ以外はなんとも…。ゲーム時代からの古参のファンだったら、感動するのかもしれない。
キャラ
2期に突入したので、キャラへの思い入れが自然と強くなる。僕は真姫推しだったけど、ことりとかも好きになってきた。あと妹たちが無難に可愛い。
音楽
全体的に楽曲は良かった。『ラブライブ1期』の楽曲を終盤に再利用するのはめちゃくちゃセンスいい。あとはストーリーのセンスが良ければ完璧だったけど。
さいごに
『ラブライブ2期』の続編の『ラブライブ! The School Idol Movie』が公開されている。μ’sの集大成ともいえる作品なので、絶対視聴しておこう。
https://terukun.blog/lovelive-movie/