こんにちは、てるくんです。
今回は『映画 えんとつ町のプペル』の感想と評価の記事です。
- 『映画 えんとつ町のプペル』を視聴した人
- 『映画 えんとつ町のプペル』に良い印象を持たない人
- 「夢」があるけど妥協しかけている人
ちなみに今回は割とネタバレをするので、未視聴の人は『映画 えんとつ町のプペル』を見てから本記事を読んでください。
「えんとつ町のプペル」の概要
ご存知だとは思いますが、『えんとつ町のプペル』の概要をおさらいしておきます。
あらすじ
信じて、信じて、世界を変えろ。
厚い煙に覆われた“えんとつ町”。煙の向こうに“星”があるなんて誰も想像すらしなかった。一年前、この町でただ一人、紙芝居に託して“星”を語っていたブルーノが突然消えてしまい、人々は海の怪物に食べられてしまったと噂した。ブルーノの息子・ルビッチは、学校を辞めてえんとつ掃除屋として家計を助ける。しかしその後も父の教えを守り“星”を信じ続けていたルビッチは町のみんなに嘘つきと後ろ指をさされ、ひとりぼっちになってしまう。そしてハロウィンの夜、彼の前に奇跡が起きた。ゴミから生まれたゴミ人間・プペルが現れ、のけもの同士、二人は友達となる。そんなある日、巨大なゴミの怪物が海から浮かび上がる。それは父の紙芝居に出てきた、閉ざされたこの世界には存在しないはずの“船”だった。父の話に確信を得たルビッチは、プペルと「星を見つけに行こう」と決意する。しかしこの町の治安を守る異端審問官が二人の計画を阻止するために立ちはだかる。それでも父を信じて、互いを信じあって飛び出した二人が、大冒険の先に見た、えんとつ町に隠された驚きの秘密とは?
出典:『映画 えんとつ町のプペル』公式サイト-STORY-
「えんとつ町のプペル」は絵本原作
『映画 えんとつ町のプペル』は絵本原作です。
キングコング・西野亮廣さんが手掛けたということで話題になりました。
各パートのエキスパートによる完全分業制を用いたことで有名です。
絵本はそこまで資本をかけるコンテンツではありません。
それでも多くの資本を投下して『えんとつ町のプペル』は創られました。
2020年12月の時点で累計発行部数60万部という大ヒット。
そして2020年12月25日に映画が上映スタートします。
西野亮廣の熱い想いが詰まってる
キングコング西野亮廣さんは『えんとつ町のプペル』に異常なほどの熱い想いを詰め込んでいます。
現在は芸人をほぼ引退し、ビジネス界で活躍している西野さん。
絵本を書き始めた当初から「絵本界を変える」と豪語。
そして『映画 えんとつ町のプペル』の製作時には「ディズニーを倒す」と宣言したことが話題に。
誰もが「そんなバカな…」と思ってしまったでしょう。実際に僕も思ってました。
しかし上映してからは大ヒット。あの堀江さんに「西野亮廣に完敗」と言わせたほどです。
「映画 えんとつ町のプペル」は一切の妥協なし
僕は初めての緊急事態宣言の自粛期間にアニメにハマりました。
アニメ歴8ヶ月程度の新参者ですが、合計で150作品ほどは視聴。
『てるくんブログ』でアウトプットもしてるので、クオリティに関してある程度評価もできるかと。
神アニメの共通点は「妥協がない」ことですが、『映画 えんとつ町のプペル』も妥協を一切感じさせません。
作画が高クオリティ
『映画 えんとつ町のプペル』は作画がバケモン。
制作会社は『STUDIO4°C』。
- 『鉄筋コンクリート』
- 『ベルセルク黄金時代編3部作』
- 『海獣の子供』
世界的なアニメ大賞を受賞しまくっているアニメーション制作会社です。
『映画 えんとつ町のプペル』も作画がヤバイ。
キャラデザはもちろんですが、『STUDIO4°C』の強みでもある背景と細かい部分の作り込みが凄い。
作画はアニメの世界に引き込むための重要な要素。
『映画 えんとつ町のプペル』は作画で観る人を物語の中へと引き込んでいきます。
声優の起用が完璧にどハマり
『映画 えんとつ町のプペル』は声優の起用が上手です。
実はアニメ界隈では、芸能人が声優で使われるのをあまりよく思っていない人が多いです。
確かに「天気の子」や「君の名は」は正直微妙でした。
ですが『映画 えんとつ町のプペル』は完璧。
演技が上手だったのはもちろんですが、配役が良かったです。
西野亮廣さんはブルーノ役の立川志の輔さんに何度も頭を下げてお願いしたとのこと。配役にも一切妥協しなかったのです。
曲も素晴らしいし演出も上手
『映画 えんとつ町のプペル』は曲が素晴らしい。
アニメといったらアニソン!
神アニメには必ず神アニソンがあります。
『映画 えんとつ町のプペル』のOP
『映画 えんとつ町のプペル』のOPはHYDEさんの「HALLOWEEN PARTY-プペルver.-」です。
「HALLOWEEN PARTY」自体は、HYDEさんが一時的に結成していたロックバンド「HALLOWEEN JUNK ORCHESTRA」が2012年にリリースしています。
それを『映画 えんとつ町のプペル』がプペルバージョンにリメイクしたのです。
これがOPでダンスと一緒に流れたことで、「設定はハロウィン」なのかと一発で理解。
ダンスの振り付けも一切の妥協がなく、計算され尽くしています。
『映画 えんとつ町のプペル』のED
『映画 えんとつ町のプペル』のEDはロザリーナさんの「えんとつ町のプペル」です。
ロザリーナさんはアニメ「からくりサーカス」のED「マリオネット」も担当していたこともあり、アニメ界では割と馴染み深いです。
2016年に絵本『えんとつ町のプペル」のテーマソングを担当してから人気急上昇。
『映画 えんとつ町のプペル』でも抜擢されています。
作詞・作曲は西野亮廣さん。
『えんとつ町のプペル』の全てを歌詞とメロディーに詰め込んでいます。
マジで神曲。
僕はスタッフロールで泣くことはほとんどないのですが、流石にこれは泣きます。笑
『映画 えんとつ町のプペル』はハロウィンが一つのテーマに。これは「ハロウィン=プペル」の図式を日本に浸透させるための戦略でしょう。
ハロウィンの時期になったら主題歌を街中に流して、「プペルがあったなぁ」と再認識。
金曜ロードショーかなんかで再放送してまた注目を集める。ビジネス面でも巧みです。
演出は現代アニメの王道を貫いてます
演出に関しては現代アニメの王道を貫いています。
盛り上がるところには感動的な曲・メロディーを挿入。
このテンプレートは他のアニメでも多く使われてます。
演出が王道だからこそ、観る人の心にダイレクトにメッセージが届きます。
アニメ界は「プペル」から多くを学ぶべき
アニメ界は『映画 えんとつ町のプペル』から以下のことを学ぶべきです。
- まずは妥協しないこと
- 声優の起用法
- 資金集め
アニメ好きの僕が詳しく紹介します。
妥協しなければ素晴らしい作品は生まれる
深夜アニメ界の一つの問題点。1クールにやるアニメ数が多すぎて質が低くなってる件。
もちろん「京都アニメーション」や「ufotable」のような一切の妥協をしない素晴らしい制作会社もありますが、プロモーション目的の安上がりな制作会社も数多くあります。
質を落としてでも多くのアニメを制作するメリットはどこにあるのでしょう。
多くのアニメファンが高クオリティを求めています。
制作側の事情ではなく、ファンのことを第一に考えてのマーケティング戦略が重要。
ビジネスでは当たり前です。
声優の起用法を見直すべきでは?
アニメ界では基本的に声優が声を担当してますよね。
当たり前っちゃ当たり前なんですけど、それだと新規ファンを多く取り込みづらい現状はあります。
アニメ初心者を深夜アニメの沼に引きずりこむには、芸能人を起用するのも一つの戦略ではないでしょうか。
その場合、もちろん失敗できません。なぜなら、アニメファンの多くは芸能人の起用を認めないからです。
「京アニ」や「ufotable」といった素晴らしい制作会社が「ジブリ」のように突き抜け切れないのは、声優の起用法も理由の一つのはず。
アニメ界は資金繰りが下手くそすぎる
様々なコンテンツがありますが、その中でもアニメ界は資金集めが下手くそです。こんなこと僕でも分かります。
素直にクラファンをしてみたり、サブスクの配信サービスと手を組めばいいだけの話なのですが、「テレビ」の存在が大きな邪魔に。
『映画 えんとつ町のプペル』もクラファンを活用してますね。
深夜アニメの熱烈なファンは制作会社やアニメーターに還元するためにグッズや円盤を買い込みます。
ですが制作費や運送料でマージンを大きく取られるので、利益率がよくないのです。
深夜アニメもクラファンすれば、熱烈なファンの気持ちをしっかり還元させることができるのに。。。
クラファンに手を出せない事情でもあるんですかね。
「映画 えんとつ町のプペル」から学んだこと
『映画 えんとつ町のプペル』のストーリーから学んだことは以下の通りです。
- 下を見ないで夢だけを見て進み続ける
- 世の中の人間は背後世界に囚われているから挑戦者をバカにする
- 夢を手に入れたらみんなに共有する
ネタバレを少し含めながら紹介していきます。
夢を信じて信じて信じ続けろ
『映画 えんとつ町のプペル』では「梯子を登るシーン」が多く登場します。
そのシーンでは主人公のルビッチ(CV.芦田愛菜)が梯子を登るのですが、つい下を見てしまってビビってしまうのです。
そこにルビッチの父・ブルーノ(CV.立川市の輔)やえんとつ掃除屋の人たちは「下を見るな!上を向き続けろ!」と力強くアドバイスします。
目標は高ければ高いほど、いざ振り返ってみたときに失敗を恐れてビビってしまいます。
だからとにかく上(目標・夢)を見続ける(信じ続ける)ことで、恐れることなく前に進み続けることができるのです。
世の中はニーチェの背後世界に囚われている
『映画 えんとつ町のプペル』のえんとつ町では「星」の存在を誰もが否定し、空を見上げることも、夢を信じることも、真実を知ろうとすることも何もかもが禁止されているのです。
「星」を信じ続けてきたルビッチやゴミ人間・プペル(CV.窪田正考)もえんとつ町の人々から激しいバッシングを受けます。
世の中も同じ構図です。
「夢」を追い続けるものがバカにされたり冷やかされたりしますよね。
僕はこれをニーチェの有名な哲学に当てはめました。
ニーチェは背後世界に囚われずに実存主義で超人を目指すべきだとしました。
背後世界とは簡単に例を挙げると「みんながそうだから」といったイメージを持てばいいかと。
現代の日本では学校を卒業したら新卒入社して会社で働くことが当たり前ですよね。でも実は全くそんなことはなくて人間はただ存在しているだけとする実存主義でいうならそんなものは幻想にすぎないのです。
しかし、人々はそれを信じることができず幻想に縛られ続ける、背後世界に囚われ続けて挑戦を諦めてしまうのです。
そんなので楽しい社会なんて作れるわけがない。。
夢を手に入れたら共有する
最終的にルビッチとプペルは「星」の存在を証明することに成功しました。
そして、それを独り占めするのではなく全員に共有したのです。
この考え方がビジネスではとても重要です。
自分だけが利益を独占するのではなく、社会全体がWin-Winになれる。
そんな人生を歩むべきだと『映画 えんとつ町のプペル』はメッセージを残しています。
『映画 えんとつ町のプペル』から行動実行
『映画 えんとつ町のプペル』を見て、「素晴らしい映画だったなぁ」「めちゃくちゃ泣けたなぁ」で終わってしまってはいけません。
僕は『映画 えんとつ町のプペル』を見て「挑戦」することを決意しました。
具体的には以下の「挑戦」をします。
- 新卒入社は絶対しない
- お金に囚われない生活を実践する
- 好きなことだけやってればいいことを証明し、広める
詳しく紹介します。
新卒入社は絶対にしない
僕は2021年1月現在大学3年生。世間ではバリバリの就活生でしょう。
ですが、そもそも僕は就職活動そのものに意味を全く感じることができませんでした。
- 合理的に考えるのであれば、会社は即戦力の人材を獲得するべきでは?
- 4月入社なのになぜ8月ぐらいに内定をもらうシステム?
- 自己分析とか業界研究とかSPI対策とか社会の何に活かせるの?
- そもそもほとんどの仕事はAIで十分な世の中になるよね?
しかし、僕の周りでは「絶対に就職しろ」という大人だらけです。
マジで鬱陶しいです。ストレス溜まります。
大学在学中にプログラミングのようなスキルを学んで即戦力人材として就職するなら全然理解できますけどね。
ポテンシャル採用を求め続ける社会がマジで意味不明。
今までは周りの言葉に流されかけてた僕でしたが、『映画 えんとつ町のプペル』で確信を持てました。
絶対に新卒就職はしません。
お金に囚われない生活を実践する
最近SNSの普及で個人で活躍する人が増えてきて、ビジネス系インフルエンサーというのも登場するようになりました。
しかし、どうやらビジネス系インフルエンサーは「お金をたくさん稼げるようになりますよ」という情報商材をそこそこ高額な金額で販売。
「お金」に目が眩んだ情報弱者が飛びついてしまっているのです。
仮に大金を稼げるようになっても「お金」を基準にして物事を考えるようになるんだろうな。
「お金」が基準になってしまっている世の中ってまさに背後世界そのものですよね。
「お金」なんて背後世界が生み出した一つの幻想にすぎないのに。
だったらまずは僕自身がお金に囚われない生活を実践して背中で見せます。
少なくともまずは僕の周りの人間が変わってくれるはず。
「お金」を基準にしたビジネスをするのではなく「幸せ」を基準にしたビジネスを展開し、それを生活に落とし込みます。
好きなことをやればいいことを証明する
これからはAIが人間の代わりに働いてくれる時代、お金を産み続けることができる時代です。
ベーシックインカムのような形で何もしなくても最低限の生活を営めるようになるでしょう。
でも実のところ2021年1月現在でも好きなことだけやってるだけで生活できると思うんですよね。
キーワードは「生産」。
僕はアニメやミニマリズム、VRが大好きなのでそれをひたすら情報発信して生産していきます。
そしてそれだけで生活できるようにして、好きなことだけで生きていけることを証明して共有します。
『映画 えんとつ町のプペル』のまとめ
それでは改めて本記事をまとめていきます。
- 『映画 えんとつ町のプペル』は「挑戦する人が笑われる世界を終わらせにきた」西野亮廣の神アニメ映画
- 『映画 えんとつ町のプペル』は現代社会に強い問題提起をすると共に、挑戦する人を全力で応援する神アニメ映画
- 『映画 えんとつ町のプペル』はおそらく僕の人生のターニングポイントになるでしょう
こんな感じです。
『映画 えんとつ町のプペル』が人生のターニングポイントになれるように、これから挑戦していきます。
絶対にやってやる。