今回は『イジらないで、長瀞さん(以下、長瀞さん)』について語っていく。『長瀞さん』はスマホアプリの『マガジンポケット』で連載されていた漫画が原作だ。発行部数は160万部と、バカに出来ない数字だ。
そしてアニメが2021年春クールに放送、アニメ制作はテレコム・アニメーションフィルムが担当している。
『長瀞さん』の感想
感想①:最後まで見ると変なクセが付きそう
『長瀞さん』は上級者向けのラブコメだと思う。笑
後輩のJKが主人公をからかってくるスタイルのラブコメだ。『宇崎ちゃん』とか『高木さん』に似ている。『宇崎ちゃん』と『高木さん』もよく比べられていて、「『宇崎ちゃん』の方が下品だね〜」みたいな感じに僕の中では落ち着いているのだが、結局それぞれの魅力があると思う。『長瀞さん』の場合、『宇崎ちゃん』をさらに下品にしたイメージで、楽しめる人はかなり限られてくる。僕自身も、序盤は見ているのがかなりキツかった。褐色系のヒロインは全然好みじゃないし。
なんだか最後まで見ると、変な分野に目醒そうな気がしてきた。別に『長瀞さん』は特にアダルトなシーンがあるわけではないのだけれども、なんだか気持ち悪くなってくる。笑
でも不思議なもので終盤とかになると長瀞さんのキャラの良さが分かってくるというか、魅力にドンドンハマってくる。
感想②:コスパは非常に良かったのでは?
安っぽい作りになっていたのは否めなかったが、コスパの良い仕上がりにはなったのではないだろうか。多分原作も一定数売れるし、漫画アプリで連載されていることもあって、パッとアプリ内で検索して気軽に読めるのは結構デカイと思う。
漫画アプリ発のビッグタイトルのアニメは『長瀞さん』が初めてだった(初めてじゃないかも)と思うので、どのように売上が伸びていくのか個人的に注目はしている。漫画アプリのPV数が上がるのはもちろんのこと、「『長瀞さん』を読みたいからマガポケ入れよっかな〜」みたいな感じで、アプリのインストール数も伸びるのであれば、かなり大きな利益を出せるかもしれない。
『長瀞さん』の評価
作画 | 40点 |
世界観・設定 | 35点 |
ストーリー | 35点 |
演出 | 40点 |
キャラ | 40点 |
音楽 | 30点 |
作画
作画はまあまあ。もう少し細かいところの崩れがなければ50点ぐらいになってた。
世界観・設定
中々ニッチなジャンルなのでなんとも言えん。まあ、これぐらいの点数だと思うなぁ。
ストーリー
最後まで見ると結構良かったと思う。ただ、ちょっとキツイ設定ではあるので、途中切りした人は多そう。だから序盤でもう少し工夫できるところがあれば良かったとは思うけど、そうなると原作を大きく改変することにもなりそうだしね。
演出
演出は普通に良かったと思う。
キャラ
キャラの設定が一番キツいんだけど、慣れてくるとハマる。
音楽
音楽も悪くはないと思うけど、OPの映像が個人的にハマれなかった。
さいごに
非常にコスパがいい作品だと思う。安っぽい作品を嫌う人って一定数いるとは思うけれども、コストを抑えながらもそれなりのクオリティを作ってくれるのに関しては僕は全然アリだ。特に『長瀞さん』みたいに、資本を多く投下できないような作品でこれだけやってくれるのであれば、全然いいと思う。
一方でそれなりの資本もあるはずの『週刊少年マガジン』原作の作品のアニメの質が一向に上がらないのはよく分からんけど。講談社とアニメ関連の企業はどんな感じの関係図になっているのだろうか…。
『長瀞さん』は2期制作は厳しいと思う。というかアプリ発の漫画がアニメ化されたことがあまりなかったので、今後どのように展開されるかは予想がしづらい。原作の発行部数が増えてくれば2期制作があるかもしれない。