今回は『エウレカセブンAO』について語っていく。TVアニメとしては2005年に放送された『交響詩篇エウレカセブン』から7年ぶり。2012年に『エウレカセブンAO』が放送された。アニメ制作会社はボンズだ。
『エウレカセブンAO』の感想
ネタバレしているので、未視聴の方はご注意を!
感想①:独立がテーマになっている
TVアニメの『交響詩篇エウレカセブン』は、軍・世界に対する反乱分子(月光号)という要素があった。そして今回の『エウレカセブンAO』では、”独立”の要素がある。
『エウレカセブンAO』は実際の地球がモチーフになっている。その地球では沖縄が完全独立を目指し、色々と行動していた。
そして主人公のフカイ・アオ(CV.本城雄太郎)は、ある意味、親からの独立がテーマになっていた。最初は母親のエウレカ(CV.名塚佳織)に執着していたものの、そこから独立することで、自分が欲しいものを掴み取ることができたのだ。
そのほかにも”独立”をテーマにした設定がいっぱいある。『エウレカセブンAO』は、あまり良い評価ではないが、”独立”という部分に注目してみると面白く見れると思う。
感想②:ねだりまくりの人間がいっぱい
『交響詩篇エウレカセブン』といえば、「ねだるな、勝ち取れ、さすれば与えられん」という名言だろう。そう考えると、『エウレカセブンAO』では”ねだる側の人間”がたくさんいたように思える。
その代表例がトゥルース(CV.井上和彦)とエレナ・ピープルズ(CV.小見川千明)だ。
トゥルースは世界の真実を探し求めるために、エレナは自分がいた世界に戻るために、世界そのものを否定していた。ただ実際、両者とも『エウレカセブンAO』の世界だったことが判明する。どちらも、自分の不幸を世界のせいにした”ねだる側の人間”だったといえる。
一方、フカイ・アオはAOの世界を守るために自分を犠牲にしてでも行動を起こした。フカイ・アオが手に入れたかったものはAOにおける平和な世界だったからだ。まさに”勝ち取る側の人間”だ。その後の展開は描かれていないが、フカイ・アオはこれからも強く生きることが可能だろう。
『エウレカセブンAO』の評価
作画 | 80点 |
世界観・設定 | 77点 |
ストーリー | 68点 |
演出 | 65点 |
キャラ | 75点 |
音楽 | 65点 |
作画
2012年制作の割には高クオリティだった。さすがボンズ。
世界観・設定
今回はエウレカの世界観を実際の地球に落とし込んだものになっている。設定は中々面白い。
ストーリー
超ハイレベルなタイムリープみたいなストーリー。何とかついてこれたので楽しむことができた。
演出
演出は普通。リフをもっと強調してほしいな。それとサーフィンと組み合わせるのもアリだったかも。沖縄だし。
キャラ
ヒロインが可愛くて個性的。
音楽
曲は普通。
さいごに
『エウレカセブンAO』のストーリーに対して、否定派の人間が多いらしい。だが、設定や登場人物の背景・目的をじっくり見れば、ストーリーの本質が見えてくる。ストーリーの本質が見えてくれば、評価も変わってくるはずだ。これを肝に銘じて、『ハイエボリューション』シリーズを視聴して欲しい。
https://terukun.blog/eureka-hievo1/