今回は『先輩がうざい後輩の話』について語っていく。Twitter上で連載されていたWeb漫画が原作となっている。僕も中高生の頃、Twitterで読んでいたのを覚えている。そして現在は一迅社によって書籍化中だ。
これが2021年秋クールにアニメ化される。アニメ制作会社は動画工房だ。
『先輩がうざい後輩の話』の感想
ネタバレしないので未視聴の方でも問題ありません!
感想①:動画工房が復活!
動画工房といえば、萌え要素の強い作品に定評のあるアニメ制作会社だ。これまでに『うまるちゃん』や『NEW GAME』のような人気作を数多く手掛けてきている。
そんな中2021年に事件が起きる。動画工房が制作した『おさまけ』が炎上したのだ。制作スケジュールが短すぎたのか、作画崩壊連発。僕も半分以上ネタアニメとして視聴していた。
こんな背景があったので、『先輩がうざい後輩の話』にも不安の声が出る。しかし、そんな不安を綺麗さっぱり消し去ってしまうぐらいクオリティが高かった。
特に第1話『お互いの歩幅』のラストに挿入されたOP『アノーイング!さんさんウィーク!』に関しては、もはや感動した。曲が良いのはもちろんのこと、映像の質が高く、こだわりを感じることができたからだ。『おさまけ』のOPが酷かったから尚更ね。
おかげさまで『先輩がうざい後輩の話』ではOPを一回もスキップすることなく視聴できた。
感想②:2021年でNo.1のOP
2021年は豊作の年で、それに比例するように素晴らしいアニソンが何曲も生まれた。その中でも『アノーイング!さんさんウィーク!』は個人的にNo.1だ。
先ほど述べた通り、動画工房の復活を感じさせるクオリティだったことも理由の1つ。しかしそれ以上に、この”電波”な感じが最高に良い。
最近は『弱キャラ友崎くん』の『人生イージー?』、『ウマ娘』の『うまぴょい伝説』、『蜘蛛ですが、なにか?』の『がんばれ!蜘蛛子さんのテーマ』など、電波ソングが数多く生まれた。その中でも『アノーイング!さんさんウィーク!』が良い理由は、メリハリにある。
まず、サビとAメロBメロのメリハリがいい。サビではとことん盛り上がり、AメロBメロでは落ち着きながらも萌えを感じさせる。
そして各パートのメロディーの中でもメリハリがある。電波ソングではセリフ調の歌詞が設けられることが多い。そして『アノーイング!さんさんウィーク!』ではセリフ調の歌詞がタメとして用いられる。それが楽曲全体のメリハリに繋がっているのだ。
『先輩がうざい後輩の話』の評価
作画 | 85点 |
世界観・設定 | 83点 |
ストーリー | 80点 |
演出 | 85点 |
キャラ | 88点 |
音楽 | 85点 |
作画
作画は萌えを感じさせる。どこか京アニチックな雰囲気も感じた。細かい部分も動きがあったので、その分、可愛らしさが増した。
世界観・設定
社会人の設定となっている。その中でもキャラの立ち位置や人間関係図がよくできている。五十嵐双葉(CV.楠木ともり)と武田晴海(CV.武内駿輔)のメインの2人だけでなく、桜井桃子(CV.早見沙織)と風間蒼太(CV.土田玲央)の立ち位置が良い。
ストーリー
飽きずに楽しめるぐらいにテンポが良いストーリーだった。ほのぼのとしつつも、コメディ展開が笑える。
演出
ラブコメらしいキュンキュンさせる演出が印象的だった。それと女性キャラがやたら可愛い。
キャラ
五十嵐双葉と桜井桃子が圧倒的に可愛い。しかしそれだけでなく、武田晴海や風間くんも面白いのが良い。特に風間くんは個人的にツボだ。
音楽
先ほど語らせてもらったOPはもちろんのこと、堀江由衣が歌うEDの『虹が架かるまでの話』も素晴らしい。
さいごに
『先輩がうざい後輩の話』は文句なしの大成功といって良いだろう。やはり動画工房は漫画原作のアニメ化に強い印象がある。
注目度を見ても、2期制作はかなり濃厚だ。続編制作を気長に待とうと思う。