今回は『まちカドまぞく(以下、まちカドまぞく1期)』について語っていく。『まちカドまぞく』は、2014年から『まんがタイムきららキャラット』で連載されている4コマ漫画が原作だ。これが2019年夏クールにアニメが放送される。アニメ制作はJ.C.STAFFが担当している。
『まちカドまぞく1期』の感想
ネタバレしていないので未視聴の方でも読めます!
感想①:超独特な雰囲気
『まちカドまぞく1期』は、きらら作品の中でも異様な雰囲気を醸し出している。街中で魔法少女とか魔族が登場するのに、人々はさぞ当たり前かのように対応するのだ。この異様な雰囲気は『日常』に似ているかもしれない。
僕が一番驚いたのが、キャラと声優のギャップだ。シャミ子(CV.小原好美)もそうだけど、千代田桃(CV.鬼頭明里)に関しては「キャラデザと声質合ってなさすぎでしょ」と思ってしまった。実際、違和感は相当あった。
だが、これも『まちカドまぞく1期』の独特な雰囲気作りに活用されている。シュールといえばシュールだ。そしてこのシュールさが、きらら作品の最大の特徴である「ほのぼの日常」を生み出している。
そしていつの間にか、この超独特な雰囲気に病みつきになってしまうのだ…。
感想②:メインキャラが基本2人だけ
『まちカドまぞく1期』には、それなりの数のキャラが登場する。だが、メインキャラを挙げるとしたらシャミ子と桃の2人だけになる。
通常、きらら作品に限らず日常系作品は、最低でも3人以上のメインキャラが登場する。なぜなら複数のキャラを登場させることで、エピソードのボリュームが増すからだ。
例えばA子、B子、C子、D子の4人が登場する作品があるとしよう。すると、A子のエピソードを深掘りしたい時、B子、C子、D子の3人からのアプローチで、A子のエピソードを深掘りすることができる。これが4人分なので、12通りのペアでエピソードを作り出すことができるのだ。もちろん、A子単体で深掘りしてもいいし、3人以上の組み合わせでA子を深掘りしてもいい。
しかし、『まちカドまぞく1期』のようにメインキャラが2人だけだと、基本的にワンパターンのエピソードになる。そのため『まちカドまぞく』は、エピソードのレパートリーやインパクトは欠けていた。だが、複数のキャラが登場する作品に比べて、2人のエピソードがより深掘りされるメリットもある。
『まちカドまぞく1期』ではシャミ子と桃の絆(百合)が深掘りされていた。シャミ子と桃のどちらかに感情移入(萌え)できれば、『まちカドまぞく1期』にめちゃくちゃハマるようになるだろう。ちなみに僕は両方とも好きなので、『まちカドまぞく1期』にガッツリハマってしまった。
『まちカドまぞく1期』の評価
作画 | 60点 |
世界観・設定 | 70点 |
ストーリー | 70点 |
演出 | 70点 |
キャラ | 75点 |
音楽 | 70点 |
作画
作画は普通。キャラデザは安定していた。日常系アニメということで動きが少ないため、コスパよく制作されている印象だ。
世界観・設定
「魔法少女×魔族×JK」みたいなテーマ? それよりも『まちカドまぞく1期』の独特な雰囲気に終始圧倒される。
ストーリー
ストーリーは中々面白かった。1話目からでもすんなり楽しめる。シリアスパートも適度に入っていて、その分、日常シーンを楽しく見れる。
演出
終始フラットな演出となっていて、それがシュールを生み出している。
キャラ
キャラは非常に魅力的。特に声優の声質がドンピシャで、シャミ子はガッツリ小原好美だし、桃もガッツリ鬼頭明里だった。
音楽
OPの『町かどタンジェント』はきらら作品って感じのOP。一方、EDの『よいまちカンターレ』は中々暴れてる印象(映像含め)。EDの作詞は原作者が担当している。
さいごに
『まちカドまぞく』は2期も制作されている。新キャラが大幅追加されるわけではないので、シャミ子と桃を軸に、リリス(CV.髙橋ミナミ)や陽夏木ミカン(CV.高柳知葉)が深掘りされるのかもしれない。『まちカドまぞく2期』も視聴しておこうと思う。きらら作品は正義。
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