今回は『精霊幻想記』について語っていく。『精霊幻想記』は小説家になろうで2014年から2020年まで連載されていたライトノベルだ。現在はHJ文庫で刊行されている。2021年9月時点では累計発行部数が200万部を突破している。
これが2021年夏クールにアニメ化される。アニメ制作会社はトムス・エンタテインメントだ。
『精霊幻想記』の感想
感想①:とにかく普通
『精霊幻想記』はとにかく普通だった。普通の異世界系としか言いようがない。少し違う点を挙げるなら精霊魔法を得意とするぐらいで、結局精霊魔法も魔法なわけなので大した差別化にはならない。
『精霊幻想記』の作品そのものが悪いわけではなく、メディアミックスしたタイミングが悪かった。もう少し早くメディアミックスしていれば、もう少し勢いを強くできたかもしれない。今の異世界全盛の時代の中では『精霊幻想記』は霞んでしまう。
アニメとしてのクオリティもとにかく普通だった。アニメ制作会社のトムス・エンタテインメントはとにかく普通のクオリティで提供するイメージがある。『精霊幻想記』はそのイメージ通りのクオリティとなった。
感想②:クラファンを実施していたけど…
『精霊幻想記』はTVアニメで初めてクラウドファンディングを実施した。僕が注目している、アニメファンドというクラウドファンディングサイトを活用したようだ。
だが、このクラファンが何とも言えない。僕としてはクラファンで集めたお金はそのまま制作費に回してもらって作品のクオリティ向上、またはアニメーターの待遇改善に使って欲しい。しかし、『精霊幻想記』のクラファンの資金のほとんどはグッズ制作に回されていた。これではクラファンをやった意味がないではないか。
結局アニメファンの多くはグッズという還元のためのクラファンだと思っているが、クラファンの本質はそこではない。クラファンの仕組みを活用すれば、アニメ業界全体のスリム化を図ることだって可能なのに…。まあ、アニメ業界がまともなクラファンの使い方をするようになるのにはもう少し時間がかかるだろう。
『精霊幻想記』の評価
作画 | 50点 |
世界観・設定 | 50点 |
ストーリー | 55点 |
演出 | 50点 |
キャラ | 60点 |
音楽 | 50点 |
作画
作画は普通。
世界観・設定
世界観もよくあるやつ。
ストーリー
ストーリーもよくあるやつ。
演出
演出も普通。
キャラ
キャラも普通。ヒロインがちょっと可愛い。
音楽
音楽も特に印象に残らず普通。
さいごに
『精霊幻想記』は2期制作を匂わせる終わり方となった。売り上げ次第では十分2期制作もあり得る。その時はまたクラウドファンディングを実施するのだろうか。『えんとつ町のプペル』や『クドわふたー』のような大規模なクラファンであれば、資金調達として有効なのだが…。アニメ業界のクラファンに考えさせられた作品だった。