美少年探偵団(TVアニメ1期)評価:感想→実は青春群像劇だった名作

星島てる
アニメ好きの20代。ライターで生活費を稼ぎながら、アニメ聖地の旅に出ている者です。アニメ作品の視聴数は600作品以上。

今回は『美少年探偵団』のTVアニメ1期について語っていく。『美少年探偵団』は西尾維新の『美少年シリーズ』の作品だ。『美少年シリーズ』は2015年から2021年の間、講談社タイガで刊行された。それが2021年夏クールにアニメ放送された。アニメ制作会社はシャフト。西尾維新の代表作の『物語シリーズ』と同じ制作会社だ。

目次

『美少年探偵団』の感想

感想①:OPのダンスにハマる

『美少年探偵団』において、僕が何よりも評価するのはOPだ。『美少年探偵団』は音楽制作をアニプレックスが担当している。ということでアニプレックスの親会社のソニーミュージックのアーティストを出すことが可能だ。『美少年探偵団』ではsumikaがOPを担当した。タイトルは『Shake & Shake』

sumikaといえばパレード調なメロディーが特徴だ。『Shake & Shake』も例外ではない。アップテンポなメロディーで、特にサビの盛り上がりが凄まじい。このサビに合わせ、登場人物たちがダンスを披露する。このダンスのクオリティも凄まじい。

思えばここ最近のアニメのダンスシーンは3DCGが使われることがほとんどだった。だがシャフトがそんな妥協をするはずがない。手書きでしっかりと描ききっている。このダンスシーンの中毒性は凄まじいので、OPスキップして見れていない人は絶対に見たほうが良い。

感想②:実は青春群像劇だった

西尾維新といえば独特過ぎる文体や演出が特徴なのだが、ストーリーのメッセージ自体は非常にシンプルなものが多い。『美少年探偵団』に関してはなんだかんだで青春がテーマだったように思える。これは終盤のストーリーを見ていてよく分かる。

『美少年探偵団』の登場人物のほとんどは中学生(あんな大人っぽいのに…笑)。その若気の至りが『美少年探偵団』によって表現されている。もちろんいつか大人になるわけなので、ずっと子供の遊びをしているわけにはいかない。だが、いざ過去を思い返した時に「あの時は最高だったな」と思えるか「あの時は時間を無駄にしてたな」と思うかでは全く違う。
これが『美少年探偵団』の終盤の『D坂の美少年』で描かれている。彼らは「あの時は最高だった」と思えるために、青春を謳歌する。だから彼らは美しいのだ。

といった感じに、なんだかんだで青春を感じさせるストーリーだった。西尾維新、天才すぎる。

『美少年探偵団』の評価

作画83点
世界観・設定85点
ストーリー80点
演出85点
キャラ75点
音楽80点

作画

流石はシャフト。作画は完璧だった。

世界観・設定

世界観・設定も最高。西尾維新×シャフトのタッグは強すぎる。

ストーリー

アニメ化するにあたってかなり圧縮されている印象があったが、全体のストーリーは良かった。

演出

シャフトって感じの演出だらけ。

キャラ

僕は男性なので何とも言えないが、個性豊かなキャラだったと思う。

音楽

OPが良すぎた。登場人物のダンスも合わせ、めちゃくちゃアガる。

さいごに

最終回ラストで「(続)」の文字が出てきたので、『美少年探偵団』の続編制作は濃厚だ。おそらく2期が制作されるのだろう。原作は全12巻、1期は原作6巻までをアニメ化しているので、順当に行けば2期でラストまでいけそうだ。

女性向けの作品ではあるが、アニメのクオリティが非常に高いため、男性でも楽しめる作品になっている。まだ未視聴の方はぜひ見て欲しい。

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