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生きるって、なんだろう。【もののけ姫感想】

もののけ姫

今回は『もののけ姫』について語っていく。

『もののけ姫』は1997年に上映された劇場アニメだ。アニメ制作はスタジオジブリが担当し、監督は宮崎駿が担当している。

『もののけ姫』の感想

ネタバレはしていません。

クオリティが高いからこそ色褪せない

2020年6月に『てるくんブログ』を開設してから、初めてジブリ作品を見た。そして『もののけ姫』は、これまでの人生で一度も見てこなかった作品だ。

やはり当たり前だけど、ジブリ作品はクオリティが非常に高い。全編フルアニメーションだし、音楽も演技も一切の妥協がない。そしてクオリティが高いからこそ、現代でも全く色褪せることがないのだ。

何十年も親しまれ続ける作品を作るためには、ストーリーや設定が普遍的で、当時の最高クオリティで制作されていることが必須条件なのだろう。

Wikipedia先生によると、従来のジブリ作品の作画枚数は5万枚から7万枚だったそうだ。しかし『もののけ姫』の作画枚数は、なんと14万枚。そしてスタジオジブリ最後のセル画・絵の具の作品だったという。まだ未発展の3DCG技術を活用している点も考慮すると、ジブリ作品の中で最も労力のいる作品だったかもしれない。

共生の難しさを思い知らされる

『もののけ姫』のキャッチコピーは「生きろ。」だ。そのコピーの通り、『もののけ姫』は様々な背景を持ったキャラクターたちが、懸命に生きている。

僕目線では、自然派、文明派、共生派の3つの派閥が見受けられた。自然派は、メインヒロインのサン(もののけ姫)や山犬たちのグループ。自然を大事にするべきだと考えている。文明派はエボシが率いるタタラ場の民だ。彼女らは、自然を切り崩してでも文明社会を拡大させるべきだと考えている。そしてこの2つの派閥の中間に立つのが、共生派であり主人公のアシタカだ。

一見すると自然派の方が正しくて、文明派が間違っているように思えるけど、そうでもないと僕は思う。なぜなら文明派、つまり人間も、生き延びるために文明を拡大しようとしているからだ。正確に言うならば、完全な安全を確保したいのだろう。

僕たちが生きている現代日本社会は、完全に安全な文明を築き上げることに成功している。しかし中世の時代では日々争いが絶えなかったし、現代でも地球上のどこかでは人間同士で争っている。それは紛れもなく、完全な安全を確保したいというのが動機だ。

どちらにせよ、共生するのは非常に難しい。『もののけ姫』でも答えが明示されたわけではなかったように思える。ただし「共生は無理だ!」と考える世界より、「共生は可能だ!」と考える世界の方が、美しいかなと思う。

『もののけ姫』の評価

※個人的な評価です

作画97点
世界観・設定88点
ストーリー85点
演出85点
キャラ80点
音楽80点

作画

流石のスタジオジブリという感じだ。『もののけ姫』では動物が走るシーンが多かったけれども、どのシーンもリアリティがあった。

世界観・設定

大自然を感じさせる世界観だった。美術はもちろんのこと、オーケストラ調の音楽が雄大さを感じさせる。

ストーリー

なんだかんだで全く飽きることのないストーリーだった。というか、ジブリ作品の中でも現代的なストーリーだったと思う。

演出

ジブリ作品は、声優の演技がずば抜けていると感じる。特にモロの君(CV.美輪明宏)の演技が凄まじかった。

キャラ

アシタカもサンも、眼差しが真っ直ぐとしていて、芯が強い印象を感じた。終始、ブレることがなかったと思う。

音楽

音楽は久石譲が担当しているようだ。ということもあり、キャッチーながら雄大さを感じさせる楽曲だった。

さいごに

数年ぶりにジブリ作品を視聴した。そしてアニヲタになってから初めてのジブリ作品でもあった。アニメをたくさん見てきたから分かるけど、やはりジブリ作品のクオリティは異次元だ。何十億というお金を注ぎ込まなければ作れないレベルだろう。

現在、ジブリ作品は日本で配信されていないので、Blu-rayをレンタルして視聴するようにしている。やはりジブリ作品ほどの名作は、DVDではなくBlu-rayで視聴しなければもったいない。今後もジブリ作品を大量に視聴していこうと思う。

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