【終物語(上・中)アニメ感想】神原駿河と忍野忍のエモい青春シーン

終物語

今回は『終物語(上・中)』について語っていく。

前作の『憑物語』が2014年12月31日に放送された後、2015年秋クールに『終物語』の上巻と中巻の内容が放送された。ちまみに下巻は2017年8月に一挙放送されている。

アニメ制作はシャフトが担当した。

目次

『終物語(上・中)』の評価

※ネタバレ注意!

作画90点
世界観・設定90点
ストーリー90点
演出90点
キャラ90点
音楽80点
※個人的な評価です

作画

作画のクオリティの高さはあいかわらず。ここまでくると、当初の『化物語』の頃よりもキャラデザが非常に安定してくる。

世界観・設定

『おうぎフォーミュラ』と『そだちリドル』と『そだちロスト』では、数学がテーマになっていた。ということで『物語シリーズ』としては少々珍しく、理系っぽい世界観となっている。

あと、『しのぶメイル』は時系列が相当ややこしいことになっている。同じ時間帯で『つばさタイガー』で一悶着あったということだよね?

ストーリー

『終物語』というタイトルだけれど、阿良々木暦の原点や、なぜこの数カ月の間に怪異が登場しまくったのかという始まりの部分を深掘りするストーリーだった。

演出

やはり『憑物語』以降は文字を使った演出の仕様が変更されているようだ。『終物語』でも同様の演出が用いられている。そして相変わらず、演出が独創的。

キャラ

ここで老倉育という新たなヒロインが登場。なんと阿良々木暦の幼馴染らしい。個人的にかなり好き。

あとは『終物語』の前半では忍野扇が大活躍。そして明らかに忍野扇が”物語を終わらせようとしている”。『終物語』の下巻や『続・終物語』が楽しみだ。

音楽

音楽のクオリティはまずまず。個人的にガツンと刺さったOPはなかった。強いて言うなら老倉育の『mathemagics』かな。

『終物語(上・中)』の感想

※ネタバレ注意!

『おうぎフォーミュラ』がかなり好き

『終物語』上巻の序章となる『おうぎフォーミュラ』が、個人的にかなり好きだ。

『おうぎフォーミュラ』では、阿良々木暦と忍野扇がとある教室に閉じ込められるところからストーリーが進む。そして文系要素の非常に強い『物語シリーズ』では珍しく、理系チックなストーリーとなっている。これは阿良々木暦と老倉育が”数学”で結ばれているからだと思うけれど、とにかく、これまでの『物語シリーズ』とは雰囲気が異なるのは間違いない。

特に多数決はとても好きだ。たしかに阿良々木暦が言う通り、多数決は間違ったことを真実にできる唯一の方法だ。そういえば阿良々木暦はぼっち生活を貫いていたわけだけれど、その原点がこの多数決にあった。

それと全体的に『終物語』は、ミステリー要素が強い気がする。これまでのツケ(伏線)を回収しにいくストーリーだからだろう。その役目を忍野扇が担っているということなのだと思う。

時系列がかなり厄介

『終物語』の上巻と中巻は、『終物語』というタイトルのくせに『セカンドシーズン』ぐらいの時系列のストーリーが描かれている。

例えば上巻の『そだちロスト』などは、『囮物語』の1週間ぐらい前のお話なので、阿良々木暦が千石撫子とまともに会話することができている。

そして極め付けは『しのぶメイル』。『猫物語(白)』の『つばさタイガー』の裏で「阿良々木暦は別件で忙しい」ということになっていたけど、それは『しのぶタイム(鬼物語)』及び『しのぶメイル』で阿良々木暦が奮闘していたからだ。特に神原駿河は本当に頑張ってた。どちらの方でも活躍してたからね。

これこそが、時系列をグチャグチャにすることで可能になる演出である。『物語シリーズ』の真骨頂ともいえるべきストーリーだ。

神原駿河×忍野忍が良い!

『しのぶメイル』では、神原駿河と忍野忍が初めて対峙する。そして案の定、喧嘩になる。

『物語シリーズ』という作品は、基本的に阿良々木暦を軸にストーリーが進んでいる。そのため阿良々木暦がほぼ全ての登場人物を関わることはあっても、それぞれの登場人物同士で顔を合わせるということが意外に少ない。

例えば神原駿河は直江津高校に所属しているので、阿良々木暦、戦場ヶ原ひたぎ、羽川翼、忍野扇との関わりがあっても、八九寺真宵や千石撫子との関わりは皆無だ。そもそも八九寺真宵は”迷い牛”だから、神原駿河には知覚できないし。『恋物語』に関しては、戦場ヶ原ひたぎは千石撫子に会ったことがないにもかかわらず、脅迫されてしまうのだから面白い。

こんな感じに、ヒロイン同士の駆け引きは、実は意外に深掘りされていない。

ということで『しのぶメイル』で初めて、神原駿河と忍野忍が対峙することになった。よくよく考えてみると各ヒロインは個性が超絶強いから、こんな感じに激しい喧嘩になってしまうことは当然なのである。でも、個人的に神原駿河×忍野忍はすごく良かった。神原駿河が忍野忍をキラキラした目で見ているのも可愛かったけど、やっぱり口論になるシーンは熱かったな。”忍野忍の閉ざされた心を神原駿河がこじ開けた”という感じだ。すごくエモかったし、青春だった。

さいごに

『終物語』も普通に面白かった。やっぱり僕は『物語シリーズ』が好きだなぁ。とりあえず原作は全部読もうと思う。

そして次回作の『暦物語』もしっかり視聴して、ブログにする。

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