魔法少女まどか☆マギカ(まどマギ)評価:感想→社会現象の鬱アニメ

今回は『魔法少女まどか☆マギカ(以下、まどマギ)』について語っていく。『まどマギ』はアニメ制作会社のシャフトによるアニメオリジナル作品だ。アニメ界でも有名なクリエイターである新房昭之が監督を努めている。また、『まどマギ』は視聴者の予想を大きく裏切るストーリー構成で社会現象を引き起こしている。現在でも固定ファンがいるほどのカルト的アニメだ。

目次

『まどマギ』の感想

感想①:ぶっちゃけハマりきれなかった

実を言うと、『まどマギ』にハマり切ることが出来なかった。理由は明確で想像以上に鬱要素が強かったからだ。僕はある程度鬱要素が入ったアニメを好きなつもりなのだけれども、『まどマギ』はダメだった。特にさやかとかほんとに可哀想だと思う。ずっと想い続けて世話し続けた幼馴染とは失恋するし、きゅうべえに騙されるし、無残に殺されちゃうし、さやかにだけ鬱要素が詰まりに詰まっている。僕はメンタルに自信があるつもりだったけどこれは耐えられなかった。
それとシャフトが作り出す雰囲気は好きなのだけれども、キャラデザはちょっと微妙だった。どうやったら『まどマギ』のキャラを推しにできるのか理解不能なレベル。笑

ただ、僕は本記事執筆段階でTVアニメ版の『まどマギ』しか視聴していない。これから劇場版3作を見る予定なので、それ次第ではハマれるようにはなると思う。

感想②:リアルタイムに見るべき作品

『まどマギ』はリアルタイムに見るべき作品だったのだと思う。第3話でマミが無残に食べられてしまう「マミる」は、ネット界では超有名なので知っていた。これを何も知らない状態で見ることが出来たら、評価は大きく変わってくると思う。リアルタイムで見れた人はどれだけ幸せなのだろう。
それと先ほど説明したとおり、『まどマギ』は想像以上に鬱要素が強い。特に、作品に感情移入しようと試みる僕のような人だとマジで鬱になってしまう。だからこそ1週間に1回ペースが望ましいのだと思う。3ヶ月かけてじっくり見ることによって、神回とも言われる第10話を存分に楽しむことが出来ていたのだろう。

第10話はほむらの真実を知ることが出来る回でもあり、OPの『コネクト』の歌詞の意味を知ることが出来る回でもあった。シャフトは『化物語』でもEDの『君の知らない物語』の歌詞とリンクした最終回を制作している。しかしどちらも狙ったものではないらしく、たまたまアニメとリンクする曲ができてしまい、それを演出に組み込んだそうだ。

感想③:エセまどマギがあまり出現しなかった

魔法少女という概念を大きく変えた作品となり、アニメ界に大きな影響を与えることになる。僕はあまりプリキュアとか見ないのだけれども、プリキュアも多少は『まどマギ』を意識するようになったのだと思う。ただ思っていたよりも『エセまどマギ』みたいなのは登場しなかった。『結城友奈は勇者である』は『まどマギ』に似たストーリー構成で話題になってはいたけれど、それ以外に『まどマギ』の影響を受けた作品は中々登場しなかった。

『まどマギ』ほど、視聴者の予想を大きく裏切る作品は連続して制作しづらいのだろう。『結城友奈は勇者である』でもそうだったけれど、『まどマギもどき』みたいなレッテルを貼られるからだ。それほど『まどマギ』はアニメ界に大きな爪痕を残したのだと思う。
思えば深夜アニメに一切興味がなかった当時小学生の僕も『まどマギ』を知っていたぐらいだから、やっぱりすごかったのだと思う。

『まどマギ』の評価

作画90点
世界観・設定95点
ストーリー90点
演出90点
キャラ80点
音楽90点

作画

作画は常に全力投球な感じでシャフトらしくて良かった。たまにキャラデザが大きく崩れたりしたのだけれども、あれはわざとなのかな?

世界観・設定

シャフトが作り出す世界観はやっぱりすごい。所々に芸術性を練り込んでくるので見ていて飽きない。ジャンルで言うとある意味セカイ系なのかもしれない。

ストーリー

最初から最後まで完璧な構成だった思う。いわゆる起承転結みたいなのもしっかりあったので、見ていて飽きなかった。

演出

シャフトらしさ全開の癖のある演出はもちろんのこと、第10話のラストの演出はベタなのだけれどもそれが逆に良かった。

キャラ

キャラは正直なところあまりハマれなかった。

音楽

『まどマギ』のOPでもある『コネクト』は誰もが知っている名曲だ。『俺妹』で大ブレイクしたClariSを起用したのも高ポイント。

さいごに

僕はマイナーなアニメでも最後までしっかり見るぐらいアニメに対しては甘い人間なのだけれども、『まどマギ』にはなぜかハマれなかった。自分の中で期待値を上げすぎていたのかもしれない。ただ、劇場版3作をまだ見ていないので、これら次第では評価が変わるかもしれない。楽しみにしながらも、時間ができたときに視聴しようと思う。

(追記)劇場版を見て、評価がガラッと変わりましたので、ぜひ以下の記事も読んでみてください。

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