結城友奈は勇者である -結城友奈の章- (ゆゆゆ1期)評価:感想

星島てる
アニメ好きの20代。ライターで生活費を稼ぎながら、アニメ聖地の旅に出ている者です。アニメ作品の視聴数は600作品以上。

今回は『結城友奈は勇者である -結城友奈の章-(以下、ゆゆゆ1期)』について語っていく。『ゆゆゆ1期』は2014年秋クールに放送された。アニメ制作はStudio五組が担当している。

目次

『ゆゆゆ1期』の感想

感想①:ほのぼの系かと思ったら鬱アニメ

『ゆゆゆ1期』はほのぼの系のようなキャラデザをしているが、内容は結構残酷なものだった。『まどマギ』のようなストーリー構成になっている。ただ、『まどマギ』よりも残酷だと思うのは、身体欠如という罰則があることだ。例えば、主人公の結城友奈は勇者になる代償に味覚を失ってしまう。もっと残酷だったのは、歌手を目指していた犬吠埼樹は代償として声を失ってしまう。

ただただ死亡するよりも、身体欠如というか生き殺しみたいな状態になるほうが残酷だと思う。死んだほうがマシみたいに思えてしまうのだ。それでも『ゆゆゆ1期』の登場人物はまさに「勇者」のようにポジティブに物事を進めていく。僕はこういうタイプの作品ではあまり心に響かないのだけれども、好みの人も多かったのだろうと思う。

感想②:まどマギとの違いは?

こんなストーリーをしているので『ゆゆゆ1期』は当然『まどマギ』と比べられる。『まどマギ』の違いとしては魔法少女が勇者に置き換わっている点、それと日本の神道をモチーフにしている点が挙げられるだろう。

魔法少女も勇者もどちらも変わらない気がするが、先程述べたとおり勇気がある者が勇者なわけで、登場人物達は勇気ある選択を取り続ける。どんな代償を受けてしまってもだ。また、『まどマギ』はハッピーエンドなのかバッドエンドなのかよく分からない終わり方だったが、『ゆゆゆ1期』はひとまずハッピーエンドということでいいだろう。

世界観としては『ゆゆゆ1期』は神道がモチーフになっている。神道ということで当然宗教的な考え方に基づいており、勇者達が崇められているシーンはあまりにも不気味だった。『まどマギ』は基本的に孤独な戦いでそれはそれで辛いものがあるのだけれども、『ゆゆゆ1期』みたいに生贄的な扱いをされるのも中々辛い。

感想③:面白く見れる順番があったらしい

『ゆゆゆ』はTVアニメ1期である『結城友奈は勇者である -結城友奈の章-』と、TVアニメ2期にあたる『結城友奈は勇者である -鷲尾須美の章-/-勇者の章-(以下、ゆゆゆ2期)』がある。ということで僕は普通にTVアニメ1期を見てからTVアニメ2期を見ることにした。

だが、どうも『ゆゆゆ』には面白く見れる順番があるらしいのだ。以下の順番だ。

  1. 2期1話
  2. 1期1話、2話
  3. 2期2話
  4. 1期3話、4話
  5. 2期3話、4話
  6. 1期5話、6話、7話
  7. 2期5話、6話
  8. 1期8話以降
  9. 2期7話以降

これは複雑すぎるでしょ。。。

なぜこんな順番になるのかというと、『ゆゆゆ2期』の前半パートにあたる『鷲尾須美の章』の原作コミックが『ゆゆゆ1期』の放送時に同時連載されていたからだ。だからコアなファンは『鷲尾須美の章』を読みながら『ゆゆゆ1期』を視聴したとのこと。そしてこの順番で見るのがベストになるようにストーリーも設計されているらしいのだ。

だから一番面白く見れる方法は上記の順番ということになるらしい。とはいったものの、放送順でも楽しめるとのことのなので、僕は気にしないことにする。

『ゆゆゆ1期』の評価

作画80点
世界観・設定85点
ストーリー75点
演出75点
キャラ75点
音楽75点

作画

2014年制作の中でもかなり安定していた作画だったと思う。戦闘シーンも丁寧に表現されている印象だ。

世界観・設定

世界観・設定はいろいろな要素が混ざりすぎているのだが、個人的には面白く感じられた。もう少し神道の文化を推しても良かったと思う。

ストーリー

僕はアニメを見るときになるべく感情移入することもあり、マジで鬱になりかけた。鬱系が好きなのであればOKかもしれない。

演出

演出はあまり印象に残っていない。『まどマギ』との差はここにあるかもしれない。

キャラ

推しになれそうなキャラはいなかった。キャラデザは悪くないと思うのだが、僕の好みには合わなかった。

音楽

OPもEDは普通。マジで普通。

さいごに

先程も述べたが、『ゆゆゆ』にはTVアニメ2期が制作されている。円盤売上がかなり好調なのだ。僕個人としては「売れ過ぎでは?」と思っているのだが、おそらくファンの密度が濃いのだと思う。多くの人に知られているわけではないけど、お金を落としてくれるファンの密度が多いってことだ。こういうタイプの作品は無理してプロモーションする必要はないので、ビジネス的にもやりやすいと思う。

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