SSSS.GRIDMAN(グリッドマン)評価:感想→ギミック満載の激アツアニメ

今回は『SSSS.GRIDMAN(以下、グリッドマン)』について語っていく。
『グリッドマン』は2018年秋クールに放送された。2018年秋クールは超豊作クールだったのだが、『グリッドマン』はダークホースとして活躍していた。円盤売上も1巻が1万枚を超える大ヒット。高評価の作品だ。

目次

『グリッドマン』の感想

感想①:特撮とアニメの融合

『グリッドマン』は『電光超人グリッドマン』という特撮が原作となっている。1993年に放送している。現代アニメ好きには、ほとんど馴染みのない作品だろう。

一方で『グリッドマン』のアニメは素晴らしかった。ストーリー進行や演出のベースは、ヒーローものやロボットものに近い。それに加えて、現代アニメの要素がミックスされている。
僕もメッチャクチャ久しぶりに、ロボットもの作品としてアニメを見ることができた。幼稚園のころに感じていたワクワク感を少し思い出した。しかも、現代アニメのキャラデザが施された可愛いキャラクターも登場する。日常シーンも大満足だ。

特撮とアニメの融合はこれからも一定のニーズがあるだろう。男性でロボットものにワクワクする人は、やはり多い。僕はロボットものに完全にのめり込めていないのだが、『エヴァ』シリーズや『コードギアス』、そして『グリッドマン』を通じて面白さを理解してきた。

やはりロボットものは熱い!ワクワクする!

感想②:原作ファンとアニメ好きが楽しめるギミックが満載

『グリッドマン』では原作の設定や世界観が再利用されている。そして、原作のストーリーに関連するシーンも見受けられた。僕は『グリッドマン』の原作を視聴していないので、なんともいえなかった。だが、原作ファンからしたら、たまらないことだろう。

また、アニメ好きが楽しめるギミックも満載だった。小学生でも見れるようなロボットものなので、単純なストーリーかと思っていた。だが、意外にそうでもない。むしろ現代アニメらしくギミックが満載で、伏線を残すシーンも多かった。特に最終回は抽象的な表現となっていて、視聴者目線でも考えさせられる内容だった。

感想③:一応少し解説してみます

所々、不可解なシーンがあったので、僕なりに解説していこうと思う。

まず、ラストシーンの現実世界の女の子についてだ。これは大方の予想通り、新条アカネ(CV.上田麗奈)なのだろう。つまりあの現実世界が、新条アカネが住んでいる世界だったということだろう。ちなみにあの後の続きっぽいのが、『グリッドマン』OPのMVにあるので気になる方は視聴してみてほしい。→動画はこちら

次になぜグリッドマン(CV.緑川光)が、響裕太(CV.広瀬裕也)の中に入ったのか、という点だ。『グリッドマン』の世界は新条アカネが作り出したもので、この世界の人間は新条アカネのことを一番好きになるように設定されている。
だが、なぜか響裕太だけは違った。そう、宝多六花(CV.宮本侑芽)に恋していたのだ。第1話が始まる前、つまり記憶喪失になる前に、響裕太は宝多六花に告白していたのだろう。それによって新条アカネが作り出した世界において、響裕太がイレギュラーな存在であることが確定した。そこにグリッドマンが入り込み、響裕太は記憶喪失になってしまったのだ。

最後にボラー(CV.悠木碧)についてだ。ボラーはグリッドマンの味方、新世紀中学生、ツインテールのやつだ。俺口調とはいえ、身長も小さいし、ツインテールだし、声優も悠木碧だから、ボクっ娘系ならぬオレっ娘系かと思っていたが、ガッツリ男の子だった。ボラー推しだった人もいたと思うが、ボラーは男の子だ。おとなしく、六花やアカネに移ろう。

『グリッドマン』の評価

ここでは『グリッドマン』のアニメとしてのクオリティについて、私見たっぷりに評価していく。

作画85点
世界観・設定85点
ストーリー90点
演出80点
キャラ85点
音楽85点

作画

現代アニメ風な作画。ロボットものということで、デジタルな表現も交えながらだった。戦闘シーンの作画もいい。使いまわしも多いのだが、それが逆にいい。

世界観・設定

世界観・設定はかなりわかりやすい。視聴者に考えさせるような設定だったと思うが、ちょうどいい難易度で、理解しやすかった。

ストーリー

ストーリーはかなり評価が高いと思う。1クールという短い時間の中で、フルに尺を活用することが出来ていた。スムーズに視聴することが出来た。

演出

戦闘シーンで熱い場面になったときに流れるOPは、超王道展開だ。それに加えて、合唱曲を流す演出も秀逸。中学・高校の時を思い出しながら視聴することができた。

キャラ

キャラは非常に魅力的。メインのキャラクターはもちろんのこと、サブキャラの個性もしっかり表現されていた。ロボットものらしく、悪役もいいキャラしてた。

音楽

OP・EDはどちらも良曲。OPに関しては、メロディーと歌詞がめちゃくちゃの質が高すぎる。

さいごに

『グリッドマン』はロボットアニメが苦手な人にもオススメできる文句なしの良作だ。1クールであっさり見ることができる。しかもキャラがめちゃくちゃ可愛い。僕はアカネに惚れてしまった。僕の中のキャラランキングでもかなり上位に食い込んでくるだろう。
もしかしたら、幅広い世代の人にも楽しめる作品なのかもしれない。いずれにしても、男性の方に対しては気軽にオススメできる作品だ。『グリッドマン』シリーズの次回作『ダイナゼノン』に期待だ。

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