迷宮ブラックカンパニー(TVアニメ)評価:感想→地味に名作かもしれない

星島てる
アニメ好きの20代。ライターで生活費を稼ぎながら、アニメ聖地の旅に出ている者です。アニメ作品の視聴数は600作品以上。

今回は『迷宮ブラックカンパニー』について語っていく。『迷宮ブラックカンパニー』はマッグガーデンのWEB配信サイト『MAGUCOMI』にて、2016年から連載がスタート。2018年には月間コミックガーデンで連載されるようになる。これが2021年にTVアニメ化される。アニメ制作会社はSILVER LINK.だ。

目次

『迷宮ブラックカンパニー』の感想

感想①:『異世界×ブラック企業』のテーマが面白い!

『迷宮ブラックカンパニー』は設定がとても面白い。これまでも『異世界×〇〇』のテーマは少なからずあったが、『迷宮ブラックカンパニー』は『異世界×ブラック企業』となっている。異世界のブラック企業で苦戦する主人公・二ノ宮キンジが成り上がっていくストーリーだ。

僕は現在、大学生で経済学部に所属していて、これから起業しようと思っている人間だ。だからこそ、『迷宮ブラックカンパニー』に出てくるようなビジネスネタは普通に楽しめる。
それに加え、異世界系の作品を見ている人の大半は大学生・会社員だ。ブラックな環境に馴染んでしまっている人も多く、「社畜」という言葉に敏感になっていることだろう。そういった人たちにとって、『迷宮ブラックカンパニー』は良くも悪くも夢がある作品なのだ。

個人的には、ここ最近の異世界系の中でも断トツで面白かった。『迷宮ブラックカンパニー』のようなビジネス系の異世界転生作品は、今後もメディアミックス化してきそうだ。
同クールで放送されていた『チート薬師のスローライフ』はドラックストアということでビジネス系っぽい。だが、こちらはちょっと微妙だった。『迷宮ブラックカンパニー』のように、ビジネス色が強くて熱いストーリーの方が良いのかもしれない。

感想②:キャラデザが癖になる

『迷宮ブラックカンパニー』は独特のキャラデザをしている。ちょっと角ばっているイメージだ。特に眼の輝きと口の形が角ばっているのが気になる。

視聴当初は全然慣れることができず、キャラデザにのめり込めなかった。しかし不思議なもので、視聴を重ねる度にキャラデザが好みになってきた。個人的にはシアが好みだったが、物語が進むに連れリム推しになった。

特にEDのダンスシーンは惚れる。3DCGによってリムがダンスをするのだ。EDが良いメロディーをしていて全体的に雰囲気がいいし、ビジュアルもとても可愛い。

調べてみるとキャラクターデザインは澤入祐樹というアニメーターが担当しているらしい。彼はSILVER LINK.作品で作画監督・キャラクターデザインを何度も担当している。作画・キャラデザに関して言えばSILVER LINK.は比較的レベルの高い会社である。その中でも彼は、割と凄腕のアニメーターな気がする。今後も注目してみようと思う。

『迷宮ブラックカンパニー』の評価

作画65点
世界観・設定80点
ストーリー70点
演出50点
キャラ65点
音楽70点

作画

作画は割と安定していた。戦闘シーンも見ていてストレスがなかった。

世界観・設定

『異世界×ブラック企業』のテーマが面白い!

ストーリー

設定が面白いのでストーリーも面白い。流れとしては王道だが、独特の個性がある。

演出

演出はぼちぼち。

キャラ

当初はキャラデザに慣れなかったのだが、慣れてしまえば可愛く見える。

音楽

EDが特に良かった。3DCGを用いたダンスも良かった。

さいごに

『迷宮ブラックカンパニー』は個人的に2期制作を強く希望できる作品となった。

終わり方も綺麗だったし、原作のボリュームも少ない。しかし、SILVER LINK.は続編を制作する傾向が強い制作会社だ。2期制作は全然期待できそう。気長に待つとしようではないか。

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