RE-MAIN(リメイン)評価:感想→チームメイトとの絆を描いた名作

星島てる
アニメ好きの20代。ライターで生活費を稼ぎながら、アニメ聖地の旅に出ている者です。アニメ作品の視聴数は600作品以上。

今回は『RE-MAIN(以下、リメイン)』について語っていく。『リメイン』はアニメ制作会社MAPPAによるアニメオリジナル作品だ。2021年夏クールのノイタミナ枠で放送された。

ちなみにMAPPAは同じクールに『平穏世代の韋駄天達』も制作している。

目次

『リメイン』の感想

感想①:作画は最高

MAPPA制作ということで、『リメイン』は作画が良い。『リメイン』は水球をテーマにしており、水の描写が爽やかで綺麗、複雑なキャラの動きも安定して描かれている。流石MAPPAという感じ。

特に、水球をプレイしている際の、視点が上下にぐらつく描写がとてもリアルだ。選手が水の中で浮き沈みしている感じを描いているのだろう。これが見事に表現されている。見ているこちらが水球をプレイしているみたいな錯覚に陥る。

それとOPの作画も非常に良かった。サビパートでは各キャラが水球をプレイするシーンが映し出される。これがとにかく美しい。やはり、MAPPAの作画は最高だ。

感想②:チームスポーツの葛藤を描く

『リメイン』はチームスポーツの葛藤を描いている。チームスポーツ、特に高校スポーツにおいて、チームワークは重要な要素だ。しかしそれと同じくらい、個の力も重要な要素である。
例をあげるなら『MAJOR』の茂野吾郎なんかそうだろう。吾郎はチームワークを大事にする人間でもあるが、やはり、絶対的エースとしてチームを引っ張っている。
高校スポーツでは、絶対的エースが1人でもいれば何とかなる節がある。この辺を深堀りしているのが『リメイン』だ。

主人公の清水みなとは記憶を失ってしまい、中学生の時の穏やかな性格となった。しかし、みなとは記憶を失う前は絶対的エースで超エゴイスト。チームメイトに厳しく当たり、チームプレイもみなと中心で回していた。確かに勝利を追求するのであれば、エースのゴリ押しでもOKではあるが…。ここが『リメイン』の肝となる。

感想③:なんだかんだで良かったね

そしてなんと、みなとはエゴイストだった頃の記憶を取り戻すことに成功した。しかしその代わりに、穏やかだったみなとの記憶が消えてしまう。だが、エゴイスト状態のみなとは、仲間を通じて徐々にチームワークの重要性に気づき始めていく。みたいな感じで終盤のストーリーが進む。

思えば、記憶喪失を2回起こすのは、ストーリー的にはナンセンスなはずだ。僕も2回目の記憶喪失を見ていた時に「これラスト大丈夫なのかな…」と思ったりした。しかし、想像以上のストーリー展開となり、ジーンとくるシーンもあった。エゴイストだったあのみなとが、最後の最後で”あいつ”にパスを出すなんて…。

なんだかんだで文句なしのストーリーとなった。

『リメイン』の評価

作画85点
世界観・設定80点
ストーリー80点
演出80点
キャラ75点
音楽80点

作画

作画はトップレベル。水球のシーンはとても良かった。

世界観・設定

水球をテーマにしている時点で勝ちな気がする。笑

ストーリー

ストーリー構成も良い。ラストとか良い感じだった。

演出

演出はあともうひと頑張りしていれば泣けた。

キャラ

女性向けのキャラだろうが、男性の僕にも魅力的に見えた。1クールで終わるのがもったいないぐらい。

音楽

OP・EDはどちらも良かった。特にEDの入りが好き。

さいごに

あれだけ綺麗な終わり方だったので『リメイン』の2期制作はないとは思う。ただ、あまりにも収益が伸びたら2期制作もあり得るかもしれない。ここは購買欲の強い女性ファンに頑張ってもらうとしよう。

やはりMAPPAが描くマイナー系のジャンルの作品はめちゃくちゃ面白い。よりMAPPA作品が好きになってしまった。

この記事をシェア
目次