シャドーハウス(TVアニメ)評価:感想→CloverWorksのセンスが光る

今回は『シャドーハウス』について語っていく。『シャドーハウス』の原作はヤングジャンプで連載されている漫画だ。それが2021年春クールで放送された。アニメ制作会社はCloverWorksとなっている。ダークファンタジー系で最も注目されている作品だろう。

目次

『シャドーハウス』の感想

感想①:CloverWorksの雰囲気作りが神

『シャドーハウス』はCloverWorksが制作している。CloverWorksはアニプレックスの子会社ということで、A-1 Picturesと並ぶ高クオリティ作品を量産するアニメ制作会社のイメージがある。個人的にはA-1 PicturesよりもCloverWroksの方が好きだ。『シャドーハウス』でもCloverWorksの良さがしっかり発揮されている。

『シャドーハウス』はとてもネガティブな印象がある一方で、各登場人物にイメージカラーのようなものがある。そしてその色彩感覚がとても優れていて、コントラストがしっかり分かれているのだ。
『シャドーハウス』をアニメ制作したのがCloverWorksで本当に良かった。これがA-1 Picturesだったらまた違った印象になってしまっただろうし、もっと”格下”のアニメ制作会社だったら全然人気でなかったと思う。流石ヤングジャンプ、アニメ制作にはしっかり力を入れてくる。

感想②:楽曲のセンスが良い

『シャドーハウス』は楽曲のセンスに非常に優れている。

まずはOP。OPテーマは『a hollow shadow』なのだが、なんと驚くことに歌詞が存在しないのだ。しかし、メロディーだけで『シャドーハウス』の世界観を完璧に演出している。というか歌詞があったら邪魔になるんじゃないか、ぐらいのレベルのメロディー。今まででもこういうOPがあっても良かったはずだったが、音楽会社の利権もあるので難しかったのだろう。『シャドーハウス』の場合、アニプレックス(ソニー・ミュージックの子会社でもある)が大きな影響力を持っているかと思うので、音楽に関しては色々やりやすい部分があったのだろう。

そしてEDテーマはReoNaの『ないない』。これも尖りまくりの楽曲となっている。ダークな雰囲気に包まれたメロディーだし、タイトルの『ないない』っていうのもホラーな雰囲気がある。ReoNaらしくない楽曲ではあるものの、バリエーションの豊富さを感じさせる声質だった。

感想③:続きが気になるストーリー・設定

『シャドーハウス』の最大の魅力はサスペンス調のストーリー・設定にある。物語開始段階から不可解なことが多く、少しずつ『シャドーハウス』の謎を解き明かしながらストーリーが進んでいく。TVアニメ1期の段階ではシャドーハウスの人形が半誘拐・洗脳のような方法で作られていたことが発覚するのだが、まだまだ謎は多い。特に『シャドーハウス』の設立経緯は非常に気になるし、エミリコたちが無事に生きていけるのかどうかも気になるところだ。ぜひTVアニメ2期を制作してほしいと思う。

『シャドーハウス』の評価

作画85点
世界観・設定80点
ストーリー70点
演出85点
キャラ75点
音楽85点

作画

現代アニメの中でもトップクラスの作画。原作のキャラデザを踏襲しつつも、綺麗に整えている。

世界観・設定

オリジナリティ溢れる世界観が良い。シャドーハウスにどんな仕組みがあるのかワクワクする。

ストーリー

なんだかんだで王道のストーリーで続きが気になる内容ではある。流石ジャンプ作品。

演出

ダークな雰囲気作りが最高だった。

キャラ

それぞれのキャラの個性がしっかり反映されている。

音楽

OP・ED、どちらもセンス抜群だ。シャドーハウスにピッタリ過ぎる。

さいごに

『シャドーハウス』の原作はそこまで注目されてはいなかったと思うが、TVアニメ制作にはしっかり力が入っていた。この点については流石ジャンプ作品といった感じ。マガジン作品やサンデー作品も見習ってほしいところなのだが、僕のような一般的なファンには到底わからない実態でもあるのだろうか。この辺についても深堀りできればと思う。

いずれにしても『シャドーハウス』の2期制作は実現してほしい。ジャンプ作品だから期待はできそうだ。

『シャドーハウス』の2期制作が決まったらしい(本記事を執筆した日に決まった笑)。2期制作されないわけがない。それだけ素晴らしいクオリティだった。2期にも期待だ。

この記事をシェア
目次